宅配業者を装ったフィッシング詐欺は、年々巧妙化してお
コンピューターウイルスはみなさんの知っている通り、対処が厄介なものがあり、セキュリティ侵害や、ID の盗難、個人データの喪失のリスクがあります。
コンピューターウイルスは対策していても、常に脅威に晒されています。
そこで今回は、そもそもコンピューターウイルスとは何か、コンピューターウイルスに感染する仕組み、注意すべき特徴、取り除く方法と予防する方法について詳しく説明します。
コンピューターウイルスとは?
コンピューターウイルスとは、マルウェアまたは悪意のあるソフトウェアの一種で、コンピュータに感染し、増殖して他のデバイスに次々と広がるものです。コンピューターウイルスがデバイスに感染すると、パフォーマンスを低下させ、アプリケーションをクラッシュさせて、デバイスに損傷を与える可能性があります。見つからないようファイルを変更して正常なファイルに見せかけたり、個人情報を盗んでダークウェブで販売したりすることもあります。
コンピューターウイルスが感染していく仕組み
コンピューターウイルスの主な目的は、デバイス間にウイルスをコピーしていき、できるだけ多くのデバイスに感染させることです。一部のマルウェアとは異なり、ウイルスがデバイスに感染するには、ユーザーのアクションが必要です。コンピューターウイルスが感染し、デバイスに感染する方法について説明します。
フィッシング
フィッシングは、被害者を騙して悪意のあるリンクや添付ファイルを開けさせ、個人情報を明らかにさせる、サイバー攻撃の一種です。これらの悪意のあるリンクや添付ファイルには、クリックしたときにユーザーのデバイスに感染するウイルスが含まれていることがよくあります。フィッシングは、ユーザーを騙して気付かずにウイルスをダウンロードさせる、最も一般的なサイバー攻撃です。
なりすましウェブサイト
なりすましウェブサイトとは、正規のウェブサイトのように見える偽のウェブサイトで、何かのファイルをダウンロードさせるか、個人情報を明らかにさせることを目的にしています。これらの偽のウェブサイトにアクセスしたり、そこから何かをダウンロードしたりすると、ウイルスがコンピューターに感染する可能性があるので注意が必要です。
マルバタイジング
マルバタイジングとは、オンライン広告を使用してデバイスにウイルスやその他のマルウェアを感染させるサイバー攻撃です。サイバー犯罪者は、トラフィックの多いウェブサイトで正規の広告や偽の広告にウイルスを埋め込みます。ユーザーにこれらの悪意のある広告をクリックさせ、気付かれずにウイルスをインストールすることが狙いです。なので、アプリをインストールする際は常に注意が必要です。
コンピューターウイルスに感染した時の特徴
コンピューターウイルスはできるだけ見つからないように作られていますが、以下の特徴に注意すれば、コンピューターがウイルスに感染していることに気付ける可能性があります。
パフォーマンスが低下している
コンピューターがウイルスに感染したときの一般的な特徴は、目にみえるパフォーマンスの低下です。コンピューターウイルスがバックグラウンドで作動し、読み込み時間が長い、シャットダウンや再起動のトラブル、頻繁なクラッシュやエラーメッセージが発生するなど、パフォーマンスの問題を引き起こしている場合はコンピューターウイルスに感染している可能性が非常に高いです。
ファイルが知らない間に紛失している
気付かないうちにファイルが紛失したり、変更されたりしたファイルに気が付き始めたら、データを盗んでどこかに漏洩させようとしているコンピューターウイルスがコンピューターに既に感染している可能性が高いです。ウイルスの中には、ファイルを変更してその中に隠れ、ウイルス感染したファイルを他の人に送信するのを待つものもあるので注意が必要です。
- 予期しないポップアップウィンドウ
- 知らない新しいアプリケーション
- 自分のメールアドレスからスパムメールが送信される
- バッテリーがすぐに消耗する
- システム設定が変更されている
予期しないポップアップウィンドウ
過剰な量の予期しないポップアップウィンドウが表示されることも、特徴の一つです。これらのポップアップウィンドウは、他のウェブサイトへのリンクを開いたり、アプリケーションをダウンロードしたりするよう促す傾向があります。それらをダウンロードすると、実際には他のウイルスをダウンロードすることになるので注意が必要です。
知らない新しいアプリケーション
ダウンロードした覚えのない新しいアプリケーションがコンピュータにダウンロードされていることに気付いた場合、そのコンピューターはおそらくウイルスに感染しています。そのような新しいアプリケーションには、デバイスにさらなる損害を与えたり、個人情報を盗んだりするための、多くのウイルスが含まれている可能性があります。
自分のメールアドレスからスパムメールが送信される
コンピューターウイルスの主な目的は、増殖して他のデバイスに感染し、そのプロセスを繰り返すことです。そのために、ウイルスはあなたになりすまし、感染したリンクや添付ファイルを連絡先リストにメールで送信して、連絡を受けた人を騙してフィッシング攻撃に巻き込もうとします。誰かがあなたからスパムメールを受信したと連絡してきたら、デバイスがウイルスに感染していないかスキャンする必要があります。
バッテリーがすぐに消耗する
バッテリーの消耗が以前よりも速くなっていることに気付いた場合、バッテリーが時間の経過とともに劣化した可能性が最も高いです。しかし、バッテリー寿命が急激に変化し、消耗が速くなり始めた場合は、おそらくデバイスがコンピュータウイルスに感染しています。デバイスのスキャンを実行して、バッテリーの消耗の原因がウイルスであるかどうかを特定する必要があります。
システム設定が変更されている
自分が行っていないシステム設定の変更は、コンピューターがウイルスに感染している可能性が非常に高いことを示します。コンピューターウイルスは、検出されることなくデバイスに侵入しようとするため、セキュリティ設定をオフにし、その他のシステム設定も変更して潜伏しようとしてくるので注意が必要です。
コンピューターウイルスに感染しないための対策
コンピューターウイルスにかからないように常に対策しておくことの方が、除去する作業よりもはるかに簡単です。コンピューターウイルスに感染しない対策方法をいくつかご紹介します。
- ウイルス対策ソフトウェアをインストールする
- ソフトウェアを常に最新の状態に保つ
- 強力で複雑なパスワードでアカウントを保護する
- フィッシング攻撃を避ける
- データをバックアップする
ウイルス対策ソフトウェアをインストールする
コンピューターウイルスを避ける最良の対策方法は、ウイルス対策ソフトウェアをインストールすることです。ウイルス対策ソフトウェアは、コンピューターに入ってくるウイルスがないか常に監視し、あった場合デバイスに感染する前にそれらを取り除いてくれます。
ソフトウェアを常に最新の状態に保つ
コンピューターウイルスは、検出されることなくデバイスに侵入するために、セキュリティの欠陥や脆弱性を探します。ソフトウェアを最新の状態に保ち、セキュリティ上の欠陥にパッチを適用し、デバイスのセキュリティを強化する必要があります。
強力で複雑なパスワードでアカウントを保護する
コンピューターウイルスがデバイスにインストールされていると、ログイン認証情報を失うリスクがあります。強力で複雑なパスワードを使用して、ログイン認証情報の侵害を防ぎます。ログイン認証情報をパスワードマネージャーに保存して、ウイルスやサイバー犯罪者から認証情報を保護する必要もあります。パスワードマネージャーは、ログイン認証情報を暗号化されたボルトに安全に保存し、管理するツールです。そのため、コンピュータがウイルスに感染しても、オンラインアカウントの侵害から保護できます。
フィッシング攻撃を避ける
フィッシング攻撃は、ウイルスがコンピューターに感染する最も一般的な方法です。その反面、フィッシング攻撃の特徴がわかっていれば簡単に回避できるものでもあります。基本は、送信者を知らない場合、またはリンクや添付ファイルの送付を直接リクエストしていない場合は、メールのリンクや添付ファイルをクリックは絶対にしないことです。
データをバックアップする
ウイルスがデバイスに保存しているデータを変更したり削除したりする場合に備えて、定期的にデータをバックアップする必要があります。一部のウイルスは、除去するためにコンピュータからすべてを消去し、工場出荷時の設定に戻す必要があります。データをバックアップすることで、重要な写真、動画、ドキュメントが失われるのを防ぐことができます。
コンピューターウイルスに感染した時の対処法
コンピューターでウイルスの特徴に気づいた場合は、それに対してすぐに駆除する事が望ましいです。コンピューターウイルスを取り除くために行うことができる手順を説明します。
セーフモードでコンピューターを再起動する
セーフモードは、コンピューターを起動する代替方法であり、コンピューターの電源を入れるために必要な基本的で不可欠なプログラムのみを使用します。コンピューターがウイルスに感染している場合、インターネット接続を切断し、セーフモードでコンピューターを再起動する必要があります。そうすることで、ウイルスに干渉されることなくコンピューターを再起動し、セキュリティ設定を復元してウイルス対策ソフトウェアをダウンロードすることができます。
ウイルス対策ソフトウェアをダウンロードする
ウイルス対策ソフトウェアは、コンピューターからウイルスを検出、監視、除去するツールです。ウイルスがコンピューターに感染した場合、感染を取り除くためにウイルス対策ソフトウェアをダウンロードする必要があります。まず、コンピューターに完全なウイルススキャンを実行して、ウイルスを検索し隔離することから始めます。ウイルスを特定したら、コンピュータからウイルスを削除できます。その後は、ウイルス対策ソフトウェアをインストールしたままにして、他のウイルスがデバイスに感染するのを積極的に検出して防ぐ必要があります。
一時ファイルを削除し、ブラウザのキャッシュを消去する
一部のウイルスは、一時ファイルやブラウザのキャッシュに隠れている可能性があります。一時ファイルはすべて、特に知らない、またはダウンロードした覚えがないものは削除するべきです。また、ブラウザのキャッシュをクリアして、コンピューターにウイルスが潜むのを防ぐ必要があります。これらを実行したら、コンピューターを安全に再起動できます。
パスワードを変更する
コンピューターからウイルスを取り除いた後、パスワードが侵害されていた場合は変更する必要があります。ウイルスは、ログイン認証情報などの個人情報を盗む可能性があるため、サイバー犯罪者によるオンラインアカウントへの不正アクセスを防ぐために、パスワードを変更しましょう。
IT の専門家に連絡する
自分でウイルスを取り除くことができない場合は、IT の専門家に連絡してウイルスの除去を依頼する必要があります。IT の専門家は、ほとんどすべてのウイルスに対処できる知識とツールを持っているので、ウイルスを削除してくれます。自分でコンピューターウイルスを取り除いた場合も、IT の専門家に依頼して、ウイルスがコンピューターから完全になくなっていることを確認することもできるのでそういった場合にもセカンドオピニオンとして使えます。
まとめ:コンピューターウイルスは日頃から対策しましょう
コンピューターウイルスは怖いものですが、優れたウイルス対策ソフトウェアを使用すれば、除去できます。しかし、除去できたとしてもウイルスがまだ手持ちのデバイスに残っていたりすることもあります。
はっきり言ってしまうと、一度ウイルスに感染すると手ごわい部分もあります。
なので、コンピューターウイルスを取り除く最良の方法は、常にコンピューターウイルスに対して対策していることです。サイバーセキュリティのベストプラクティスに従って、常にみなさんも対策しましょう。
Keeper は数々の受賞歴のあるパスワードマネージャーと特権アクセス管理ツールは、個人や組織が認証情報に関連する攻撃のリスクやウイルスからもを脅威を最小限に抑えるのに役立ちます。
Keeperでは Keeper Password Manager の 30 日間無料パーソナルトライアルまたは 14 日間のビジネストライアルを開催しているので、気になったらぜひお試しください。