OTセキュリティとは、工場や生産設備、重要インフラな
公開日: 2026年9月15日
迷惑電話は、以前はたまにわずらわしいくらいの存在でしたが、今では数百万人を継続的に脅かす存在となっています。 通常は、詐欺師や自動音声通話の事業者、悪徳勧誘電話業者が、被害者からデリケートな個人情報を聞き出したり、資金を振り込ませたりする目的で行います。 迷惑通話に出ること自体が危険に直結するわけではありませんが、その電話番号を使用中の人がいることが発信者にわかってしまいます。 迷惑電話が絡んだリスクは、返答するだけでは限定的ですが、発信者と会話するにつれ高まっていきます。例えば、会話中に機密情報を提供したり、指示に従ったりすると、迷惑電話の頻度が増す、金融詐欺、個人情報の盗難といった被害につながる恐れがあります。
以下では、迷惑電話の概要、見分け方、悪用方法、防止策について説明します。
迷惑電話とは
迷惑電話とは、不明な発信元から多数の人にかかってくる望ましくない電話のことを指します。 通常は、商品などを販売しようとする企業からかかってきますが、その一部は実際には詐欺電話、つまり身元を偽った発信者から、受信者の意に反してかかってくる電話です。 迷惑電話では、詐欺師はフィッシングと類似するソーシャルエンジニアリング手法を使って、被害者に架空のシナリオを信じ込ませようとします。 実行には、人間または自動音声と呼ばれる録音済みメッセージが使用されます。 詐欺師は、被害者を信用させるために正当な企業が発信者であると偽装し、個人識別情報 (PII) を聞き出します。多くの場合、電話によるスプーフィング手口を使って身元を隠し、被害者が信頼しそうな別の人物が発信者であるように見せかけます。
迷惑電話の見分け方
迷惑電話の大方で類似のパターンが見られ、被害者はよく考える余地なく、すぐ行動するよう迫られます。 迷惑電話を見分ける鍵となる主な注意点を以下に挙げます。
電話に「迷惑電話の可能性あり」といった警告が表示される
スマートフォンやモバイル機器の多くでは、通話選別機能により不審な電話番号が自動的に特定され、「迷惑電話の可能性あり」といった警告が表示されます。 警告される着信のすべてが詐欺であるとは限りませんが、既知の迷惑電話番号や自動音声から発信されたことを示す有力な手がかりとなります。

録音メッセージが使用されている
正規の組織が録音済みメッセージを一方的に送信してユーザーに連絡することはほとんどありませんが、 大規模な詐欺を仕掛けるために自動音声メッセージが利用されることはよくあります。こうした場合、ライブエージェントと会話するか、すぐ行動するためにある番号を押すよう指示されます。 録音済みメッセージによる電話が一方的にかかってきた場合は、迷惑電話の可能性が高いため、すぐ切るようにしましょう。
個人識別情報の提供を求められる
詐欺師は通常、運転免許証番号、銀行口座情報、ログイン認証情報などの個人情報を要求します。 正規の組織であれば、すでにこうした情報は把握済みであるため、一方的に電話をかけてきて要求することはありません。 そのため、プライベートな情報を電話で求められた場合、詐欺である可能性が高いと言えます。

すぐ行動するよう迫られる
迷惑電話では、すぐ行動しないと借金ができたり法的問題が生じたりすると被害者に訴えかけて、切迫感を煽ります。 そのために、国税局や行政組織などの監督機関になりすまし、被害者に考え直す時間を与えずに、行動するよう迫ります。 公的機関が電話ですぐ支払いを要求することなどあり得ないと、肝に銘じましょう。
うますぎる話を持ちかけられる
詐欺師が企業になりすまして、大幅な割引を提示したり、何かに当選したと知らせたりして、被害者の関心を引く場合があります。 これは、無料の景品、高額の取引、債務免除を約束することで、相手の期待感を高め、詐欺に巻き込もうとする手口であり、 うまい話には必ず裏があります。
支払いを求められる
詐欺者が銀行や債権回収会社などの企業になりすまし、心当たりのない請求に対する支払いを求める手口もよく見かけられます。 この手口を見分けるうえで特に有効なのが、提示される支払方法に注目することです。電子ギフトカード、暗号通貨、電子送金を求められた場合はすぐ電話を切りましょう。こうした支払方法は追跡するのも取り消すのもほぼ不可能であるためです。
悪用方法
迷惑電話の主な目的は、相手の信頼を得て、その信頼につけ込むことにあります。 迷惑電話に出ると、次のような悪用被害に遭う危険性があります。
迷惑電話や詐欺電話の格好のターゲットとなる
電話に出て、番号が有効であると確認される場合、詐欺師にとってのその番号の価値は大幅に高まります。 有効な電話番号は詐欺データベースでフラグが付けられ、悪質なリストに掲載され、複数の詐欺組織の間で転売されたり何度もやり取りされたりすることが頻繁にあります。 たった1回迷惑電話に出ただけで、迷惑電話や自動音声電話、ビッシング攻撃、その他の標的型サイバー攻撃の標的となる可能性が高まります。
金銭を失う
万一詐欺師の指示どおりに送金してしまうと、その資金は送金直後に失われたも同然となり、回収の可能性はほぼゼロです。 しかも、被害はそれだけに留まりません。被害者は、「カモ」と見なされ、何度も別のシナリオを用いた同様の詐欺の標的となります。
個人情報が盗まれる
迷惑電話の主な目的に、氏名、メールアドレス、運転免許証番号、クレジットカード情報などの個人識別情報 (PII) の収集があります。 たとえ断片的な情報であっても、人物検索サイトに掲載されているような公開データと組み合わせることで、個人情報の盗難や被害者名義での信用口座の不正開設といった被害に遭う可能性があります。
AIを使った攻撃用に音声が録音される
最近は、迷惑電話での会話音声を録音して、AI生成の音声クローンを作成する詐欺師も出没しています。 先端のクローン作成ツールは、鮮明な音声があればわずか数秒であっても実用的なクローンを作成するため、少し応答するだけでも十分な見本になり得ます。 クローン音声は、被害者になりすまして、高齢の家族を騙したり、将来ソーシャルエンジニアリング攻撃で信憑性を高めるために悪用されます。 確かに、録音の質が高いか長時間であるほど、本物そっくりの音声を作成できますが、上記の理由より、短時間なら問題ないと安心するのは禁物です。会話せずにすぐ電話を切るようにしましょう。
防止策
迷惑電話がかかってくるのを完全に阻止するのは不可能ですが、着信数を制限して電話詐欺の被害に遭うリスクを軽減する方法はいくつかあります。
不審な電話には出ないか、会話をしない
発信番号に見覚えがない場合は、留守番電話に任せるのが最も安全です。 電話に出てしまった場合、迷惑電話かもしれないと思ったらすぐに電話を切り、会話を避けます。会話を続けると、今後標的にされる可能性が高まります。 正当な発信者であれば、留守番電話にメッセージを残す可能性が高く、本人であることを確認後に、折り返し連絡できます。
不審な電話番号を報告してブロックする
ほとんどのスマートフォンでは、通話履歴から直接、不審な電話番号を報告してブロックすることができます。 不審な番号を報告すると、その番号から再び電話がかかってくる可能性が減り、迷惑電話検出システムの改善にも役立ちます。 他人への被害拡大を防ぐため、詐欺電話の番号を米連邦通信委員会 (FCC) に報告*することもできます。* 米国在住者が対象。
携帯電話会社の迷惑電話ブロックサービスを利用する
Docomo、ソフトバンク、AUなどの多くの携帯電話会社では、無料または低料金で迷惑電話のフィルタリングやブロックサービスを提供しています。 利用可能な保護機能については、携帯電話会社にお問い合わせください。 これらのサービスで迷惑電話を完全に阻止できるわけではありませんが、セキュリティ層が追加され、さらなる詐欺被害を防ぐのに役立ちます。
迷惑電話フィルタリングアプリを利用する
ご利用の携帯電話会社が迷惑電話ブロックサービスを提供していない場合は、既知の迷惑電話番号や自動音声電話を特定して自動的にブロックするサードパーティ製アプリを利用できます。中でも、Whoscallや電話帳ナビは評判の高いアプリです。 これらのアプリでは、随時更新される報告済み電話番号データベースを利用しています。また、その多くは、ユーザーが発信者不明の番号を検索したり、他のユーザーが特定しやすくなるように不審な番号を自ら報告したりできるようになっています。
着信拒否リストに登録する
National Do Not Call (DNC) Registry* は、電話番号を登録することで、合法的なテレマーケティング業者からの電話を減らすことができるサービスです。*米連邦取引委員会が運営するサービス。 違法な詐欺電話を止めることはできませんが、合法的なマーケティング業者からの通話を減らすことで、悪質な詐欺電話を特定しやすくなります。 テレマーケティングの電話番号が除外されれば、残りの不審な番号からの電話は詐欺である可能性が高いとわかるため、無視できます。
迷惑電話の被害を避けるために
迷惑電話はわずらわしいだけでなく、会話してしまうと、個人情報の盗難や金融詐欺などの深刻な結果につながる危険性もあります。 電話に出るだけで安全が脅かされることはありませんが、詐欺師と会話すると、将来詐欺に遭うリスクが高まります。 迷惑電話に出てしまったら、ログイン認証情報、運転免許証番号、銀行口座情報などの重要な個人情報は絶対に共有せず、個人情報の提供先は、かかりつけの医者などの信頼できる相手に自分で電話をかけた場合に限定しましょう。 迷惑電話の見分け方、詐欺に巻き込まれない方法、個人情報の保護策を知っておくと、電話による詐欺の被害に遭う可能性を大幅に減らすことができます。