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最近、ビジネスや個人的な目的でソーシャルメディア(SNS)の使用が増えています。これらのプラットフォームは、世界中の人々がほぼリアルタイムでコミュニケーションを取るための重要な手段となっています。しかし、自分の個人情報を守るためには、アカウントのセキュリティやプライバシー設定に加え、デジタルフットプリント(デジタルタトゥー)の管理が不可欠です。ここでは、ソーシャルメディアを安全に使用するために7つの対策方法を紹介します。
SNSを使用する上で伴うリスクと気をつけること
ソーシャルネットワークサービス(SNS)で個人情報を扱う際には、様々なリスクが伴います。そこで、どんなリスクがあるのか、どんな点に気をつけるべきなのかを知ることがとても大切です。
そこで、主なSNSで個人情報を扱う際のリスクを挙げました。
プライバシーの侵害
プライバシーの侵害は、個人情報が公開されることによって発生し、多くの負の影響を及ぼす可能性があります。最も顕著なのは、ストーカー行為やハラスメントの増加です。例えば、SNS上での住所や勤務先の公開が、不審者による物理的な追跡や嫌がらせにつながることがあります。また、個人の日常生活や行動パターンが明らかになることで、プライベートな時間や空間が侵害され、精神的なストレスを感じるようになるかもしれません。
さらに、プライバシーの侵害はオンラインの安全だけでなく、実生活における安全にも影響を及ぼすことがあります。例えば、家族や友人が不適切な情報の公開によって危険に晒される可能性もあります。これは特に子供や若者にとって大きなリスクとなり得ます。
個人情報盗用の可能性
個人情報盗用のリスクは、氏名や生年月日、住所といった個人情報が不正に利用されることから生じます。このような情報が漏洩すると、不正なクレジットカードの申し込みや詐欺などの犯罪に巻き込まれる危険がありますが、これにとどまらず、他にも多くの問題が発生する可能性があります。
たとえば、犯罪者が盗用したアイデンティティを使って、さまざまな契約や取引を行うことができます。これにより、被害者は知らないうちに借金を背負ったり、法的なトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。また、アイデンティティが盗用された場合、その事実を証明し、名誉を回復するのに長い時間と多大な労力が必要になることもあります。
さらに、アイデンティティ盗用の被害に遭った場合、信用情報にも影響が出ることがあります。これにより、将来のローンの申請や住宅購入、さらには就職活動においても不利な状況に置かれる可能性があります。
詐欺やフィッシング被害の可能性
詐欺やフィッシングは、個人情報を基にした攻撃であり、犯罪者は信頼できるように見せかけたメッセージやメールを通じてターゲットを騙そうとします。この種の攻撃は単に財務情報を盗むだけでなく、さらに深刻な結果を招くことがあります。
例えば、フィッシング詐欺によって被害者の個人情報が盗まれると、その情報は他の犯罪で使用されることがあります。これにはアイデンティティ盗用、他人の名前での詐欺行為、または個人情報を不正に売買することが含まれます。さらに、フィッシングは被害者のコンピューターにマルウェアやスパイウェアをインストールする手段としても使用され、これにより被害者のプライバシーがさらに侵害されたり、長期的なセキュリティリスクにさらされることもあります。
SNSアカウント被害の乗っ取りの可能性
SNSアカウントの乗っ取りは、現代のデジタル社会において深刻な問題の一つです。この問題は、個人だけでなく、企業や公的機関にも影響を及ぼす可能性があります。アカウントが乗っ取られると、不正アクセスされたアカウントから不適切な内容が投稿されたり、個人情報が漏洩したりする危険が生じます。
アカウント乗っ取りの背景には、パスワードの弱さやフィッシング詐欺、マルウェアの感染などがあります。攻撃者はこれらの手段を利用してアカウントのアクセス権を獲得し、アカウントの所有者に成りすますことができます。このようにして、攻撃者は被害者のフォロワーに対して詐欺行為を働いたり、誤情報を拡散したり、さらには他のアカウントへの攻撃に利用したりすることがあり、危険を及ぼします。
会社の評判を損なう可能性
職業上のリスクは、SNSでの不適切な内容の投稿やプライベートな情報の公開によって生じる可能性があり、これは現在または将来の雇用に大きな影響を及ぼすことがあります。この問題は、職業的な評判の損失だけでなく、キャリアの機会を逃す原因ともなり得ます。
例えば、業務に関連する機密情報を誤って公開したり、不適切な言動や画像を投稿したりすることは、専門的な信頼性を損ない、職業的な道徳や倫理に対する疑問を引き起こす可能性があります。また、雇用主は従業員のオンライン行動を監視することが増えており、不適切な行動は解雇や昇進の機会を失う原因となることもあります。
SNSを安全に使うための7つの対策と注意点
SNSで個人情報などを必要以上に共有することは、ここまで挙げてきた通り、多くのリスクを伴います。
そこで、SNSを安全に使うために気をつけるべき、7つの対策を紹介します。
1. 強力なパスワードを使用する
サイバー攻撃は複雑化し、頻度も高まっているため、パスワードの選択がこれまで以上に重要になっています。強力なパスワードとは、長く、複雑で、ユニークなものです。複数のアカウントで同じパスワードまたは同じパスワードのバージョンを使用することは、絶対にやめてください。
パスワードのセキュリティを強化するためのヒントをいくつかご紹介します。
- パスワードは文字、特殊文字、数字を組み合わせ、長さは最低8文字としますが、連番にはしないでください。例えば、12345678 は避けてください。
- 誕生日、学校名、家族や愛犬の名前など、オンラインで見つかる可能性がある個人情報は避けてください。
- パスワードに辞書に載っている単語を使う場合は、文字の一部を数字や記号に置き換えてください。例えば、E の代わりに 3 を使ったり、O の代わりに 0 を使用したりすることができます。
- パスワードジェネレーターを使用して、強力でユニークなパスワードを作成し、安全なボルト(保管庫)に保存します。他のパスワードにアクセスするには、1 つのマスターパスワードを覚えておくだけで済みます。
2. 二要素認証を使用する (2FA)
会社のアカウントやSNSのスケジュール管理ツールなど、価値の高い、あるいは機微性の高いアカウントや記録にアクセスする必要がある場合は、ユーザー名とパスワードを補完するために、さらなるセキュリティ層を追加する必要があります。時間ベースのワンタイムパスワード (TOTP) コードは、ログインに重要な第二のセキュリティ層を追加する二要素認証 (2FA) の一種です。認証を受けるには、ユーザーは複数桁の認証コードを入力する必要があります。認証コードは通常、SMS のテキストメッセージまたは Google認証などの第三者の認証アプリを介して配信されます。二要素認証コードは、ユーザーがなりすましを受けていないことを保証します。
3. SNSのアカウントごとに異なるパスワードを使用する
オンラインアカウントごとに異なるパスワードを作成するのは大変な作業のように思えるかもしれませんが、サイバー犯罪者からデータを保護することにはそれだけの価値があります。パスワードマネージャーや多要素認証のようなサイバーセキュリティツールを利用することで、アカウントの漏洩を防ぐことができます。
SNSのアカウントには、想像以上に多くの機密情報が保存されています。例えば、SNSのフィードには常にショッピング広告が表示されています。SNSを通じて商品やサービスを購入した場合、クレジットカード情報、メールアドレス、より機密性の高いデータが今後の購入のためにSNSのアカウント内に保存されるため、信頼できる企業からのみ購入するようにしましょう。このため、サイバー犯罪者があなたのソーシャルアカウントにアクセスした場合、クレジットカードやその他の機密情報も入手されてしまいます。
4. 友達リクエストを厳選する
相手を知らない場合は、招待を断ってください。プロフィールを閲覧して個人情報を入手しようとする偽アカウントかもしれないからです。知っている家族、友人、同僚だけに限定してください。
5. 個人情報を公開しない
自宅の住所、クレジットカード番号、電話番号などの重要な個人情報を提供しないでください。投稿数が多いほど、サイバー犯罪者が個人情報を盗みやすくなります。
6. 旅行プランなど過剰共有しない
ソーシャルメディアで休暇の計画を共有するのは一般的ですが、実はこれにはサイバー攻撃のリスクが伴います。ソーシャルエンジニアリング攻撃は、あなたを欺いて機微情報を引き出す手口で、サイバー犯罪者はソーシャルメディアに投稿された情報を利用して攻撃を計画することがあります。特に、将来の旅行計画を投稿すると、犯罪者にとって攻撃の標的となる情報を提供することになります。さらに、家を空ける期間が知られることで、実際の住居への侵入も懸念されます。このようなリスクを避けるために、旅行中のジオロケーションの共有は控え、SNSでの情報共有も最小限にすることが重要です。あなたのソーシャルメディア活動を誰が監視しているかは分かりませんから、慎重にSNS上に情報を共有することが求められます。
7. プライバシー設定を徹底する
アプリによっては、以下のような特定の設定を有効にできるものもあるため、プライバシー設定をよく確認してください。
● プロフィールを非公開にする
● 友人を非表示にする
● 投稿を一般公開しない
● Google やその他の検索エンジンでの検索を無効にする
ツールによっては、オンラインに載せる個人情報の量をコントロールするのに役立ったり、閲覧したサイトや検索した内容の詳細をコンピューターやデバイスから消去できたりするものもあります。例えば、履歴を定期的に削除するように設定できるオプションなどがそうです。すべてのデバイスで設定が有効になるように調整します。
まとめ:SNSを使う上で気をつけることはたくさんある
今回、主にSNSを使う上での注意点や気をつけることを紹介しましたが、誰もが気軽に使えるSNSを通じて詐欺を働いたり、アカウントを乗っ取りを試みるサイバー犯罪者など、常に危険と隣り合わせなのを理解しましょう。
まずは、パスワード設定やパスワード管理から見直してみるのも一つの良い手でしょう。
Keeperのような、パスワードマネージャーがあれば、パスワードを簡単に強化、管理、また漏洩チェックなどが簡単にできます。
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