フィッシングやなりすましの中でも報告数が多いのが、A
オンライン詐欺に遭っているかどうかは、相手が文法の間違いやスペルミスをしたり、緊急性を感じさせたり、個人情報を要求してきたり、うますぎる話を提示してきたり、急に連絡してきたりする場合などで判断できます。
ここでは、オンライン詐欺に遭っている兆候をご紹介します。最も一般的なオンライン詐欺についての知識を身につけ、被害に遭わないようにするヒントをご覧ください。
1. 文法の誤りや誤字脱字がある
フィッシングメールには、文法や誤字脱字の問題が顕著に現れている傾向があります。 このようなメールを送信する詐欺師は、自分が書いている言語を理解していないことがあります。メールに数多くの誤字脱字があったり、意味をなさない文章が含まれていたりするのはこのためです。 また、詐欺師は、攻撃対象者が騙しやすい人物で、文法の誤りや誤字脱字に気づくことなく詐欺に引っかかることを期待していると考えられます。 正規の企業から送信されたとしていながら誤字脱字が含まれている場合は、それがフィッシングメールが詐欺だと判断できます。正規の企業の場合、数多くの見直しを経てからメールを送信するためです。
2. 緊急性を感じさせる
詐欺師は通常、フィッシング攻撃を仕掛ける際に恐怖を誘発するような言葉を使い、攻撃対象者に素早く行動する理由があるように思わせます。 詐欺師が作り出す緊急性のために、被害者は考えることなく直ちに行動を起こすように仕向けられることがあり、被害者は恐ろしさのあまり送金したり個人情報を共有したりしてしまうのです。 詐欺師がIRSを装って、すぐに送金しなければ逮捕されると被害者を脅すことがあります。 もちろん、逮捕されるのを恐れた被害者は、脅迫してきた相手に屈して送金してしまうことが多いのです。 何かがおかしい、あるいは不審だと感じる場合は、最後通告だと言われたり緊急性を感じたりするものであったりしても、誰かに個人情報や金銭を送らなければならないと考える必要はないことを忘れてはなりません。
3. 個人情報を聞いてくる
正規の企業は、顧客が自分から連絡しない限り、個人情報や金融情報を聞いてくることは決してありません。 企業や個人から個人情報を求める迷惑メールや電話を受け取った場合、これは詐欺だと推測できます。 詐欺師の中には、人工知能(AI)のような技術の進歩を利用し、被害者のSNSに投稿された動画で家族や友人の声を入手してなりすますことで、詐欺を本物らしく見せようとするものもいます。 自分の知り合いがメールやSMS、電話などで個人情報を尋ねてきた場合でも、その情報を相手に伝えることに不安を覚えるなら、詐欺師が見せかけを利用してあなたを騙そうとしてる可能性があることに注意してください。
4. 話がうますぎる
詐欺師は、あまりにもうますぎる話を提示してくることがありますが、それは本当に価値のある話ではなく、詐欺であることを見破ることができる兆候です。 例えば、賞金 5 万ドルやフィジーへの旅行、200 ドル相当のAmazonギフト券を獲得したというメールを受信したとしたら、このオファーの正当性を疑うべきです。 このオファーが提供する賞を「受け取る」ためのリンクをクリックすることが、実はマルウェアをデバイスにダウンロードしているという場合があるのです。 安全ではないリンクをクリックすると、使用するデバイスやネットワークをマルウェアに感染させてしまう可能性があります。マルウェアは、個人情報の窃盗を意図したソフトウェアです。 リンクの上にマウスを合わせ、URLをクリックすることなくプレビューすることで、リンクが安全かどうかを確認することができます。 また、URLチェッカーを使用して、リンクの正当性を判断することも可能です。
5. 予期しない電話がかかってくる
企業や政府の機関で働いていると言い張る人物から、何度も唐突な電話がかかってくる場合、その人物が詐欺師である可能性が高いとされます。 例えば、保険代理店に勤めていることを装った人物が、あなたの個人情報を確認するために電話をかけてくることなどです。 このような詐欺電話が正規のものだと信じてはなりません。電話に出てしまったらすぐに切るようにしましょう。 信頼できる通信手段を使ってその企業や機関に直接連絡し、個人的な情報を確認すると良いでしょう。
注意すべき一般的なオンライン詐欺
オンライン詐欺の手口には、さまざまな種類のものがあります。 以下に、人が騙される可能性のある最も一般的な詐欺と、オンライン詐欺に注意する方法を紹介します。
フィッシングメールやSMSメッセージ
最も一般的なオンライン詐欺はフィッシングです。 サイバー犯罪者がフィッシングを仕掛ける目的は、被害者に馴染みのある人物や企業を装って被害者を騙し、パスワードやクレジットカード番号などの個人情報を共有させようとするものです。 概してフィッシング攻撃はメールを介して仕掛けられますが、SMSを介して発生することもあり、これらはスミッシングと呼ばれています。 このような攻撃は、リンクや添付ファイルを伴うものです。被害者はそれらを直ちにクリックするよう促され、アカウント認証情報の入力や個人情報の開示、送金を求められます。 被害者が悪意のあるリンクや添付ファイルをクリックしたことで、マルウェアが被害者のデバイスにダウンロードされ、被害者の個人データが詐欺師と共有されてしまうことがあります。 迷惑メールやSMSを受信したら、リンクをクリックしたり個人情報を共有したりする前に注意を払うようにしましょう。
オンラインデートや恋愛詐欺
オンラインデートの際には、実際にその恋愛対象に会う前であっても、誰を信用しているかについて注意する必要があります。 相手が即座に恋愛感情を告白してきたり、出会い系アプリ以外の手段でコミュニケーションを取りたいと言ってきたりする場合、恋愛詐欺師に騙されている可能性があるのです。 超ロマンチックな話に共通する特徴でもありますが、恋愛詐欺の最も重要な兆候の一つは、飛行機のチケットや大手術、自動車事故、あるいは緊急事態を援助してくれるよう被害者に依頼することです。 ロマンス詐欺師は被害者との信頼関係を築き、被害者が大切にしていることを理解し始めるため、被害者のお金が必要である理由に関してできるだけ真実味のある口実をでっち上げるのです。 オンラインの出会い系アプリで出会った人物に金銭を要求される場合は、恋に落ちた相手だと思っていた人物が詐欺師である可能性があるため、注意すべきです。 このような出会い系サイトで見受けられる恋愛関係に発展するような多くのケースとは異なり、ロマンス詐欺師は、仕事を失った、家庭の問題に対処している、経済的に苦労しているなどの理由を挙げて、被害者とは直接会わない口実をこしらえます。 出会い系アプリで相手があなたと直接会わないようにしていたり、急に緊急事態が発生して毎回キャンセルしていたりする場合、あなたはロマンス詐欺師(キャットフィッシャーとも言われる)と連絡を取り合っている可能性が高いのです。
振り込め詐欺
この詐欺は、詐欺師が高齢者だけを標的にするもののような印象を受けますが、振り込め詐欺は、詐欺師が騙せると思った相手なら誰にでも発生する可能性があります。 振り込め詐欺の狙いは、詐欺師が被害者が大切にする人物になりすまし、被害者から金銭を奪うことです。 被害者が大切に思う人物に扮した詐欺師は、自分が危険に晒されており、緊急事態を乗り切るためにお金が必要だと告げます。 振り込め詐欺が高齢者を標的にする理由は、詐欺師が高齢者の恐怖心や援助したいという意欲が、若くて疑い深い人と比べて強いことにつけ込んでいるためです。 詐欺師はSNSから動画をダウンロードし、AIを使用して被害者が大切に思う人の声を複製することで、詐欺に真実味を持たせることができるのです。 通常、振り込め詐欺は、詐欺師がすぐに金銭を要求します。そして被害者に対しては、連絡したことは恥ずかしい、あるいは親から何を言われるか心配だ、などの理由をつけて口外しないように依頼するというものです。 このような電話がかかってきた場合は、たとえ相手が自分の家族だと主張していても、恐怖心から反応して相手に送金する前に、少し時間を取って論理的に考えてみることです。
テクニカルサポート詐欺
コンピューターで問題が発生している際に、デバイスにリモートでサポート担当者がアクセスすることを許可すれば問題が解決する旨を、テクニカルサポートの人物から言われたとします。 これは、コンピュータの問題を解決する便利な方法のようですが、サポート担当者が実は詐欺師であった場合、自分のデバイスへのアクセスを第三者に許可してしまうテクニカルサポート詐欺の可能性があります。 テクニカルサポートの担当者が、テストを実行しなければならないが時間がかかると言ったり、特定のアプリやソフトウェアをデバイスにインストールするよう求めてきたりする際は、怪しむべきです。 自分のコンピュータに何かをインストールすることを許可してしまうと、マルウェアやウイルスを介して個人情報が詐欺師にアクセスされる可能性が高いのです。
オンラインショッピング詐欺
服や家電製品、その他何でもオンラインで購入することが多いなら、オンラインショッピング詐欺の発生件数に注意するべきです。 連邦取引委員会(FTC)の報告によると、2023年にはSNS詐欺で27億ドルが失われ、そのうち半数近くがオンラインショッピングに関連したものだったということです。 詐欺師は、オンラインショッピング中のユーザーを標的にし、個人情報や金融情報を盗む目的で、正規の企業のように見える偽のウェブサイトを作成します。 詐欺師は、Amazonやウォルマートなど多くの顧客を抱える正規の企業を装って、実際の企業のウェブサイトで買い物していると被害者に思い込ませるなりすまし攻撃を仕掛けることがあります。 いかなる広告にも用心し、オンラインショッピング中にそれらをクリックしないようにご注意ください。そのような広告が、偽のウェブサイトを宣伝するために詐欺師が作成したものである可能性があるためです。 偽のウェブサイトに自分の情報を入力したり、またはそのリンクをクリックしたりするだけでも、マルウェアがデバイスに感染したり、自分の情報が詐欺師に直接送信されてしまうことがあります。
仮想通貨詐欺
最近よくある詐欺の一つは、ビットコインのように電子的にのみ存在する通貨のデジタル形式である仮想通貨を軸として展開するものです。 仮想通貨は物理的に存在しないため、詐欺師が仮想通貨詐欺で人々の金銭を盗む企みは、ますます巧妙になっています。 詐欺師の中には、正規の企業を装って仮想通貨の形式で支払いを依頼してくるものもありますが、仮想通貨での支払いを受け付ける正規の企業はほとんどないことを知っておく必要があります。 詐欺師の多くは、自分は仮想通貨の扱い方を心得ているから、あなたが大金を稼ぐ手助けができると言ってきて、仮想通貨に投資するようSNSや出会い系アプリを介して仕向けてきます。 しかし、これらはすべて、あなたが詐欺師とやり取りをしている兆候なのです。
頻発するオンライン詐欺に騙されないようにしましょう
最も一般的なオンライン詐欺について理解していただいたところで、詐欺師から自分自身や個人データを保護する方法を知っておくことが重要です。 詐欺師の次の攻撃対象者にならないために、オンラインでやり取りをする際に覚えておくべきベストプラクティスをご紹介します。
- 使用するオンラインアカウントごとに強力で固有のパスワードを使用する
- 利用可能な場合は、アカウントで多要素認証(MFA)を有効にする
- 携帯電話の設定で詐欺電話の発信者をブロックする
- メールやSMS内の迷惑リンクや添付ファイルをクリックしない
- SNSでの過剰な共有を避け、デジタルフットプリントを整理しておく
- 個人情報を提供する相手に注意を払う
このようなベストプラクティスに従うことで、オンライン詐欺の被害に遭うのを防ぎ、データを安全に保つことができます。 オンラインアカウントの保護や個人データの安全確保をサポートするには、パスワードマネージャーに投資すると良いでしょう。 今すぐKeeperパスワードマネージャーの30日間無料トライアルをお試しいただき、個人情報を安全に保ちましょう。