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SNSアカウントのセキュリティを強化する方法
SNSアカウントのセキュリティを強化することは、複数のSNSなどをほとんどの人が持っている現代では、管理は欠かせません。
強力で複雑なパスワードを使用したり、MFAを設定、プライバシー設定、アカウントの利用状況を監視することでアカウントのセキュリティを強化する方法は無数にあります。
ここでは、SNSアカウントを保護する方法と、SNSアカウントが日常的に直面する脅威について詳しく説明します。
SNSアカウントのセキュリティを強化することの重要性
最初にも述べたように、SNSやメールを複数アカウント管理している人は、多くいるかと思います。
その中で、なぜSNSアカウントのセキュリティを強化する必要があるのかいくつかご紹介します。
個人情報の保護
SNSアカウントには、あなたの個人情報やプライベートなコミュニケーションが含まれています。セキュリティが弱いと、この情報が漏洩し、フィッシング詐欺、またはその他の特殊詐欺行為のリスクが高まります。
複数アカウントの乗っ取り連鎖を防止
一つのアカウントが乗っ取りされると、そのアカウントを介して他のアカウントにアクセスできることが多いため、一連のセキュリティ侵害につながる可能性があります。
また、複数のSNSアカウントのパスワードを使い回ししている人も一定数いるため、一つのアカウントがハッキングされると大変危険です。
例えば、SNSアカウントを通じてメールアカウントにアクセスされると、重要な情報や他のアカウントのパスワードリセットが可能になります。
クレジットカードやデジタルウォレットなどの不正利用
現代のSNSアカウントは、LINEからLINEPayなどSNSアカウントからデジタルウォレットに紐づいていたりします。
そのため、SNSのセキュリティが脆弱だとそれらのデジタルウォレットに入っているお金やクレジットカードを不正利用されてしまう可能性があります。
SNSアカウントのセキュリティを強化する方法
ここでは、SNSアカウントのセキュリティを強化する10の方法をご紹介します。
1. 強力で複雑なパスワードを使用する
強力で複雑なパスワードを使用することで、SNSアカウントを保護することができます。強力なパスワードは、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせたものです。パスワードは、最低16文字以上にする必要があり、他のアカウントで使い回してはいけません。パスワードを使い回していると、データ侵害でアカウントが1つ漏洩しただけでも、複数のアカウントが漏洩の危険にさらされます。
複数の複雑なパスワードの管理を簡素化するには、パスワードマネージャーの使用を検討しましょう。パスワードマネージャーを使えば、すべてのパスワードの生成・管理、および安全な保存が可能になり、パスワードを忘れてしまうこともなくなります。
2. 可能な限りMFAを有効にする
多要素認証(MFA)は、認証時に複数の認証方法を要求することで、アカウントへの不正アクセスのセキュリティ対策を強化します。MFA では、ユーザー名とパスワードを入力した後に、認証アプリを使用した時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)などの追加の認証手順が必要となります。つまり、誰かがあなたのパスワードを解読しても、二番目の認証要素がなければ、アカウントにアクセスすることはできません。
Facebook、Instagram、Twitter、LinkedIn など、ほとんどすべてのSNSプラットフォームがMFAをサポートしています。
3. プライバシー設定を調整する
多くのSNSプラットフォームでは、カスタマイズ可能なプライバシー設定機能を提供しており、あなたの投稿や個人情報を閲覧できるユーザーや、友達リクエストを送信できるユーザーを設定することが可能です。これらの設定を定期的に確認・調整して、使いやすさを確保しつつ個人情報の過度な共有を防ぐことをお勧めします。例えば、Instagramでは、ストーリーは親しい友人だけに公開し、他のユーザーには投稿だけを公開することができます。投稿に閲覧制限を設ければ、機密情報が見知らぬ人と共有されて、標的型ソーシャルエンジニアリング攻撃に利用されるようなリスクを軽減できます。
4. アカウントアクティビティを監視する
自分のSNSアカウントのアクティビティを常に監視しておくのは重要なことです。アカウントの利用状況のログを定期的に確認しておけば、異常または不正なアクティビティをすぐに検知できます。例えば、いつもと違う場所からログインがあった場合、アカウントが乗っ取られている可能性があります。FacebookやInstagramなどのSNSプラットフォームは、このような履歴をユーザーに提供しているため、不審なアクティビティを確認し次第、直ちに対処できます。このようなアクティビティ履歴は通常、アプリのアカウント設定で確認できます。
5. メールアカウントを保護する
メールアカウントは、パスワードのリセットなど、SNSを含むさまざまなオンラインサービスにおける連絡の中心的なハブとして機能しています。サイバー犯罪者がメールアカウントへの不正アクセスに成功すると、パスワードのリセットが可能になるため、基本的にどのオンラインアカウントにも侵入できることになります。
メールアカウントのセキュリティを強化するには、ユニークで強力なパスワードを使用し、MFA を有効にしておくことが重要です。メールアカウントはサイバー犯罪者の標的となることが多いため、これらの対策を講じることが不正アクセスを防ぎ、オンラインアカウントを侵害から守ることにもつながります。
6. フィッシング攻撃を見破る方法を学ぶ
フィッシング攻撃には、パスワードや財務情報などの機密情報を漏洩させようとする悪意のある攻撃が含まれます。これらの攻撃の多くが、正規のメールやテキストメッセージを装ってなされます。不審な差出人のメールアドレス、タイプミス、予期しない添付ファイルやリンクなど、フィッシング攻撃の兆候を見破る方法を学ぶことは、自分の身を守る上で非常に重要です。
その他にも以下に示すようなフィッシング攻撃の兆候があります。
- 緊急を装う文面
- 破格のオファー
- 突然、個人情報の要求をしてくる
7. 個人情報の共有は避ける
SNSのプロフィールで自宅の住所、電話番号、財務情報などの個人情報を共有することは避けるべきです。サイバー犯罪者は、これらの情報をなりすましや標的型攻撃といったさまざまな方法で悪用する恐れがあります。例えば、休暇の予定をリアルタイムで投稿することは止めましょう。自宅が留守であることが露見し、空き巣の標的にされる恐れがあります。
8. 不審なアクティビティを報告する
アカウントで開始した覚えのないアクティビティに気づいたり、友人からいつもと違うメッセージを受信したりした場合は、対策を講じることが重要です。そのようなインシデントは、SNSプラットフォームのサポートチームに報告し、調査および適切な措置を講じてもらいます。インシデントを迅速に報告すれば、事態が深刻化することを防ぎ、他の誰かが同様の被害に遭うのを防ぐことにもなります。
9. 位置情報に注意する
SNSで写真を共有する際は、位置情報サービスやジオタグ機能に注意する必要があります。これらの機能が有効になっていると、投稿を閲覧したすべての人があなたの居場所を正確に把握することができます。例えば、レストランで写真を投稿すると、意図せず知らない人に自分の居場所が公開されてしまいます。プライバシーを守るためにSNSアプリの位置情報共有機能を無効化することをお勧めします。重要またはプライベートな場所の写真を投稿する場合は特に注意が必要です。また、自分の現在位置が知られないように、その場所にいる間は位置情報を共有することを避けるべきです。
10. アプリとデバイスを最新の状態に保つ
セキュリティを維持するためには、SNSアプリ、デバイスのオペレーティングシステム、ソフトウェアを定期的にアップデートすることが非常に重要です。開発者がリリースする多くのアップデートには、既知の脆弱性に対応するパッチが含まれています。そのため、これらのアップデートを怠るとアカウントがハッキングされるリスクが高まります。アプリの自動アップデートを有効にするか、アップデートを頻繁にチェックして、強化された最新のセキュリティの恩恵を確実に受けるようにしましょう。
SNSアカウントが日常的に直面する脅威
SNSアカウントが日常的に直面する脅威には、ハッキング、フィッシング詐欺、金融詐欺などがあります。
アカウントのハッキング
アカウントのハッキングは、SNSユーザーが日常的に直面する脅威です。悪意のあるハッカーは、脆弱なパスワードの脆弱性を悪用してアカウントをハッキングしようとします。ハッカーは乗っ取ったアカウントを、悪意あるコンテンツを拡散したり、被害者のフォロワーや友人を騙したり、個人情報を盗んだりするなど、様々な方法で悪用します。
Gitnuxの報告では、毎月14億個ものSNSアカウントがハッキングされています。そのため、アカウントの保護対策を講じることは非常に重要です。
フィッシング
サイバー犯罪者は、多くの場合、被害者が正規のものと信じてしまうような偽のメール、メッセージ、ウェブサイトを使ってフィッシング攻撃を行います。その攻撃の多くは、正規のものによく似た偽のメール、メッセージ、ウェブサイトを使用して、自分のよく知る企業のものだと信じ込ませようとします。
フィッシング攻撃は、SNSプラットフォームを含めオンライン上のあらゆる場所で起こり得るため、身を守るためにフィッシング攻撃を見破る方法を学ぶことが重要です。
特殊詐欺
特殊詐欺には、ユーザーからお金を騙し取るための幅広い詐欺行為が含まれます。詐欺師は、友人や信用の高い組織になりすまして金銭と引き換えに賞品、サービス、機会を提供することを約束します。SNSプラットフォームでは、金銭を騙し取ろうとする偽の景品や広告が表示されます。
FacebookのようなSNSプラットフォームでの商品売買が一般化するにつれて、オンライン詐欺に遭うリスクも増加しています。これは、詐欺師が人を騙す目的でこれらのプラットフォームをうまく活用しているためですが、彼らは注文した商品を送らなかったり、全く異なるものを送り付けたりします。SNSプラットフォームや、ネット上の他の場所で商品を購入する前に、金融詐欺を見破る方法を学んでおくことが重要です。そのためのヒントをいくつかご紹介します。
- うまい話には裏がある:詐欺師は、購入を急がせるために、信じられないほど魅力的なオファーを提示して購入者を誘惑しようとすることがあります。オファーがあまりにも良すぎる場合は、一度冷静になってその商品の平均市場価値を調査してみましょう。様々な情報源の価格を比較して、詐欺師の餌に騙されないようにしましょう。
- 安全な決済方法を使用する:商品を購入する際は、安全で信頼できる決済方法を選択します。クレジットカードやPayPalなどの信頼性の高いオンライン決済プラットフォームは、購入者を保護するサービスを提供していることが多く、取引がうまくいかなかった場合は非常に役に立ちます。一般的でない決済方法で支払いを要求してきたり、個人の財務情報を直接要求してくるような販売者には注意が必要です。
- 自分の直感を信じる:取引や売り手の行動に違和感を持った場合は、自分の直感を信じて慎重に行動しましょう。詐欺師は、圧力をかけたり緊急性を装ったりして即決を迫ることが多くあります。オンライン取引では、商品を購入する前に取引について時間をかけて調べ、販売者に質問して商品の詳細を確認しましょう。
まとめ:SNSアカウントのセキュリティの安全を維持しましょう
SNSアカウントのセキュリティを強化することは非常に重要です。強力なパスワードを使用する、多要素認証を有効にする、個人情報を慎重に共有するなどの予防策を講じれば、SNSアカウントへの不正アクセスや情報漏洩のリスクを大幅に軽減できます。
オンラインでのあなたの存在には価値があることを忘れないでください。これらの対策は、あなたがSNS体験を安心して楽しむための役に立つはずです。パスワードマネージャーを導入して、SNSアカウントを保護するための第一歩を踏み出しましょう。
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