パスワードがデータ漏洩で侵害され、ダークウェブで利用
オンラインアカウントのセキュリティを確保する最も重要な方法の一つは、複雑で強力なパスワードを使用することですが、多数のアプリやウェブサービスに対して数十ものパスワードを覚えるのは現実的ではありません。
ここでパスワードマネージャーが重要な役割を果たします。
しかし、そんなパスワードマネージャーにもたくさんの種類があります。
そこで、どんなパスワードマネージャーを比較して、どんな機能を持っていたらいいのか、優れたパスワードマネージャーのアプリを見つける方法を紹介します。
パスワードマネージャーとは
パスワードマネージャーは、暗号化されたデータベースを使用して、オンラインクレデンシャルを追跡、保管、保護、管理することのできるソフトウェアアプリケーションです。
Ponemon Institute の State of Password and Authentication Security Behaviors Report(パスワードの状況と認証のセキュリティ行動レポート)によると、回答者の 35%がアカウントの乗っ取りを経験したことがあるとのことです。 同レポートによると、51%の従業員が職場の同僚とパスワードを共有しており、14%がビジネス上の理由でそうしていることが明らかになっています。 それらのハッキングやアカウント乗っ取りなどの対策になるのがパスワードマネージャーです。
優れたパスワードマネージャーを使うメリット
Identity Theft Resource Center によると、2022 年第 1 四半期のデータ漏洩の 8%はシステムエラーとヒューマンエラーの結果であり、どちらも予防する上でパスワードマネージャーが助けとなるものでした。
他にも、以下のようなメリットがあります。
ログイン情報を自動入力してくれる
パスワードマネージャーが、アカウントのログイン情報に必要なクレデンシャルを自動的に入力することで、時間を節約することができます。 この機能により利便性が高まり、パスワードを記憶する必要がないおかげで複雑で安全なパスワードを使用できるようになります。
フィッシング詐欺対策に対応した自動入力
この機能は、ウェブサイトが正規のものであるかどうかを検証し、認証されたウェブサイトにのみパスワードを自動入力します。ユーザーがアクセスするウェブサイトのURLをパスワードマネージャーが保存されたデータベースと照合し、正規のウェブサイトである場合にのみ、ログイン情報を自動的に入力します。これにより、見た目が似ている偽のウェブサイト(フィッシングサイト)への情報入力を防ぎます。
この機能は、フィッシング詐欺がますます巧妙になる中、重要性を増しています。フィッシングサイトは、実際のウェブサイトと酷似しているため、見分けがつきにくいことがあります。しかし、パスワードマネージャーの自動入力機能は、URLの正確さを基にして動作するため、これらの偽サイトに騙されるリスクを大幅に減少させます。
ログイン情報など安全に共有できる
特定の文字を書き出すことなく、自分のアカウントへのアクセス権を特定の友人や同僚に与え共有することができます。そのため外部からのアクセスされないようにしっかりと、ボルト(保管庫)に保管して管理できます。
2FAやMFAの設定でセキュリティ強化
万が一、フィッシングの被害に遭い、攻撃者にログイン情報を持ち逃げされても、二要素認証(2FA)や多要素認証(MFA)を導入していれば、アカウントの完全な漏洩は防ぐことができます。 2FA は、ユーザー名とパスワードに加えて、1 つまたは複数の認証メソッドを追加します。 つまり、攻撃者があなたのログイン情報を知っていたとしても、追加の認証がなければ、あなたのアカウントにログインすることはできないのです。
強力なパスワードを自動生成してくれる
パスワードマネージャーは、パスワードジェネレーターが組み込まれているため、複雑で強力なパスワードを生成できます。生成されたパスワードは、文字、数字、特殊文字を組み合わせたものであることが多く、サイバー犯罪者による推測や解読が困難になります。
脆弱なパスワードや再利用されたパスワードを通知してくれる
パスワードマネージャーは、既存のパスワードを定期的にスキャンし、脆弱なパスワードや、複数のアカウントで使い回しされているパスワードを特定します。これにより、脆弱なパスワードを見つけて、サイバー犯罪者によって容易に侵害されない安全なパスワードに置き換えることができます。
ダークウェブモニタリングで情報漏洩していないか自動確認してくれる
ダークウェブ上に自分の情報が存在しているかどうかを調べるには、セキュリティ会社などが発表している特殊なツールを必要とします。
ダークウェブモニタリングツールの1つは、Keeperパスワードマネージャーと連携するBreachWatch®です。気になる方は自分のメールアドレスをまず、ダークウェブモニタリングでチェックしてみてください。
BreachWatchは、疑わしい活動をモニタリングし、Keeperボルトに保存されているクレデンシャルと一致する情報を含むダークウェブの活動を警告してくれます。
信頼できるパスワードマネージャーを選択する際に考慮すべき要素
様々なパスワードマネージャーがある中で、適切なソリューションを見つけることが非常に難しい場合もあります。 パスワードマネージャーを選ぶ際には、以下のような特徴に注目してみてはいかがでしょうか。
1、 ゼロトラストセキュリティ
ゼロトラストは、デジタルインタラクションにおける各段階を検証することによって、組織を保護するサイバーセキュリティの枠組みです。 この枠組みに沿ったプラットフォームを使用することで、正規のユーザーだけがシステムにアクセスできるようになり、組織のリスクを大幅に軽減することができます。
また、ゼロトラストフレームワークでは、厳格なユーザー認証と最小特権アクセスを強制することで、特定のロールのタスクを正常に完了するために必要なリソースへのユーザーアクセスを制限できます。 Enterprise Strategy Group (ESG) の Zero Trust Impact Report(ゼロトラストの影響レポート)によると、72%の組織がすでにゼロトラストを導入しているか、導入プロセスにあるとのことです。
2、 規制の遵守
ソフトウェアのコンプライアンス規制は、すべてのソリューションにおける一定の基準を確保するものであり、業界や地域によって異なる場合があります。 ガートナー社では、今後 2 年間で複数の業界におけるコンプライアンスポリシーが拡大すると予測しています。
パスワードマネージャーが準拠すべき基準をいくつかご紹介します:
- Federal Risk and Authorization Management Program (FedRAMP) -(米国政府機関におけるリスクおよび権限管理プログラム)。 これは主に政府のソフトウェアベンダー向けのものですが、この要件に準拠したパスワードマネージャーは、データ管理においてより多くのセキュリティ制御を強制します。
- EU一般データ保護規則(GDPR)。 主にヨーロッパの人々にとって、GDPR は間違いなく世界で最も強力なデータ保護法の 1 つであり、これに準拠しているパスワードマネージャーはデータを適切に扱っている可能性が高いことを意味します。
- Payment Card Industry Data Security Standard (PCI DSS、カード業界のデータセキュリティ基準)。 この規則は、デビットカードやクレジットカードを取り扱う際に、決済処理業者のセキュリティを保証するための要件を定めたものです。 パスワードマネージャーにお金を払うなら、PCI に準拠しているベンダーと提携すべきです。
3、 お使いのシステムおよびソフトウェアとの互換性
理想的なパスワードマネージャーは、モバイルデバイス、タブレット、PC を含むクロスプラットフォームで動作します。 パスワード管理ソリューションを検討しているなら、すべてのデバイスのオペレーティングシステム(OS)と互換性がなければなりません。
例えば、Keeper アプリは、デスクトップでは Mac、Linux、Windows OS でダウンロードでき、モバイルデバイスでは App store と Play store で利用できます。 ユーザーは、KeeperFill ブラウザ拡張機能をインストールすることで、パスワード自動入力機能を利用することができます。
4、 暗号化
パスワードボルトは、パスワードマネージャーの一部で、複数のアプリケーショーン用のパスワードを実際に保管する場所です。 パスワード マネージャーには暗号化が必須です。これにより、クレデンシャルがスクランブル化され、アタッカーが読み取れなくなります。 また、プロバイダーもクレデンシャルにアクセスできなくなるため、パスワードを暗号化された形式で保存する必要があります。
5、 自動化(ブラウザの拡張機能は自動で動作すること)
パスワードマネージャーは、ボルト内の記録と一致するサイトへのクレデンシャルを入力することができます。 この機能は、クレデンシャルの使い回しや脆弱なパスワードなど、セキュリティを脅かすパスワード習慣を防止します。 このプロセスを機能させるために、パスワードマネージャーはパスワードを自動入力するブラウザ拡張機能を備えている必要があります。
Keeper の独立したブラウザ拡張機能(一番人気)は、ボルト内に保存したサイトやアプリを認識し、自動的にクレデンシャルを入力します。
6、 パスワードジェネレーター
脆弱なパスワードは、パスワードマネージャーの目的を無効化してしまいます。 優れたパスワードマネージャーは、クレデンシャルの長さと複雑さを選択することができ、独自の組み合わせを生成できるパスワードジェネレーターを備えている必要があります。
7、 多要素認証(MFA)
多要素認証は、ユーザーが自分の身元を確認するために様々な証明書を提示することを要求する、セキュリティに対する多層的アプローチです。 通常のユーザー名とパスワードに加え、認証アプリや時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)などの別の要素により、本人であることを証明する必要があります。
他のパスワードマネージャーとの比較
Keeperのパスワードマネージャーは他のパスワードマネージャーと比較しても、良い評価を得ています。
LastPassとの比較
LastPassとの比較になります。
Dashlaneとの比較
Dashlaneとの比較になります。
1Passwordとの比較
1Passwordとの比較になります。
Bitwardenとの比較
Bitwardenとの比較になります。
Teleportとの比較
Teleportとの比較になります。
パスワードマネージャーを設定する方法
パスワードマネージャーを最大限に活用し、安全性を保つには、適切に設定する必要があります。 これらの 3 つのステップが、ほとんどのパスワード管理ソリューションにおいて標準となっています:
- ソフトウェアをダウンロードする。 使用する予定のすべてのデバイスで、パスワードマネージャーソフトウェアの最新版をダウンロードすることから始めましょう。 多くのクレデンシャルマネージャーは、デスクトップやモバイルアプリ用のブラウザ拡張機能を提供しています。
- マスターパスワードを作成する。 次に、パスワードマネージャーに保管するすべてのデータを保護するためのマスターパスワードを作成する必要があります。 この組み合わせにより、クレデンシャルを保管する暗号化ボルトのロックが解除されることになるので、強力なパスワードを作成するということを忘れないでください。
- パスワードを保存する。 管理したいアカウントにログインし、パスワードマネージャーにクレデンシャルを保存します
日常的な利用においては、ブラウザの拡張機能やモバイルアプリケーションを利用するのが一般的です。 ブラウザやアプリを開くと、パスワードマネージャーからマスターパスワードを使用してアカウントにログインするよう求められます。ログインしてしまえば自動的に、ログイン認証を済ませてくれます。
パスワードマネージャーに関するよくある質問
パスワードマネージャーを複数のデバイスで使用することはできる?
はい、できますし、そうすべきです。 パスワードマネージャーは、コンピュータを保護するためだけのものではありません。 携帯電話やタブレットなどの他のデバイスでクレデンシャルを安全に保管、共有することができます。
ゼロ知識パスワードマネージャーとは?
ボルトにあるコンテンツをロック解除できる暗号鍵へのアクセス権を持たないパスワードマネージャーは、ゼロ知識となります。 この原則はクレデンシャルの安全性を保証することを目的としており、ソリューションの設計者であってもあなたのデータにはアクセスできません。
パスワード管理システムとは?
パスワード管理システムは、暗号化ボルトからクレデンシャルを安全かつ簡単に保管、共有、検索するのを円滑にするソリューションです。
まとめ:パスワード管理はKeeperのパスワードマネージャーにお任せください
パスワードマネージャーは、便利なだけでなく、オンラインセキュリティを強化する上で重要な役割を果たします。
Keeperは他のパスワードマネージャーと比較しても、使いやすいパスワードマネージャーとして多くのお客様から評価されています。
パスワードマネージャーの機能を活用することでセキュリティ対策にもなって、簡単にデバイス間でもパスワードを安全に共有できて便利なツールです。
現在、Keeper パスワードマネージャーは無料30日間トライアル体験を開催しているので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。