社員が退職する際、会社内のアカウントの引き継ぎはスム
多要素認証(MFA)は、現代のオンラインセキュリティで重要な役割を果たしています。
スマホやパソコンの進化、またウェブサービスの利用増加によって良く聞くようになったのではないでしょうか。
ユーザーの身元を確認するために複数の認証方法を組み合わせることを指します。例えば、パスワードに加えて、スマートフォンへの認証コードの送信や指紋認証などがあります。このように多要素認証を導入することにより、セキュリティが大幅に強化されるメリットがあります。
多要素認証の最大のメリットは、不正アクセスのリスクを減少させることです。
この記事では、皆様に多要素認証をわかりやすく、どんな実例の種類があるか、多要素認証を導入するとどんなメリットがあるのかなどを紹介します。
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わかりやすく、多要素認証とは?
多要素認証(MFA) とは、リソースへのアクセスや情報の安全性を確保する上で、ユーザーの身元を証明するために 2つ以上のログインメソッドを必要とする高度な認証技術です。これらの認証方法には、パスワード、物理トークン、個人的な質問への回答などが含まれます。多要素認証は、許可されたユーザーだけがアカウントにアクセスできるようにする上で役立ちます。
わかりやすい事例:iPhoneでアプリをダウンロードするときに、顔認証または指紋認証を要求
また多要素認証、二要素認証(2FA)、パスワードレス認証は、同じ意味で使われることが多いですが、違う意味を持ちます。二要素認証は複数(2つ)の認証メソッドを利用することを指し、多要素認証は 2つかそれ以上の認証メソッドを利用することを指します。パスワードレス認証とは、パスワードを必要としない認証のことで、指紋や物理的なセキュリティキーを使用するなど、パスワードを必要としない方法で認証を行うことができます。
多要素認証の種類
多要素認証に関しては、ユーザーの身元を確認する上で、いくつかの異なるメソッドが用いられます。 ここでは、代表的な認証メソッドをご紹介します。
メールとテキストコード
認証ページへのリンクまたはワンタイムコードが表示される、電子メールまたはテキストメッセージが送信されます。このコードは、ユーザーが自分のアカウントにログインする前に入力する必要があります。
認証アプリ
ウェブサイトやその他のオンラインサービスでは、モバイル認証に対応するためにサードパーティーのアプリケーションを使用することがよくあります。この種のアプリは、ユーザーの身元を確認するため、1回限り利用できるコードを生成します。一般的な認証アプリケーションには、Google Authenticator や Microsoft Authenticator などがあります。また、Keeper は認証アプリとしても機能します。
生体認証
指紋認証、顔認証、虹彩認証、音声認証など、身体的特徴に基づいてユーザーを認識、識別する生体データを用いた認証方法です。生体認証の例として、Apple社のデバイスに搭載されている Face ID があり、顔認証によりユーザーを識別します。
物理的なセキュリティキー
セキュリティキーは USB メモリのような形状で、パソコンの USB ポートに挿して使用します。他のタイプの認証とは異なり、これらのタイプの鍵は、デバイスを認証するために物理的に存在する必要があります。
多要素認証を導入するメリットとは?
各アカウントに多要素認証を導入することには、様々なメリットがあります。 ここでは、いくつかご紹介します。
1. 多要素認証は、利用するアカウントにさらなるセキュリティレイヤーを追加する
同じ意味でも使われていますが、二要素認証に比べ、多要素認証はより多くのセキュリティレイヤーを提供します。数々のセキュリティ対策により、許可されたユーザーだけが自分の情報にアクセスできます。仮にサイバー犯罪者がユーザーのクレデンシャルにアクセスできたとしても、身元を確認するためにさらに別のメソッドが必要となります。認証方法が多いほど、アカウントの安全性は高まります。
2. MFAにより、自分のファイルにアクセスできる人物を完全に制御することができる
多要素認証により、企業はセンシティブなデータにアクセスできる人、できない人を完全に管理することができます。2つ以上の認証方法を利用することで、データにアクセスできるのは、それを許可された人たちだけであることが保証されます。機密情報が第三者と安全に共有されることは多くないため、多要素認証は第三者と情報を共有する必要がある組織にとってとりわけ有益なものとなります。
3. 多要素認証でリモートワークの安全性を確保
サイバー犯罪者は、従業員がリモートで作業しているときに、システムを傍受することでアクセス権を取得しようとすることがよくあります。多要素認証は、アダプティブ認証により、このような脅威の発生を未然に防ぐお手伝いをします。アダプティブ認証とは、位置情報、デバイスの種類、行動など、さまざまな情報を見て、ユーザー本人であることを確認する認証形式のことです。
4. 多要素認証は規制コンプライアンスを満たす
特定の業界標準に準拠するためには、多要素認証の導入が不可欠であり、しばしば必須なものとなっています。例えば、多要素認証は医療機関が患者の機密情報を保護するために、医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)[a] を遵守するための支援を行います。
さらに、多くのサイバー保険会社が補償を受けるために 多要素認証を必須条件としています。多要素認証を導入しない場合、企業は高い保険料を支払うか、あるいは保険の適用を受けられなくなるリスクを負うこととなります。バイデン米大統領のサイバーセキュリティ大統領令では、連邦政府機関にも 多要素認証の導入を求めています。これは、パスワードクラッキングを含むサイバー攻撃の増加を受けて、このような展開となりました。
5. 多要素認証がパスワードのリスクを取り除く
パスワードリスクは、特にパスワードマネージャーを活用していない場合、極めてありがちなものとなります。Keeper の「2022年米国パスワード習慣レポート」によると、回答者の56%が複数のアカウントに同じパスワードを使用していることを明らかにしました。重複したパスワードがサイバー犯罪者に見つかると、簡単に複数のアカウントにアクセスされてしまいます。多要素認証を追加することで、サイバー犯罪者はまず自分が何者であるかを認証しなければ、アカウントにアクセスすることができなくなります。
多要素認証を導入するのと同時に、アカウントごとに独自で強力なパスワードを作成し、パスワード衛生を実践することが重要です。強力なパスワードとMFAは、すべてのデータを安全かつ健全に保つための究極の組み合わせです。
まとめ:多要素認証でセキュリティを強化しよう
多要素認証(MFA)は、セキュリティを強化するための効果的な方法であり、不正アクセスからアカウントを保護する重要な手段です。しかし、最近の米国パスワード習慣レポートによると、多くのユーザーは依然としてMFAの導入をためらっています。調査によれば、回答者の約6人に1人だけがアカウントの保護のためにセカンドステップとして多要素認証を使用しており、その理由としては主に使い勝手の悪さが挙げられています。
20%の回答者が多要素認証を全く使用していないと回答しており、これはMFAがユーザーにとって困難であるという認識が一因となっているようです。この認識は、MFAの普及において大きな障害となっています。しかし、多要素認証のメリットを理解すれば、その導入の重要性がより明確になります。MFAは、セキュリティを高め、個人情報の保護を強化するために必要不可欠なツールです。
テクノロジーの進化に伴い、サイバーセキュリティの重要性はますます高まっています。多要素認証は、企業が顧客の個人情報を守るために導入するだけでなく、個人が自分のオンラインセキュリティを強化する上で導入するのも重要となっています。
Keeperのパスワードマネージャーは、あなたの大事な個人情報を保存するボルト(安全なストレージ)にアクセスする際にも、MFAに対応しています。
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