社員が退職する際、会社内のアカウントの引き継ぎはスム
デジタルタトゥー(別名:デジタルフットプリント)には、大学入学や就職といった人生の重要な節目を左右する可能性があります。デジタルタトゥーを整理し、その悪影響を受けないようにすることが大切です。
使わなくなったアカウントの削除、SNSで個人情報を共有しないこと、パスワードマネージャーの使用などを実行してデジタルタトゥーを整理することが重要です。
ここでは、デジタルタトゥーと、それを整理しておくための手順について説明します。
デジタルタトゥーとは?
デジタルタトゥー(別名:デジタルフットプリント)は、ユーザーがオンラインを利用した結果インターネット上に存在する個人情報です。デジタルタトゥーには、受動的なものと能動的なものの 2 種類あります。受動的なデジタルタトゥーは、ウェブサイトがユーザーの IP アドレスや位置情報を追跡する場合など、ユーザーの知らないところで情報が収集されることで発生します。能動的なデジタルタトゥーは、ユーザーが意図的にオンライン上で情報を公開する場合に発生するもので、SNSへの投稿や、デバイスでのクッキー許可などがこれに含まれます。
インターネットを利用したことがあれば、デジタルタトゥーが残されていることになります。そのため、インターネット利用後に残る足跡をきれいにするために必要な措置を講じることが重要です。
デジタルタトゥーを整理する方法
デジタルタトゥーを整理する作業は、特にデジタルタトゥーの存在に気付いていない場合は、面倒なことのように思えるかもしれません。以下の手順に従ってデジタルタトゥーを確認し、整理しましょう。
ステップ 1:自分自身についてGoogle検索する
デジタルタトゥーを整理する最初のステップは、自分の名前を検索することです。自分の名前を検索し、オンラインであなたを検索する他の人の立場になってみるのです。このステップを行うと、自分の名前と結びつく可能性のあるものが明らかになるほか、もしサイバー犯罪のターゲットになった場合、犯罪者に利用されうる自分にとって不利益な情報を明確に把握できます。
自分の名前を検索してみると、自分に関するどのような情報が公開データとして入手できるのかを把握できます。電話番号や自宅の住所などの個人情報をオンラインで公開することは、セキュリティ上の大きなリスクとなる可能性があります。自分の個人情報が公開されていることに気づいたら、データが表示されるウェブサイトに連絡し、情報の削除を依頼してください。
ステップ 2:使わなくなったアカウントを削除して無効にする
過去20年にわたってインターネットが急速に普及し、さまざまなウェブサイトやサブスクリプションサービスへのアカウント登録が盛んに行われてきました。これが将来的に害を及ぼす可能性があることについては、ほとんど知られていませんでした。そのため、多くのユーザーが新しいアカウントを作成したきり2 度と使わないという事態が発生しました。
新しいアカウントを作成するたびに新しく登録情報を作成する必要があるため、それを頻繁に行うことは危険です。新しい登録情報を作成すると、新しいパスワードを作成することになりまが、パスワードは、アカウントごとに常に強力で異なるものを設定すべきです。しかし、独特なパスワードをすべて記憶することは困難であるため、多くのユーザーは複数のアカウントでパスワードの使い回しをしたり、簡単に解析されてしまう脆弱なパスワードを使用したりしています。
使わなくなったアカウントを削除または無効にするには、作成したアカウントをリストにする必要があります。ブラウザのパスワードマネージャーを使用している場合は、パスワードマネージャーを開くと、登録済みのサイトを確認できます。使わなくなったアカウントのリストを作成したら、それらを削除または無効にします。また、ブラウザのパスワードマネージャーは、考えられているほど安全ではないため、ブラウザベースではないパスワードマネージャーに切り替えると良いでしょう。ブラウザのパスワードマネージャーを無効にする方法をご覧ください。
ステップ 3:SNSで個人情報を共有しない
すべてをオンラインで共有したくなるものですが、SNSで個人情報を過剰に共有すると、それが悪用されてしまう危険性があります。ユーザーの社会的評価を落としてしまうこともあり得るのです。毎回よく考えてから投稿し、自分に対して不利にならないようにしましょう。自分のSNSアカウントをよく確認し、自分にとってマイナスになるような投稿をアーカイブまたは削除することを検討すると良いでしょう。デジタルタトゥーを整理するということは、自分が共有する内容について慎重になることなのです。
ステップ 4:プライバシー設定を調整する
ユーザーの多くは、デバイスの初期設定ではプライバシー性が低い状態になっていることに気づいていません。プライバシー設定を自分に合うようにすることで、デバイス、アプリ、ブラウザがアクセスし共有できる個人情報の量を制限できます。プライバシー設定を確認して、共有する情報量を最低限に抑えましょう。これには、SNSアカウントを非公開にする、特定のアプリやブラウザには自分の位置情報を共有しない、などが含まれます。
ステップ 5:パスワードマネージャーをインストールする
パスワードマネージャーは、ログイン情報の管理に役立つだけではなく、それらを暗号化されたボルトに安全に保管する、サイバーセキュリティー確保に役立つツールです。パスワードマネージャーを使用すると、新たに登録したアカウントはボルトに保管されて常に把握できるようになるため、デジタルタトゥーを整理しやすくなります。これを行うと、使わなくなったアカウントを簡単に見分けられるようになり、削除や無効化を進めることができます。それだけでなく、パスワードマネージャーは新しいアカウントごとに強固なパスワードを生成します。つまり、同じパスワードの再利用や脆弱なパスワードを使い回す必要がなくなるのです。
デジタルタトゥーを整理するべきメリット
デジタルタトゥーを整理するメリットは数多くあります。
ユーザーの社会的評価を守る
デジタルタトゥーについて理解する前は、それが私たちの生活に与える影響に全く気づいていませんでした。デジタルタトゥーを整理すると、ユーザーについての誤った情報や、悪影響をもたらす可能性のある情報の流出を防ぐことができるため、ユーザーの社会的評価が損なわれるのを防止します。
個人情報の窃盗から身を守る
デジタルタトゥーを放置しておくと、自宅の住所、電話番号、秘密の質問に対する答えなど機密データが、SNSで過剰に共有したことが原因でオンライン上に残されている可能性があります。こうした情報はすべて、デジタルアイデンティティの窃盗につながる可能性があります。デジタルアイデンティティ窃盗の兆候として注意すべき、以下のような兆候があります。
デジタルタトゥーを整理することは、アイデンティティを安全に保つ上で非常に有効だと言えます。
まとめ:Keeper でデジタルタトゥーを整理しましょう
デジタルタトゥーを一度整理した後は、それを管理することが比較的容易になります。自分のオンライン上の個人情報を定期的にチェックするために、自分の名前で検索を行うのが良いでしょう。パスワードマネージャーの利用を推奨します。これは登録したアカウントを簡単に確認し、使用しないアカウントの特定とその削除や無効化を簡単にしてくれます。
デジタルタトゥーのせいで、社会的評価を落とさないようにしましょう。
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