フィッシングやなりすましの中でも報告数が多いのが、A
ネットストーカーとは別名では、サイバーストーカー、ネトストなどと呼ばれ、インターネットを使用したストーカー行為の総称です。
ネットストーカーは重大なサイバー犯罪の一形態で、通常は物理的なストーカー行為とオンライン上の追跡行為が組み合わさることにより、通常の物理的なストーカー行為よりも非常に悪質で危険です。
ここでは、そんなネットストーカーの被害事例や、手口、またネットストーカーから身を守るための対策と方法をいくつかご紹介します。
ネットストーキングとはテクノロジーを使ったストーキング行為を指します。ネットストーキングでは被害者に恐怖を与え得る行為(脅迫を含む迷惑メールやいたずら電話、ネット上の行動の監視、電子機器を使った追跡、機密情報などを公開するといった脅しなど)が繰り返し行われます。ネットストーカーは、被害者のアカウントやデバイスをハッキングして位置情報などの情報を盗んだり、マルウェア(ネット上の被害者の追跡と監視を可能にする悪意のあるソフトウェア)をインストールしたりします。
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ネットストーカーとは?
ネットストーカーとは、テクノロジーを使って、他人を執拗に追跡、嫌がらせ、または脅迫する人を指します。ネットストーカーでは被害者に恐怖を与え得る行為(脅迫を含む迷惑メールやいたずら電話、ネット上の行動の監視、電子機器を使った追跡、機密情報などを公開するといった脅しなど)が繰り返し行われます。
ネットストーカーは、被害者のアカウントやデバイスをハッキングして位置情報などの情報を盗んだり、マルウェア(ネット上の被害者の追跡と監視を可能にする悪意のあるソフトウェア)をインストールしたり様々な手口で、執拗にターゲットを狙ってきます。
アメリカでのネットストーカーによる被害の統計情報
● 米国司法省によると、米国におけるテクノロジーを利用したストーカー行為の被害者は2019年だけで300万人近くに達しました。
● 被害者の過半数(67%)がそのネットストーカーと知人でした。
● ネットストーカーの大半は被害者の親密なパートナーによって行われ、そのうちの 18% がテクノロジーだけに頼ったストーカー行為で、35%がテクノロジーと従来のストーカー行為の両方を含むものでした。
● ネットストーカーの被害者のうち22%は、盗聴器、カメラ、コンピューター監視ソフトを使って加害者に監視されていました。
ネットストーカーが及ぼす被害の種類
ネットストーカーが及ぼす被害は多岐にわたり、被害者の精神的、感情的、時には物理的な健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。具体的な被害の種類は以下の通り1つ1つ、紹介します。
プライバシーの侵害
プライバシーの侵害は、ネットストーカーによる被害の中でも特に深刻な影響を及ぼします。個人情報やプライベートな写真、通信の無断収集・公開により、被害者のプライバシーが侵害されると、その人の日常生活に大きな影響が出ることがあります。このような行為によって、被害者は自分のセキュリティや安全が脅かされていると感じ、常に監視されているような恐怖を抱くことになるかもしれません。
名誉毀損と誹謗中傷
名誉毀損と誹謗中傷は、オンラインでの虚偽の情報の拡散や悪意ある噂によって、被害者の評判が傷つけられることがあります。このような攻撃は、特にソーシャルメディアやインターネットフォーラムのような広範囲に及ぶプラットフォームで行われると、被害者の個人的および専門的な生活に深刻な影響を及ぼすことがあります。被害者は仕事の機会を失ったり、人間関係が損なわれたりすることもあります。
精神的・感情的な苦痛
精神的・感情的な苦痛は、ネットストーカーによる執拗な追跡や嫌がらせの影響で生じることが多く、被害者は不安、恐怖、ストレス、抑うつなどの精神的健康問題に直面することがあります。このような状況は、日常生活の質を著しく低下させ、職場や学校での集中力の低下、人間関係の悪化、睡眠障害など、さまざまな形で被害者の生活に影響を及ぼします。
身体的な安全への脅威
身体的な安全への脅威は、ネットストーキングが発展し、ネット上だけではなく、現実世界でのストーカー行為や身体的な襲撃に発展する場合に特に顕著です。このような状況は、オンラインでの追跡や嫌がらせがエスカレートし、ストーカーが被害者の個人的な空間や安全を侵害するようになることによって発生します。ネット上から住所や職場、身元など突き止めてきて、被害者の自宅、職場、または公共の場でさえ脅威になり得ます。
ネットストーキングに該当する主な行為と種類
ネットストーカーが与える影響は様々な私生活にまで、渡ることを紹介してきました。
実際にネトストは、どのような行為をしてくるのかいくつか、そのネットストーキング行為の事例を紹介します。
1. 個人情報の収集と無断公開
個人情報の収集と無断公開は、ネットストーカーによる一般的な行為であり、被害者の住所、電話番号、家族構成、勤務先などの情報を含みます。この行為は、被害者のプライバシーを深刻に侵害し、安全を脅かす可能性があります。ネットストーカーは、公的なデータベース、ソーシャルメディア、またはその他のWebサイトなどから情報を収集し、それをSNSやウェブサイトで公開することで、被害者を嫌がらせの対象にします。
2. SNSやオンラインでの執拗な追跡
SNSやオンラインでの執拗な追跡は、ネットストーカーによる、よくある行為の1つです。この行為では、被害者のソーシャルメディアアカウントやオンライン活動を徹底的に追跡し、すべての投稿や活動を監視します。被害者がオンラインで共有する情報、たとえば写真、ステータス更新、位置情報、友達や家族との交流などに対して、ネットストーカーは異常な関心を示してきます。
3. アカウントの乗っ取りや偽アカウントの作成
アカウントの乗っ取りや偽のなりすましアカウントの作成は、ネットストーカーが行う危険な行為の1つです。これにより、被害者のアカウントが不正に乗っ取られたり、被害者に成りすますための偽アカウントが作成されます。乗っ取り行為では、ネットストーカーが被害者のログイン情報を何らかの方法で入手し、そのアカウントにアクセスして被害者になりすまし、不適切なメッセージを送信したり、他のユーザーとの関係を損なうような行動を取ったりします。
偽アカウントの作成では、ストーカーは被害者の写真や個人情報を使用して新しいアカウントを作り、そのアカウントを用いて被害者の友人や家族、同僚に接触し、混乱や不和を引き起こすことがあります。
4. 監視アプリや追跡アプリで監視
監視アプリや追跡技術の使用は、ネットストーカーによる特に侵入的な行為の一つです。これにより、被害者のデバイスに監視アプリを不正にインストールしたり、GPS追跡を用いて被害者の動向を監視することが可能になります。この行為により、ストーカーは被害者の場所、行動パターン、さらには通信内容にまでアクセスすることができます。
監視アプリは、通話やテキストメッセージ、電子メール、ソーシャルメディアの活動など、被害者のプライベートな通信をこっそりと盗聴するために使用されます。
5. 誹謗中傷や偽情報の拡散
誹謗中傷や偽情報の拡散は、ネットストーカーによって頻繁に行われる行為で、オンラインで被害者に関する誹謗中傷や偽の情報を拡散し、被害者の評判や信用を傷つけます。この行為は、ソーシャルメディア、掲示板、ブログ、その他のオンラインプラットフォームを介して行われることが多く、しばしば被害者の個人的、職業的な生活に深刻な影響を及ぼします。
6. ターゲットの居場所の突き止め
ターゲットの居場所の突き止めは、SNSなどオンラインで収集した情報を基にして対象者の現実世界での具体的な居場所を特定する行為です。ネットストーカーはソーシャルメディアの投稿、公開されたデータ、デジタル写真の地理的タグなどから情報を収集し、その人の居住地、職場、学校、またはよく訪れる場所を割り出します。これらの情報を手がかりにして、対象者の動向を物理的に追跡し、時には尾行や盗み見といった行為に及びます。
7. オンライン上の恫喝や脅迫
ネットストーカーがあなたの個人情報や、秘密の情報を入手すると、それを人質にして、脅迫や恫喝を行う可能性があります。この種の攻撃は、電子メール、SNS、インスタントメッセージングサービス、オンラインフォーラムなど、さまざまなプラットフォームを通じて行われます。ネットストーカーは、被害者やその家族、友人に対して身体的な害を加えると脅すこともあれば、被害者の評判を傷つけるような情報を拡散すると脅迫することもあります。
ネットストーカーから身を守る対策と方法
パスワードマネージャーは、あなたをオンライン上のネットストーカーなどの脅威から守るための重要なツールですが、あなたとあなたのデータを守るために取れる対策は他にもあります。
1. デジタルフットプリントを整理する
デジタルフットプリントとは、オンラインで見つかるあなたに関するすべての情報を指します。ここには、SNS、有権者登録、人物検索サイト、ニュース記事など、あなたに関するあらゆる情報が含まれます。
デジタルフットプリントの整理には時間がかかるかもしれませんが、ネットストーカーからあなたの連絡先、住所、個人情報を守れることを考えれば、それだけの価値はあります。古いアカウントを削除したり、自分の情報を削除するよう人物検索サイトに依頼したり、自分に関する新しい情報がネット上に存在しないことを常に監視したりすることはネットストーカーを防ぐ上で有効な手段です。
2. SNSは節度を持って強力なプライバシー設定を有効にして使用する
SNSは、他人と交流できる素晴らしいツールですが、共有した情報は ストーカーなどのサイバー犯罪者が悪用できてしまうことは忘れがちです。そのため、強力なプライバシー設定を有効にして、許可のない人たちが自分の情報を閲覧できないように設定することが需要です。
SNSで個人情報を共有しすぎると、あなたのプライバシーが侵害される恐れがあります。SNS に投稿する個人情報は慎重に選び、自宅の住所や個人を識別できるような情報は投稿しないようにします。また、その場で写真を撮影、投稿するようなことはも避けてください。例えば素晴らしい食事の写真はレストランを出てしばらく経ってから投稿すべきです。ストーカーは、あなたがその場で撮影、投稿した写真を使ってあなたの居場所を特定できます。
共有する内容に注意すべきなのはSNSだけではありません。オンラインフォーラムやオンラインゲームのチャットなど、見知らぬ人が自分の投稿を閲覧できる場所では個人情報を投稿すべきではありません。
3. 見知らぬ人とオンラインで交流する場合はVPNを使う
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、ウェブトラフィックを暗号化する技術です。VPN には限界がありますが、オンライン上の人々からあなたが実際いる場所を隠すことはできます。オンラインゲームなどオンラインサーバー上で行う他の人との交流は、ネットストーカーの原因やネットストーカーの行為のエスカレーションにつながる恐れがあります。
VPNを使えばオンラインゲームコミュニティで発生し得るドキシングやネットストーカーといったサイバー犯罪の防止に役立ちます。
4. 迷惑行為を行うユーザーをブロックする
無礼で攻撃的な言動を行うユーザーやハラスメント加害者は、ネットストーカーにエスカレートする恐れがあります。オンラインであなたに対して不適切な行動を取る人がいたら、すぐにプロックしてあなたに関する情報へのアクセスを制限します。
アクセスをブロックしても、執拗なネットストーカーが別な方法を見つけてハラスメントを続けることは止められません。それでもこの重要なステップを実行すればあなたの個人情報の閲覧は制限され、ある程度被害を軽減することができます。あなたのアカウントへのストーカーによるアクセスが制限されるので、状況の緩和にもつながります。加害者がハラスメントのために新しいアカウントを作成した場合は、サイト運営者に通報して新しいアカウントもブロックしましょう。ほとんどのウェブサイトはこのような行為に対処するためのポリシーを備えているはずです。
5. パスワードマネージャーでネットストーカーからアカウントを保護
パスワードマネージャーを使うことは、一見ネットストーカーからの攻撃に全く意味がなさそうですが、対策の1つとして効果的です。
例えば、瞬時に強力なパスワードの生成したり、二要素認証(2FA)の保存や活用が可能だったり、瞬時にパスワードを変更したり、例え、ネットストーカーにあなたのアカウントのログイン情報がバレても、そのアカウントの乗っ取りなどの対策をすることができます。
もっと詳しい、パスワードマネージャーを使った対策方法は次の章で紹介します。
パスワードマネージャーでネットストーカーから身を守る対策と方法
パスワードマネージャーは、パスワードやその他の機密情報をデジタルボルトに保存する安全なツールで、デジタルボルトにはマスターパスワードを持つユーザーしかアクセスができません。パスワードマネージャーは個人のサイバーセキュリティにとって重要なツールです。ここでは、ユーザーを保護するのに役立つパスワードマネージャーの機能をいくつかご紹介します。
強力なパスワードでアカウントとデバイスを保護する
ネットストーカーの主要要素には、被害者のアカウントやデバイスに侵入して機密情報を詐取したり、マルウェア(キーロガーなど)をインストールして被害者の行動や居場所を監視したりするといった行為が含まれます。
アカウントやデバイスごとにユニークで強力なパスワードを使用することは、ネットストーカーによる不正アクセスを阻止するのに大いに役に立ちます。強力なパスワードとは、大文字、小文字、記号を組み合わせて16文字以上で構成したものです。
パスワードマネージャーを使えばアカウントごとに強力なパスワードを自動生成し、安全に保存できます。パスワードの自動入力機能があれば、16 文字以上もあるパスワードを毎回入力しなくてもアカウントにログインできます。パスワードマネージャーを使うにあたってユーザーが覚えなければいけない唯一のパスワードはマスターパスワードだけです。
機密ファイルを安全に保存する
優れたパスワードマネージャーは、パスワードを保存するだけでなく、機密情報を保存し安全に共有することもできます。この機能は、ネットストーカーなどの悪意のある者の攻撃に対する有効な対策となります。なぜならネットストーカーでは、あなたのデバイスやアカウントに保存された未保存ファイルの機密情報を詐取して公開するという脅迫行為がよく見られるからです。
パスワードや安全なファイルへのアクセス権限を取り消す
安全なファイル共有機能は、パスワードやその他の機密情報を友人や家族と共有する際に便利です。この機能を使えばレコードへのアクセス権限をいつでも取り消すこともできます。ネットストーカーの加害者は被害者の知人であることが多いので、この機能は重要です。パスワードマネージャーなら自分以外のすべてのユーザーの情報へのアクセス権限を簡単に取り消すことができます。
ネットストーカーの被害に遭ってしまったときの対処法
どんなにネットストーカーの対策をしても、ネットストーカーに付き纏われて、被害にあってしまうこともあります。
そこで、ネットストーカーの被害にあってしまった時の対処法を紹介します。
1. 記録を取る
記録を取る際には、日付と時間を明記し、可能であればスクリーンショットを撮影するとよいでしょう。これにより、いつ、どのような嫌がらせが行われたのかを具体的に示すことができます。
これらの記録は、警察や法的手続きにおいて重要な証拠となる可能性があります。
2. SNSアカウントの削除や退会
SNSのアカウントを削除または退会することは、ネットストーカーからの嫌がらせ被害を避けるための一つの方法です。この行動は、ストーカーからの直接的なアクセスを遮断し、彼らが提供する情報源を制限する効果があります。デジタルフットプリントを整理、アカウント削除することで、ストーカーが被害者の活動を追跡しにくくなり、個人情報へのアクセスも難しくなります。
3. プラットフォームの運営会社に通報する
プラットフォームの運営会社に通報することは、ネットストーキングに対処するための重要な手段で、特にSNS、メッセージングサービスなど、ストーキング行為が行われているプラットフォームに対して、不適切な行為やアカウントの存在を報告します。この通報は、ストーカーのアカウントの停止や削除、その他の適切な行動をプラットフォーム側に促すことを目的として、運営が対処してくれることがあります。
4. 警察に通報し、弁護士に相談する
証拠とともに警察に通報し、被害届を提出することにより、法的なプロセスが開始されます。ストーカー行為はストーカー規制法によって取り締まられる立派な違法行為です。
被害届を出した後は、専門の弁護士に任せて法的な措置を取ることが重要です。
まとめ:ネットストーカーの被害者にならない対策と対処を
ネットストーキングは深刻な問題であり、自分の安全とプライバシーを守るためには、予防対策の実施と被害発生時の迅速な対応が不可欠です。
必要に応じてアカウントの安全性を見直したり、全てのSNSアカウントをパスワードマネージャーなどで管理し、強力なパスワードの設定など、アカウントの乗っ取りなどの二次被害に遭わないようにしましょう。
もし、ネトストの被害に遭ってしまった場合、証拠を集めて、すべての不審なメッセージ、メール、オンライン上のやり取りを記録し、これらの証拠を警察に提出しましょう。また、被害者支援団体や法的なサポートを求めることも大切なステップです。
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