Appleの新しいパスワードアプリは、携帯電話のパス
インターネットを利用する際、多くのサービスに登録するごとに新しいパスワードを考えるのは一苦労です。
特にオンラインバンキング、クレジットカード、電子メールアカウント、ソーシャルメディアなどで求められる多数のログイン情報を安全に保つためには、複数の強力なパスワードが必要となります。
しかし、脆弱なパスワードを設定してしまうとハッキングのリスクが高まり、また、既存のパスワードを使い回すと、一つのアカウントが侵害された場合に他のアカウントも危険に晒されます。
そこで今回はそんな悩ましいパスワードの作り方をお助けできるように、強力なパスワードの作り方の基本から簡単に強力なパスワードを作るアイデアまで紹介します。
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強力なパスワードにするには
強力なパスワードは、長く、複雑で、覚えにくいものであるべきです。「password123」やお子さんの名前など、シンプルでよく知られたパスワードは、覚えるのは簡単ですが、サイバー犯罪者が解読するのも簡単です。 サイバー犯罪者があなたのオンラインアカウントに侵入し、個人情報を盗むことを防ぐための第一の防御策は、強力で唯一無二のパスワードを使用することです。
安全で強力なパスワードの作り方の基本
ここでは安全で強力なパスワードの作り方の基本を紹介します。パスワードを作るときに参考にしてみてください。
1. 同じ数字や連番やアルファベット順などを避ける
パスワードに同じ数字や連番、アルファベット順を使用するのは避けるべきです。これらのパターンは予測しやすく、サイバー攻撃者による総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)や辞書攻撃の対象となりやすいからです。
例:「1111」、「12345」、「abcdefg」等。
2. 誕生日や電話番号など他人に推測されやすい文字列を避ける
パスワードに誕生日や電話番号など他人に推測されやすい文字列を使用するのは避けるべきです。これらの個人情報は、特にソーシャルメディアや公開されているプロファイルを通じて容易に入手可能であるため、サイバー犯罪者にとっては攻撃のターゲットとなりやすいです。
3. 辞書に載っているような名称や単語は使用しない
辞書に載っているような名称や単語をパスワードとして使用することは避けるべきです。これらの単語は「辞書攻撃」と呼ばれる方法で破られる可能性が高いからです。辞書攻撃では、攻撃者は一般的な単語やフレーズのリストを使って、システム的にログイン試行を行います。これにより、単純な単語や一般的なフレーズを含むパスワードは容易に突破される危険があります。
文字を数字で代用しましょう。 パスワードに「Hello!IamJodine」を使う代わりに、「H3ll0!I@mJ0d1n3」を試してみてください。
4. パスワードの使い回しをしない
同じパスワードを複数のアカウントやサービスで使い回し、使用することは、一つのアカウントが侵害された場合、他の全てのアカウントが危険にさらされることを意味します。例えば、一つのサイトが情報漏洩に遭遇した場合、そのサイトで使用されていたパスワードと同じものを他のサービスで使っていると、攻撃者はその情報を利用して他のアカウントにもアクセスできる可能性があります。
このリスクを軽減するためには、各アカウントごとにユニークなパスワードを設定することが重要です。
5. 自分の名前、ペットの名前、自宅住所の一部などを使用しない
パスワードに自分の名前、ペットの名前、自宅住所の一部などの推測されやすい個人的な情報を使用することは避けるのが良いです。このような情報は、特にソーシャルメディアや公開されているプロファイルを通じて容易にアクセス可能であり、攻撃者によって簡単に収集され得ます。これらの個人情報をパスワードに組み込むと、それはサイバー犯罪者にとって予測しやすいターゲットとなり、アカウントのセキュリティが脅かされる原因となります。
セキュアなパスワードを作成する際には、ランダムかつ予測不可能な文字列を組み合わせることが重要です。
6.長さと複雑さを持たせる
長さと複雑さを持たせることは強力なパスワードを作る際に重要です。理想的には、パスワードは最低でも12文字以上の長さを持つべきです。長いパスワードは、総当たり攻撃やその他の攻撃手法に対してより強固な防御を提供します。また、パスワードの複雑さを高めるために、数字、大文字、小文字、特殊文字(例えば !, @, #, $ など)を組み合わせて使用することが効果的です。このような多様な文字の混在は、パスワードの予測を困難にし、セキュリティを一層強化します。
7. パスワードマネージャーを使って、パスワードを安全に保管する
パスワードを紙やノートに書いたり、携帯電話のメモに保存することは安全ではないので、できれば避けましょう。
パスワードマネージャーを使用することは、複数のパスワードを安全に保管し管理する効果的な方法です。パスワードマネージャーは、ユーザーが生成したすべてのパスワードを一か所に集約し、それらを暗号化して保護します。これにより、ユーザーは強力な、そして互いに異なるパスワードをそれぞれのアカウントに設定することができ、それらを覚える必要がなくなります。さらに、ほとんどのパスワードマネージャーは自動生成ツールを提供しており、これを使用することで、高度な複雑性を持つ強力なパスワードを簡単に作成できます。
強力なパスワードを作成することが重要な理由
サイバー犯罪者は脆弱なパスワードに対しては、すぐにハッキングしてあなたのアカウントを乗っ取ったりします。強力なパスワードを作成することはとても重要になります。
例えば、あなたが以下のようなアカウントにパスワードを覚えやすいように同じパスワード使い回していた場合は、すぐにどのアカウントも簡単に乗っ取られてしまうでしょう。
- 銀行情報
- 従業員の個人情報
- 口座番号などの受取人情報
- 企業秘密データ
- 製品情報
- その他のログイン情報
サイバー攻撃の違いを理解し、ハッカーに情報を盗まれないようにしましょう。
ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃: ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)とは、試行錯誤的なメソッドを繰り返しながらログイン情報、セキュリティキー、その他センシティブな情報を推測するサイバー攻撃の一種です。 多くの人がパスワードを使い回していることを考えると、特にブルートフォース攻撃は有効となります。 新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、多くの企業が在宅勤務モデルの採用を余儀なくされました。 これまで在宅勤務モデルをサポートしてこなかった企業は、この新しいモデルを素早く学び、適応する必要に迫られ、そうしなければ暗闇の中に取り残されてしまうような状況でした。 これにより、何千もの企業が失敗することとなりました。 そうでなくても、新たなサイバー犯罪の難題に対処しなければならなかったのです。 すべての人にとって、乗り越えなければならない相当な葛藤となっていました。
クレデンシャルスタッフィング攻撃: クレデンシャルスタッフィング攻撃とは、サイバー犯罪者が一連のクレデンシャルを使用し、一度に複数のアカウントへのアクセスを試みるものです。 サイバー犯罪者は、盗んだクレデンシャルを何千ものウェブサイトに入力することで、ソーシャルメディアのアカウントから企業の機密ソフトウェアに至るまで、あらゆるものを危険にさらします。 パスワードの使い回しは、クレデンシャルスタッフィング攻撃の前提条件となります。 同じパスワードを多数のアカウントで使用することが多いため、1 組のログイン情報のみで、ほとんどまたはすべてのアカウントにアクセスできることとなってしまいます。 データ漏洩の大半は、盗まれたパスワードに関連しているのです。 ユーザーの銀行口座情報や SNS アカウントなどが、クレデンシャルスタッフィング攻撃に成功した攻撃者に乗っ取られる可能性もあります。 また、脅迫やなりすまし、金銭やその他の資産の直接的な窃盗につながることもあります。
パスワードスプレー攻撃: パスワードスプレーとは、攻撃者が共通のパスワードを使用して、1つのドメイン上の複数のアカウントにアクセスしようとすることです。 ポピュラーで脆弱なパスワードのリストを使用することにより、1回の試行で数百のアカウントにアクセスすることができます。 パスワードの使い回しや、ログイン情報の漏洩が世界中で多発しているため、パスワード保護はこれまで以上に重要なものとなっています。
覚えやすい強力なパスワードを作るアイデア集を紹介
覚えやすいパスワードに関しては、パスワードの漏洩に繋がるためおすすめはしませんが、日本語ならではのローマ字の特性を活かせば、比較的覚えやすいパスワードを作ることは可能です。
これから紹介するのはあくまでアイデアであって、パスワードの作り方がわからない時の参考程度にお考えください。
2つや3つの日本語の単語でパスワードに組み合わせる
二つの単語を組み合わせる方法では、関連性のない単語二つを選び、それらの間に数字や特殊文字を挟むことでパスワードを作成します。例えば、「Ringo」と「Kawa」なら、「Ringo4Kawa」や「Ringo$Kawa」といった形になります。
好きな歌詞やことわざを短く略してパスワードに組み合わせる
フレーズを略す方法では、好きな歌詞やことわざを短く略してパスワードにします。例えば、「虹を渡るよりも歩いて行こう」というフレーズなら、「NwtywAti」のように各単語の初文字を取ります。これに数字や特殊文字を加えると、さらに安全性が高まります。
簡単に強力なパスワードを作るならパスワード生成ツール
パスワードの作り方のヒントやコツをこれまで紹介してきましたが、簡単にこれらのルールに従った強力なパスワードを作るのであれば、パスワード生成ツールが簡単でおすすめです。
無料のパスワードジェネレーターを使って、強力なパスワード生成することができます。
※クリック後、リンク先に飛びます。
無料のパスワードジェネレーターは、ユーザーにランダムなパスワードを提供しますが、それらのパスワードの管理はユーザー自身の責任になります。対照的に、パスワードマネージャーは単にランダムで強力なパスワードを生成するだけでなく、これらを安全に保管し、必要な時にいつでもアクセス可能な状態にします。例えば、Keeperのような高度なパスワードマネージャーは、さまざまなアカウントやアプリケーションのログイン情報を自動的に入力する機能を備えています。これにより、強固なパスワードを作成するだけでなく、それらのパスワードを安全に保管し、ユーザビリティも向上させています。
強力なパスワードを作るだけでなく、パスワードの安全性確保にも力を入れています。
パスワード簡単に管理し、安全性を保つ方法
1. パスワードマネージャーを使用する
パスワードマネージャーの使用は、パスワード管理を大幅に簡素化し、セキュリティを向上させます。これらのツールはすべてのパスワードを一箇所に集約し、それぞれを強力な暗号化で保護します。ユーザーは一つのマスターパスワードを記憶するだけで済み、そのマスターパスワードを通じて他のすべてのパスワードにアクセスできます。さらに、多くのパスワードマネージャーは、ランダムで複雑なパスワードを生成する機能を備えており、これによりユーザーは自分で強力なパスワードを考案する手間を省くことができます。また、多くの場合、パスワードマネージャーはブラウザやアプリケーションと統合されており、ログイン情報の自動入力を提供してくれます。これにより、ログインプロセスが迅速かつ簡単になり、同時に複数の強力なパスワードを安全に管理できるようになります。
2. 二要素認証(2FA)を利用する
たとえサイバー犯罪者がSNSのアカウント名とパスワードを突き止めることができたとしても、二段階認証のおかげで、不正アクセスを防ぐことができます。このシステムでは、ログインする際には、あらかじめ登録されたデバイスで2FAのPINコードを入力する必要があります。もしログインの試みをしていないのに、メールやテキストで通知を受け取った場合は、直ちにアクセスを拒否し、アカウントのユーザー名とパスワードを変更することをお勧めします。
アカウントの 1 つがハッキングされたことが判明した後、オンラインアカウントで 2FA を有効にすると、サイバー犯罪者が他のアカウントにもハッキングするのを阻止できます。
3. パスワードの定期的な更新
パスワードの定期的な更新はセキュリティ対策としてとても重要です。定期的に新しいパスワードに変更することで、古いパスワードが漏洩しても被害を最小限に抑えることができます。ただし、頻繁すぎる変更は避けて、変更の際には必ず強力かつ複雑なパスワードを設定することが大切です。
まとめ:強力なパスワードの作り方を学び、実践しましょう
強力なパスワードの作成は、オンライン上のセキュリティを安全にするための基礎です。
安全で強力なパスワードの作り方の基本を参考にして、皆さんも自分だけの複雑で強力なパスワードを作ってみてください。
また、管理に困っている方はパスワードマネージャーの使用も検討し、各アカウントごとに異なるパスワードを設定することが重要です。
Keeper は、ユーザーの代わりに、すべてのログイン情報に安全かつ強力なパスワードを作る手間を省いてくれます。
現在、Keeperパスワードマネージャーは無料30日間トライアル体験を開催しているので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。