フィッシングやなりすましの中でも報告数が多いのが、A
近頃、多くの人々が従来の銀行口座開設の代わりにネット銀行の利用を選ぶ人が増えてきています。パソコンやスマートフォンからどこでも簡単に残高を確認したり、振込みができるインターネットバンキングは、その便利さから人気を集めています。しかし、この便利さには裏があり、個人情報の流出、不正ログインやアカウント乗っ取りなどのセキュリティ上の問題が増加しているのも事実です。
そこで今回は、ネット銀行を使う際の危険性のあるリスクや、それに対する有効な対策を紹介します。
ネット銀行の危険性とは
ネット銀行はとても便利で、基本的には安全ですが、いくつか見落としがちな危険性も存在します。そこで見落としがちな危険性やどんな罠があるか例を紹介します。
フィッシング詐欺の被害
フィッシングは、偽のウェブサイトやメールを装って、ユーザーのログイン情報を盗む詐欺です。ユーザーがこれらの詐欺に気づかずに個人情報を入力してしまうと、アカウントが危険にさらされます。
公共のWi-Fi利用によるリスク
公共のWi-Fiネットワークはセキュリティが低いことが多く、この環境下でインターネットバンキングを利用すると、容易にユーザーの情報が第三者に盗み見される中間者攻撃などのリスクが高まります。
なので、公共のWi-Fi利用中に大事なネット銀行などの情報にはアクセスしないようにすることが大切です。
不正アクセスの対応に遅れる
ハッキングなどによってユーザーのアカウント情報が盗まれると、不正者による不正ログインや不正取引のリスクがあります。これはフィッシング詐欺やマルウェアなどによる情報窃取などが原因で発生することが多いです。しかし気づいた時には銀行口座の中身が空っぽというケースも存在しています。
インターネットバンクを安全に使うための対策
ここではそんな、ネット銀行を使う危険性から身を守るための対策を紹介します。
1. 強力で複雑なパスワードを使用する
アカウントに強力なパスワードを作成することでよりネット銀行のセキュリティを強化できます。強力でユニークなパスワードとは、長くて複雑なもの、つまり 16 文字以上で、大文字と小文字、数字、特殊文字の組み合わせが含まれているもののことを指します。これらのパスワードには、連続した数字、誕生日、一般的な単語やフレーズ、個人情報を含めないことが重要です。
そして複数の銀行口座のアカウントがある場合は、再利用や使いまわしをしないことが重要です。アカウントごとに独自のパスワードを使用することは、アカウント乗っ取り攻撃の発生を防ぐのに役立ちます。
利用するすべての金融機関口座への強力で独自のパスワードを把握すること自体が困難なため、パスワードマネージャーを使用してパスワードを管理すると良いでしょう。
ユーザーがすべてのアプリケーションやサービスのパスワードを安全かつセキュアに保存および管理できるツールです。パスワードマネージャーを使えば、覚えておく必要があるのはマスターパスワードだけです。
パスワードマネージャーは、ログイン認証情報を使用するウェブサイトの URL を保存し、ウェブサイトにアクセスするたびに認証情報を自動入力することも可能です。
ユーザーが危険ななりすましウェブサイトにアクセスしているかどうかを検出し、そのようなサイトには認証情報を自動入力することはありません。
Keeperでは30日間のパスワードマネージャーの無料体験版を開催しているので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。
2. MFA を有効にする
ネット銀行のアカウントに強力なパスワードを設定したら、可能な限り多要素認証 (MFA) も有効にする必要があります。MFA の目的は、アカウントにアクセスするために、パスワードに加えて 1 つ以上の認証形式を要求することで、アカウントに追加のセキュリティ層を提供することです。
基本的にどのネット銀行もログイン認証情報に加えてワンタイムコードなど、別の認証形式を提供した場合にのみアカウントへのアクセスが許可されます。
ユーザーのログイン認証情報が侵害されたとしても、サイバー犯罪者は追加の認証形式を提供できないため、銀行口座にアクセスさせるのを防ぐ対策になります。
3. ソフトウェアを最新状態に保つ
セキュリティの欠陥をなくすために、すべてのソフトウェアを常に最新の状態に保つことが重要です。ソフトウェアアップデートは、新機能を強化、追加するだけでなく、セキュリティ上の欠陥にパッチを適用し、バグ問題を修正し、デバイスのパフォーマンスを向上させます。
お使いのデバイスのソフトウェアを最新バージョンに更新しないと、デバイスのパフォーマンスに支障をきたし、サイバー攻撃に対して脆弱になる可能性があります。
サイバー犯罪者は、ハードウェアやソフトウェアに見られるセキュリティの脆弱性を悪用しようとします。
ソフトウェアを更新するとセキュリティが更新されるため、デバイスを保護するのに役立ちます。
4. 不審なリンクや添付ファイルをクリックしない
不審なリンクや添付ファイルをクリックすることは危険で、これらがフィッシング攻撃に遭う原因です。
フィッシング攻撃はサイバー犯罪の一般的な手法で、ここでは犯罪者がユーザーを欺いて個人やあなたのネット銀行などの情報を取得しようとします。これらのリンクや添付ファイルをクリックすると、二つのリスクが発生します。一つは、被害者のデバイスにマルウェアがインストールされること、もう一つは、偽のウェブサイトに誘導されて個人情報が盗まれることです。これらの攻撃は、被害者が気づかないうちに行われることが多く、大きなセキュリティ上の脅威となります。
また近年ではネット銀行を装った、フィッシングメールの被害も増えています。そのメッセージが本当にその銀行から送信されたものなのかどうかをしっかりと確認する必要があります。
リンクをクリックするよう促すメールが来たら絶対にクリックしないことも重要です。リンクの安全性をチェックするには、リンクにマウスのポインタを合わせて不一致がないかどうか確認するか、URL チェッカーを使用します。
また添付ファイルに関しては、ウイルス対策ソフトウェアを使用して添付ファイルをスキャンし、マルウェアを検知することができます。
5. 公共 WiFiの利用を避ける
公共 WiFi は暗号化されていないため、中間者攻撃の影響を受けやすくなっています。
つまり、サイバー犯罪者がユーザーのオンライン活動を盗聴したり、傍受したりすることが可能になるのです。
サイバー犯罪者の中には、ホテルや空港などといった公共の場で偽造したWiFi ネットワークを作成し、ユーザーをそれに接続させて個人データを公開させることもあります。公共 WiFi 経由でネット銀行の情報を確認することは、安全ではない上に、サイバー犯罪者が被害者に気づかれることなく簡単に情報を閲覧できるため、避けるべきです。
どうしても公共のネットワークで財務情報を閲覧する必要がある場合は、VPN を使用すると良いでしょう。VPN は、サイバー犯罪者がユーザーの個人データを目にすることを防ぎ、インターネットを閲覧する際に追加のセキュリティレイヤーを提供します。
6. ネット上での活動をなるべく非公開にする
ネット上での活動をなるべく非公開にすることが大切です。
このことをデジタルフットプリントといい、ユーザー独自のインターネット上のオンライン活動を示す、追跡可能なデジタルデータです。これには、閲覧履歴やブラウザのクッキー、SNS の投稿、購入履歴、クレジットカード情報などが含まれます。サイバー犯罪者はこのような情報を悪用し、あなたのオンライン活動や個人情報に基づいて、あなたのプロフィールを作成するのです。
サイバー攻撃を防ぐために、デジタルフットプリントを最小限に抑える必要があります。オンラインに投稿する内容を制限し、アカウントを非公開に設定することで、サイバー犯罪者があなたに関する個人情報を学習することを防げます。非アクティブなアカウント、特に個人の財務情報にリンクされているアカウントは削除することが重要です。安全で暗号化された方法を介していない場合は、ネット銀行の情報に関わることをオンラインで共有することは絶対に避けましょう。
7. ネット銀行からの通知をオンにしておく
ユーザーは、インターネットバンキングアカウントの活動状況のすべてを注意深く監視する必要があります。
定期的にネット銀行の履歴を見直して、取引履歴が正しいことと、身に覚えのない購入や不審な購入がないことを頻繁に確認しましょう。またそれぞれのインターネットバンキングには、毎回メールで通知してくれる機能があるので活用しましょう。
- 金融機関口座の残高の減少または増加
- 新しいクレジットカードやデビットカードでの取引
- 新しくリンクされたデバイス
- ログイン試行の失敗
- パスワードの変更
- 個人情報の更新
このように通知をオンにしておけば、誰かがあなたのネット銀行口座をハッキングしようとした場合、すぐに知らせてくれます。アカウント上の不審なアクティビティを通知するアラートを受け取った場合は、すぐにお使いの銀行のカスタマーサービスなどに連絡し、ログイン情報を変更すると良いでしょう。
まとめ:便利だからこそネット銀行のセキュリティ対策を万全に
ネット銀行などの金融機関の口座を適切に保護しないと、アカウント乗っ取り攻撃の危険にさらされる危険性を高めます。これにより、サイバー犯罪者は個人情報の窃盗やクレジットカード詐欺を行うことが可能となります。さらに、犯罪者が被害者の名前を使って犯罪を行うことにより、被害者は信用を失ったり、負債が発生したり、さらには犯罪歴が記録されるなどの深刻な影響を受ける可能性があります。このためネット銀行などの個人情報の盗難、アカウント乗っ取りを防ぐことが非常に重要です。
1つの対策としてKeeperのようなパスワードマネージャーを使うことによって、アクセスしているウェブサイトがなりすましかどうかを検出し、そのようなサイトには認証情報を自動入力しない機能もあってフィッシング詐欺などの被害を防ぐことも可能です。
また安全にパスワードの管理や変更も瞬時にできます。
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