ネット通販で詐欺に遭わない対策と注意点

どこにいても、いつでも、好きなものを購入することができる便利なネット通販ですが、中には詐欺を働く目的で作られた、詐欺のネット通販サイトや偽の通販サイトまであります。 

ネット通販は、人々を個人情報や詐欺による金銭を失うリスクにさらす可能性があるだけではなく、時にはサイバー攻撃のターゲットにもなり得ます。

そこで今回は、ネット通販で詐欺被害に遭わないための対策と注意点をご紹介します。

安全にネット通販することの重要性

先ほどもご紹介した通り、ネット通販は便利であり、ネット通販は詐欺による金銭を失うだけでなく色々なリスクがあります。

なぜ、安全にネットショッピングをするべきなのか、どんなリスクがあるのかいくつか、ご紹介します。

個人情報の保護

個人情報の保護は、ネット通販において最も重要な側面の一つです。安全な通販サイトを利用することにより、顧客の情報が適切に扱われ、保護されることが期待されます。これには、トランザクション中のデータ暗号化、安全なデータベースの使用、およびプライバシーポリシーの明確な表示が含まれます。これらの措置により、サイバー犯罪者によるデータの盗難や悪用のリスクが大幅に減少します。

サイバー攻撃の2次被害に遭う可能性

ネット通販でのセキュリティ対策が不十分な場合、フィッシングや中間者攻撃（MITM）、なりすましなどのサイバー攻撃に簡単に晒されるリスクが高まります。これらの攻撃は個人情報や財務情報を狙い、利用者が気付かないうちに重要なデータを盗み出すことが目的です。一度サイバー犯罪者に情報が流出すると、彼らはその情報を不正な購入に利用したり、第三者に販売することで利益を得たりすることがあります。さらに、盗まれた個人情報は身元情報の盗難やその他の詐欺行為に悪用される可能性があります。

正当な商品の保証がない可能性

正当な商品を保証する信頼できる通販サイトでは、商品の品質と真正性に関する厳格な基準を設けています。これにより、消費者は偽造品や不正規品の心配をせずに、本物の商品を安心して購入できます。また、これらのサイトでは、詳細な商品説明、高品質の画像、顧客レビューなどを提供し、購入前に商品に関する透明かつ正確な情報を提供します。

しかし、偽の詐欺サイトなどでは、このような正当な商品の保証がされません。

ネット通販の詐欺を見分ける方法と特徴

ここでは、怪しいネット通販が詐欺かどうか見分ける方法とその特徴や兆候を紹介します。

これから紹介する、特徴に1つでも当てはまったら、そのネット通販のサイトは極めて詐欺の可能性が高いです。

1. ウェブサイトの信頼性を確認する

まず、ウェブサイトが公式なURLを使用しているかどうかを確認します。例えば、「.com」や「.net」などの一般的なドメインは、信頼性の高いウェブサイトでよく使用されます。また、ウェブサイトのデザインの品質も重要な指標です。プロフェッショナルで洗練されたデザインは信頼できるウェブサイトの特徴であり、スペルミスや文法の誤りが少ないことも重要です。

2. 通販サイトのセキュリティを確認する

そのウェブサイトがHTTPSプロトコルを使用しているかどうかを確認します。これは、ウェブサイトのURLが「https://」で始まっているかどうかを見ることで判断できます。HTTPSはデータを暗号化し、ユーザーとサーバー間の通信を保護するため、オンラインでの安全性を高めます。次に、ウェブサイトにプライバシーポリシーが明記されているかどうかをチェックします。プライバシーポリシーは、ウェブサイトがどのようにユーザーのデータを収集、使用、保護するかについての重要な情報を提供し、透明性と信頼性を示すものです。

必ず、通販サイトの、この2点のセキュリティを確認しましょう。

3. 通販サイトのレビューと評価をチェックする

ネット通販を利用する際には、他の顧客によるレビューと評価を検討することが重要です。これらのレビューは、実際の顧客体験に基づいた貴重な情報を提供し、商品やサービスの質についての現実的な見識を与えてくれます。

4. 支払い方法を確認する

安全な支払い方法であるクレジットカードやPayPalなどが提供されているか、確認してください。

銀行振込みや暗号通貨などの支払い方法しかない場合は、特に注意が必要です。これらの方法だと、匿名性や盗まれた銀行アカウントなどを経由する可能性が高いため、詐欺に遭う可能性も高くなります。

5. 連絡先情報をチェックする

ネット通販を利用する際には、サイトに記載されている連絡先情報の正確性を確認することが重要です。具体的には、ウェブサイトに掲載されている連絡先のメールアドレス、物理的な住所、電話番号が実際に存在し、機能しているかどうかを検証します。

よくある詐欺の通販サイトでは、バーチャルオフィスや虚偽の存在しない住所などを使用していることが多いです。

ネット通販の詐欺被害に遭わないための対策と方法

ここでは、ネット通販の詐欺被害に遭わないための対策と方法をご紹介します。これらの手順に従うことでより詐欺被害に遭う可能性を減らすことができます。

1. 評判の良いウェブサイトで買う

偽のウェブサイトで個人情報を公開しないように、評判の良いウェブサイトでショッピングをしましょう。 評判の良いほとんどの小売業者は、ネット通販を提供する独自のウェブサイトを持っています。 しかし、サイバー犯罪者は偽のウェブサイトを作成し、アカウントやクレジットカード情報を盗むために正規の販売者から購入しているように思わせます。 ショッピングウェブサイトをクリックする前に、小売業者のバックグラウンドを調査してビジネスの正当性を確認しましょう。 オンラインレビューを見れば、デジタル広告やソーシャルメディアで購入者を狙う、違法な販売者による詐欺に遭った人がいるかどうかを確認できます。

また、URLを確認して、偽のウェブサイトをクリックしないようにしましょう。 ウェブサイトが本物かどうかを確認する最善の方法は、ウェブサイトが安全かどうかを伝えるGoogle 透明性レポートを使用することです。 また、URL を見て、数字と入れ替えた文字や場違いな文字など、おかしなものがないか確認することもできます。

2. ログイン情報は強力なパスワードを使用する

強力なパスワードでオンラインアカウントを保護する必要があります。 金融アカウントやショッピングアカウントには、クレジットカード情報や住所などの個人情報が含まれていることがあります。 同じパスワードを使い回したり、推測しやすい脆弱なパスワードのみを使用すると、パスワードがサイバー犯罪者に簡単に解読され、オンラインアカウントが侵害される可能性があります。 すべてのアカウントに強力なパスワードを設定すれば、サイバー犯罪者から個人情報を保護できます。

強力なパスワードとは、大文字と小文字、数字、および少なくとも 16 文字の特殊文字をユニークでランダムな組み合わせにしたものです。 個人情報、連続した数字、文字、よく使用される辞書の単語は使用しないようにします。

このように長く複雑なパスワードを全て思いついて追跡するのは難しく、そのために多くの人が脆弱なパスワードを使い回しています。 ただしパスワードマネージャーを使用すれば、すべてのパスワードを追跡できるようになります。 パスワードマネージャーは、個人の認証情報を暗号化されたボルトに安全に保存し、管理するツールです。 パスワードマネージャーは、保存済みの脆弱なパスワードを特定し、それらを更新して強化するよう促すことで、確実に強力なパスワードを使用するようにします。

3. フィッシング詐欺を見分ける方法を理解する

サイバー犯罪者は、個人情報を盗むために、フィッシング攻撃を仕掛けようとします。 フィッシング攻撃は、ユーザーを騙して個人情報を開示させるサイバー攻撃の一種です。 サイバー犯罪者は、悪意のある添付ファイルやリンクをクリックさせる目的で、ユーザーにメールやテキストメッセージを送信します。 ユーザーが悪意のあるリンクをクリックすると、デバイスにマルウェアをダウンロードしたり、個人情報を明らかにさせたりする偽のウェブサイトに転送されます。

誤った人の手に個人情報を渡さないように、フィッシングの試みを発見する方法を学ぶ必要があります。 機密情報を至急求めてくる不審な人物から迷惑メールが届いたら、それはフィッシングメールの明確な兆候です。 フィッシングメールには、文法やスペルミス、一方的に送られてくるリンクや添付ファイル、真実とは思えない素晴らしいオファーが含まれていることがよくあります。 このような兆候を含むメールやテキストメッセージが届いたら、個人情報を保護するために、やり取りは避けてください。

4. デビットカードではなくクレジットカードを使用する

オンラインでショッピングをするときは、デビットカードではなく、クレジットカードを使用したほうが良いでしょう。 クレジットカードは、デビットカードよりもオンラインで安全に使用できます。 クレジットカードの方が詐欺に対する良い防止策があり、詐欺的な請求に対して責任を負うことはありません。

ただし、クレジットカード情報を販売店のウェブサイトやあなたのウェブブラウザに保存するのは避けてください。 アカウントやデバイスが侵害されてしまった場合、安全にオンラインに保存されていないクレジットカード情報は簡単に盗まれ、サイバー犯罪者が容易に発生します。 販売店のウェブサイトにクレジットカード情報を保存すると、その販売店がデータ侵害に遭った場合に情報が公開される可能性があります。 クレジットカードを安全に保管する唯一の方法は、暗号化と多要素認証（MFA）で保護されたパスワードマネージャー、またはデジタルウォレットです。

5. オンライン取引を行う際に公衆 WiFi を使用しない

公衆 WiFi は暗号化されていないため、サイバー犯罪者による中間者（MITM）攻撃の実行を可能にしてしまいます。 MITM 攻撃とは、サイバー犯罪者が二者間で送信されるデータを傍受するサイバー攻撃の一種です。 サイバー犯罪者は、公衆 WiFiを使用したり、捏造されたネットワークを作成したりして、公衆 WiFiを介して送信されるデータを盗聴したり盗んだりします。

オンライン取引を行う際には、サイバー犯罪者にショッピングアカウントの認証情報やクレジットカード情報を盗まれるのを防ぐためにも、公衆 WiFiの使用は避けてください。 また、ショルダーハッキングを防ぐために、公共の場所でのネット通販は避けてください。 ショルダーサーフィンとは、犯罪者が被害者の画面を見て、目に見えるデータを盗むことです。

6. ウイルス対策ソフトウェアを使用する

ウイルス対策ソフトウェアは、コンピュータで既知のウイルスやマルウェアを予防、検出、除去するプログラムの一種です。 ウイルス対策ソフトウェアを使用し、デバイスにマルウェアがインストールされ、個人情報が盗まれるのを防ぐ必要があります。 ウイルス対策ソフトウェアは、ウェブサイトに隠されたマルウェアが含まれているかどうかを検出し、感染したウェブサイトに移動するのを阻止します。

7. ソフトウェアを最新の状態に保つ

ソフトウェアアップデートは、セキュリティ上の欠陥にパッチを適用し、保護を強化する新しいセキュリティ機能を追加します。 これらのセキュリティ更新プログラムは、デバイスとオンラインアカウントを侵害する可能性がある既存・新興のサイバー脅威からデバイスを保護するのに役立ちます。 一部のサイバー攻撃では、デバイスのセキュリティ脆弱性を悪用する場合があります。よって、ネット通販中にデバイスを保護するため、ソフトウェアを最新の状態に保つ必要があります。

8. 銀行などのアカウントを保護する

身元情報の盗難やクレジットカード詐欺を防ぎ、情報を保護するために、財務アカウントを保護する必要があります。 財務アカウントやオンラインショッピングアカウントには、クレジットカード番号、財務履歴、住所などの機密情報が含まれています。 強力なパスワードを使用して、多要素認証(MFA)を有効にし、財務活動を追跡するためにも、財務アラートを設定してアカウントを保護する必要があります。 また、信頼できるウェブサイトでのみオンラインショッピングアカウントを作成し、財務情報に接続するオンラインショッピングアカウントの数を制限する必要があります。

まとめ：Keeper® を使用して安全にネット通販

評判が良いウェブサイトでのショッピングや強力なパスワードの使用は、ネット通販の安全性を高める主要な方法です。これにより、オンラインでの買い物が安全に行えるようになります。しかし、フィッシング詐欺や悪意のあるウェブサイトが存在するため、常に警戒が必要です。これらのサイトは、個人情報を不正に取得しようとすることがあります。

このようなリスクを軽減するために、パスワードマネージャーの使用が有効です。パスワードマネージャーは、パスワードのセキュリティを向上させ、クレジットカード情報の安全な保管を支援します。また、このツールは自動入力機能を提供し、ログインやクレジットカード情報の入力を簡単かつ安全にします。認識されていないサイトでの自動入力を防ぐことで、正当なウェブサイトと偽サイトを区別するのにも役立ちます。

この機会にKeeperパスワードマネージャーの無料30日間トライアル体験を試してみてはいかがでしょうか。