パスワードボルトとは、その仕組み

更新日：2023年11月2日

パスワードボルト(安全な保管庫)は英語では「Password Vault」と表記され、オンラインのログイン情報、文書、画像、およびその他の機密情報を保管できる暗号化デジタルウェブ上の保管してくれる場所です。 パスワードボルトは、ボルトを復号するための単一のマスターパスワードを使用するオプションを顧客に提供し、さまざまなウェブサイトやサービスで使用される異なるパスワードにアクセスできるようになります。

パスワードボルトの仕組み、ブラウザのパスワード保存機能と専用パスワードストレージ「ボルト」の違い、使用することのメリットについて、さらに詳しく解説します。

パスワードボルトとは？

パスワードマネージャーは、ユーザーや企業にアプリケーションやオンラインサービスのパスワードを追跡、保管、保護、共有、管理する能力を提供するストレージツールです。 パスワードマネージャーとパスワードボルトの違いとしては、パスワードマネージャーはワンクリックでログインでき、パスワードを記憶する必要なく、管理することができます。
パスワードボルトはパスワードマネージャーの一部であり、あらゆる機密情報を物理的に保管し保護するものです。 パスワードボルトは、すべての情報を保護するために自分自身、ビジネス、または家族で使用することができます。

パスワードボルトの仕組み

パスワードボルトはデータ暗号化を使用して、ボルト内に保存された情報を保護します。 暗号化により、保存された情報はボルトへのアクセスのない人には読み取りができません。 パスワードボルトはマスターパスワードでのみロック解除できます。 マスターパスワードでパスワードボルトのロックを解除すると、ログイン認証情報やクレジットカード番号など、ボルトに保存されたすべてのものにアクセスできます。

パスワードマネージャーは、ログイン認証情報、クレジットカード番号、その他の情報などの個人情報をパスワードボルト内で保存、保護、管理するツールです。 パスワードマネージャーは、ボルトにアクセスするためのプラットフォームです。 パスワードボルトは、パスワードマネージャー内で情報を実際に保存し、保護するものです。 パスワードマネージャーは、パスワードボルト内に保存されたパスワードを監視します。一部のパスワードマネージャーは、脆弱なパスワードや漏洩したパスワードを特定するのに役立ちます。

ブラウザベースのパスワード保存機能とパスワードボルトの違い

ブラウザベースのパスワードマネージャーは、Microsoft Edge や Google Chrome などのブラウザに内蔵されたパスワード保存ストレージを使用します。 ログイン認証情報とクレジットカード番号を保存し、ウェブサイトに自動的に入力できます。 ブラウザベースのパスワードボルトは、専用のパスワードボルトよりも安全性が低く、選択したブラウザでのみ動作します。 たとえば、Google パスワードマネージャーを使用する場合、それを使用して iPhone のアプリにログインすることはできません。

ブラウザベースのパスワードボルトは、他のパスワードボルトと同様に暗号化されていますが、特にブラウザが更新されていない場合は、ブラウザを侵害するサイバー攻撃の影響を受けやすくなります。 サイバー犯罪者がブラウザを侵害すると、ブラウザベースのストレージに保存されたパスワードに簡単にアクセスできます。

アプリなどのパスワードボルト（安全な保管庫）は、ログイン認証情報以上のものを保存できます。 ボルトには、パスワードに加えて、身分証明書、交通機関のチケット、配送先住所などを保存できます。 Keeperなどのパスワードボルトは、ブラウザを使用して、どのデバイスでもアクセスできます。

パスワードボルトを使用するメリット

パスワードボルトは、すべての認証情報や保存したいその他の機密情報に対して、利便性と保護を提供します。 パスワードボルトを使用するメリットには、以下があります。

マスターパスワードのみを覚えるだけでいい

パスワードボルトは、マスターパスワードで保護されています。 すべてのパスワードを覚える心配はありません。 ボルトにアクセスするには、マスターパスワードを記憶するだけです。 単一のパスワードを覚えるだけで済むので、強力でサイバー犯罪者が解読するのが簡単ではないパスワードにしてください。 強力なマスターパスワードには、大文字と小文字、数字、特殊文字を少なくとも 16 文字含める必要があります。

MFA による保護

パスワードボルトをさらに保護するため、多要素認証（MFA）を有効にすることができます。 MFA は、ワンタイムコードなどの追加の形式の身元情報を使用して、ユーザーに身元確認を求めるセキュリティ対策です。

強力なマスターパスワードを使用し、ボルトにログインするたびに MFA を有効にすることで、パスワードボルトのセキュリティを強化できます。 サイバー犯罪者がマスターパスワードにアクセスしても、MFA によって保護されているため、ボルトにアクセスすることはできません。

簡単にパスワードを管理する

すべてのログイン認証情報が 1 か所に保存されているため、すべてのパスワードを安全に管理するのが簡単です。 ほとんどのパスワードマネージャーは、ボルトに保存できるパスワードの数を制限していないため、使用するすべてのアカウントを追跡し、必要に応じて整理できます。 一部のパスワードマネージャーは、ボルトに保存されたパスワードが脆弱であったり、ダークウェブで見つかったたりしたために変更する必要がある場合、これを特定できるアドオンを提供しています。 ログイン認証情報のリセットや更新が必要な場合は、パスワードボルトの助けを借りて行うことができます。

ログインが容易になる

すべての情報が安全に 1 か所に保存されているため、パスワードボルトならアカウントへのログインが簡単です。 パスワードボルトがあれば、すべてのパスワードを覚えたり、パスワードを使い回したりすることを心配する必要はありません。 一部のパスワードマネージャーには、ログインするウェブサイトやアプリにアクセスするたびに、ボルトからログイン認証情報を自動的に入力する自動入力機能があります。

相互互換性

ほとんどのパスワードボルトには相互互換性があります。つまり、使用するデバイスに関係なく、ボルトにアクセスできます。 ボルトは、すべてのブラウザ、デバイス、オペレーティングシステムでパスワードを同期します。

パスワードボルト(安全なストレージ)をおすすめする理由

サイバー犯罪者は、常にログイン認証情報を盗んで、個人情報にアクセスしようとしています。 彼らは、脆弱なパスワードを解読したり、スプレッドシートなどの安全でないストレージ方法で保存されたパスワードを盗んだりします。 パスワードボルトは、パスワードを侵害しようとするサイバー犯罪者からあなたを保護するのに役立ちます。 安全に個人情報を保存し、暗号化し、サイバー犯罪者を排除します。 パスワードボルトを使用すれば、パスワードの使い回しを防ぎ、強力なパスワードの使用を促すこともできます。 パスワードボルトは、オンラインであなたを保護し、個人情報を安全に保ちます。

まとめ：パスワードボルトの搭載されたパスワードマネージャーを利用してみては

パスワードボルトのあるスワードマネージャーなどのパスワード管理アプリを使えば、すべてのデバイスと互換性がありWindowsやLinux、Mac、iPhone、iPad または Androidなどいずれを使用する場合でもパスワードマネージャーのボルトにアクセスできます。

またブラウザなどのパスワード保存機能とは違い安全性もさらに増します。

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この機会に試してみてはいかがでしょうか。