スニッフィング攻撃は、通信ネットワークを通じて送受信
ウイルス対策ソフトは、トロイの木馬、アドウェア、ワームなどの既知のウイルスやマルウェアの侵入防止、検出、除去を目的に、コンピュータにインストールされるプログラムです。
ここでは、ウイルス対策ソフトの仕組み、利用によって得られる利点とその限界について詳しく説明します。
ウイルス対策ソフトとマルウェア対策ソフトの違い
この 2 種類のソフトは、同じものと見なされて、同じ用途に使われることが多くありますが、正確には同じものではありません。両方ともウイルスやマルウェアからコンピュータを保護することを目的としていますが、マルウェア対策ソフトはウイルス対策ソフトよりも迅速に保護ルールを更新することができます。これは、より新しいマルウェアに対する保護に優れていることを意味します。一方、ウイルス対策ソフトは、ウイルス、スパイウェア、キーロガー、ワームなど、既知の脅威に対する防御に主眼を置いた設計がなされています。
ウイルス対策ソフトとマルウェア対策ソフトの両方がコンピュータにインストールされていれば、インターネット上に潜むウイルスやマルウェアから機密情報を保護するための対策としては万全な組み合わせとなります。
ウイルス対策ソフトの仕組み
インストールされたウイルス対策ソフトは、コンピュータを常にスキャンし、スキャンしたコードをデータベースと比較して、それらがウイルスやマルウェアでないことを確認します。データベースの脅威パターンと一致するコードを見つけると、それらをウイルス(悪質なファイルやコード)とみなし、コンピュータが感染する前に隔離または削除します。
ウイルス対策ソフトを導入するメリット
コンピュータにウイルス対策ソフトを導入するメリットをいくつか紹介します。
リアルタイム保護
ウイルス対策ソフトは、コンピュータのウイルスやマルウェアを常にリアルタイムでスキャンしているため、インターネットを閲覧しても、既知のウイルスやマルウェアに感染する恐れはほどんどありません。
スパムサイトや広告をブロックする
サイバー犯罪者がよく使う手口には、オンライン広告の裏にウイルスを隠したり、なりすましサイトを使ってコンピュータをマルウェアに感染させたりするなどがあります。ウイルス対策ソフトによっては、このような悪質なウイルスやマルウェアの侵入を防ぐために、ネットワークへのアクセスを直接遮断し、既知のウイルスやマルウェアが含まれるスパムウェブサイトや広告をブロックするものもあります。
利便性
ウイルス対策ソフトは、自動的にウィルスやマルウェアを検出・除去してくれるので、手動で行う時間が節約できます。
ウイルス対策ソフトの限界
ウイルス対策ソフトだけに頼ったオンライン保護には以下のような限界があります。
新たな脅威からは保護されない
ウイルス対策ソフトのデータベースには、既知のマルウェアやウイルスしか含まれていないため、コンピュータが新種のマルウェアの標的となる恐れがあります。ウイルス対策ソフトのデータベースがアップデートされなければ、新しい脅威は検出できません。そのためコンピュータが簡単にマルウェアに感染してしまう恐れがあります。
セキュリティホール
ウイルス対策ソフトだけをインストールしても、すべての種類のオンラインの脅威からコンピュータを守れるわけではないということを理解しておくことが重要です。サイバー犯罪者は、脅威に対する防護策を回避する手口を見つけ出そうとします。保護ソフトを常に最新の状態に保てなければ、マルウェアはコンピュータに侵入してセキュリティホールを開けてしまいます。ソフトのアップデートには、新機能だけでなく脆弱性に対するセキュリティパッチも含まれています。これらのセキュリティパッチが適用されなければ、ウイルス対策ソフトがマルウェアを検知できずにコンピュータが感染する恐れがあります。
ウイルス対策ソフトを導入するなら、常に最新の状態に保っておく必要があります。
ウイルス対策ソフトは必要なのか?
既知のウイルスやマルウェアからコンピュータを保護したいのであれば、ウイルス対策ソフトは導入すべきです。しかし、もし機密データやオンラインアイデンティティを保護する強固な防護策をお探しなら、ウィルス対策ソフトやパスワードマネージャーなどのサイバーセキュリティツールにも投資することをお勧めします。サイバーセキュリティツールに投資するだけでなく、サイバーセキュリティに関する最新の情報やベストプラクティスを常に把握しておくことも重要です。
サイバーセキュリティのベストプラクティスの例を以下に示します。
● ソフトウェアとデバイスを常に最新の状態に保つ
● リンクをクリックする前に安全かどうかを確認する
● アカウントごとに強力で他で使用していないパスワードを使用する
● 機密情報は安全に共有する(例:テキストメッセージでは共有しない)
● デバイスは決して放置しない
● データをバックアップする
ウイルス対策ソフトだけでは、オンライン上に広がるさまざまな脅威(個人情報の盗難、フィッシング攻撃、パスワード攻撃など)から身を守ることはできないことを理解しておくことが重要です。これらのさまざまな脅威への対策として、パスワードマネージャーに投資することも1つの手法になります。特に近年では、ランサムウェアの被害が増えていて、その対策としてもパスワードマネージャーは有効です。
まとめ:ウイルス対策ソフトと最善のセキュリティ環境を整えよう
もちろんウイルス対策ソフトはトロイの木馬、アドウェア、ワームなどの既知のウイルスやマルウェアの侵入防止、検出、除去などに役に立ちますが、近年、これらのウイルス対策ソフトを潜るウイルスも存在します。なので、ウイルス対策ソフトだけでは、完璧なセキュリティ対策とは言い切れません。
そこで、大事なログイン情報やパスワードなどを守るならパスワードマネージャーの出番です。
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