フィッシングやなりすましの中でも報告数が多いのが、A
SNSや出会い系アプリが近年流行る中で、他人と簡単に繋がれる時代ですが、それと同時になりすまし詐欺の被害に遭うリスクが増えています。しかし、なりすまし詐欺の特徴を探せば、なりすまし詐欺は簡単に見分けることができます。金銭的な損失やデータの漏洩、精神的・感情的な負担を避けるためにも、これらの特徴を知っておくことが最善です。
ここでは、なりすましとは何か、なりすましの危険性、見分け方や特徴、対策方法、そして今後なりすましを回避する方法について、さらに詳しく説明します。
なりすまし詐欺とは?
なりすまし詐欺とは、サイバー犯罪者がオンラインに偽のプロフィール情報を作成し、他人を騙したり悪用したりするソーシャルエンジニアリングの一種です。ソーシャルエンジニアリングは、心理的に人を操作して、個人情報を漏洩させるなど、問題のある行動を取らせるさまざまなサイバー攻撃を指します。
これらのサイバー犯罪者は、SNSや出会い系アプリで知り合った被害者と関係を持つために、偽の個人情報を作成します。このような関係はしばしば恋愛関係である場合が多く、精神的に弱い被害者から金銭や個人情報を搾取しようとします。このようなサイバー犯罪者の中には、金銭だけでなく個人情報を盗む方法として、なりすまし詐欺を行う者もいます。
なりすまし詐欺のよくある手口とは
なりすまし詐欺は、ネットストーキングやハラスメントの一形態と考えられています。ネットストーキングとは、デジタルテクノロジーを利用して被害者の行動を監視し、迷惑メールを送り、被害者の安全を脅かすことです。なりすまし詐欺の目的は、被害者が金銭や個人情報を渡すまでつきまとい、騙し、脅すことです。
なりすまし詐欺では、サイバー犯罪者がなりすまそうとする人物を狙い、つきまとい、その人物の個人情報を盗み出します。サイバー犯罪者はその後、精神的に弱く、つながりを求めている人をターゲットにします。被害者を騙して関係を結び、金銭を払わないと被害者の機密情報を流出させたり、関係を終わらせたりすると脅したりします。
特にインスタグラムなどのSNSではこのなりすまし詐欺やロマンス詐欺といった形で恋愛感情に漬け込むケースが特に増えている手口なので注意が必要です。
なりすまし詐欺・アカウントの見分け方や特徴
なりすまし詐欺をする人たちは、最初は親切に見えるかもしれませんが、次第に要求が大きくなってきたり、やりたくないことをするように圧力をかけてきます。その中でも次のような特徴が見られたら、その相手はなりすまし詐欺をしようとしている可能性があります。
・ビデオ通話や直接会うことを避ける
・新しく作成されたアカウント
・個人的な話をよく聞いてくる
・お金を要求してくる
・違和感を感じる
連絡を取っている相手にこのような特徴が見られたら注意が必要です。
ビデオ通話や直接会うことを避ける
なりすまし詐欺の明らかな特徴は、ビデオ通話を避けたり、直接会おうとするのを明らかに避けようとしてきます。なりすまし詐欺をする人たちは、オンラインで偽の人格を使うため、身元が露見する状況を避けようとします。
新しく作成されたアカウント
ほとんどの人は、何年もSNSのアカウントを使用しているのが普通です。相手が最近アカウントを作ったばかりで、投稿数がかなり少なかったりする場合、それはなりすまし詐欺の特徴の1つです。他の特徴として、フォロワー数が少なかったり、どこかの写真を無断転載していたり、どこかで矛盾していたりします。
しかし、最近ではSNSのアカウントを買い取ったりして既存の既に長く存在しているアカウントなどからも、なりすまし詐欺が流行っているので手口ははるかに巧妙になってきています。
個人的な話をよく聞いてくる
オンラインで相手が個人的な話をよく聞いてくると思うなら、それはなりすまし詐欺の特徴かもしれません。なりすまし詐欺師の中には、あなたの個人情報と引き換えに、露骨に個人的な内容や体験談など、偽の個人情報を伝えてくるパターンが多いです。個人情報を要求してきた場合、なりすましをしている詐欺師は、パスワードなどのヒントを突き止めてあなたのオンラインアカウントをハッキングしたり、あなたを脅迫しようとしている可能性があります。
お金を要求してくる
オンラインで知り合った人がお金を要求してくるのは、なりすまし詐欺のよくある特徴です。詐欺師は被害者の信頼を得ると、あなたを騙して緊急に必要なお金を送らせようとします。よくあるのが、相手がなんらかの悲劇のヒロインなどを演じて、お金がすぐに必要という緊急性のあるメッセージを送ってくる事が多いです。それがうまくいかなければ、あなたの個人情報を流出させて脅迫するケースもあります。
違和感を感じる
もし、あなたが話している相手に何か違和感を感じたら、それはなりすまし詐欺の特徴かもしれません。文法がおかしい、話に一貫性がない、話の展開が速すぎる、などといった意味が通じないことに気づくかと思います。
なりすまし詐欺の対策方法
なりすまし詐欺師に狙われるのを完全に阻止することはできませんが、以下を実行することでなりすまし詐欺の被害を避けたり、被害にあう可能性を下げることができます。これらのなりすまし詐欺またはアカウント疑惑がある場合、しっかりと対策をしていきましょう。
Googleで検索をする
SNSなどのオンラインで知り合ったばかりの人については、必ずGoogle 検索してみましょう。すべての人が本人であるとは限りません。だからこそ、身元を確認することが重要です。オンラインで検索して、その人のプロフィールがSNS上のものと一致するか、本物かどうかを確認してください。また、画像検索を行って、プロフィールに使用している画像が盗用されていないかどうかを確認することもできます。相手と慎重に接し、少しずつ怪しい点などがないか、確認していきましょう。
オンラインで過剰に共有しない
オンラインで過剰に共有すると、なりすまし詐欺の被害にあうリスクが増えます。なりすまし詐欺の被害を避けるためにオンラインで過剰に共有しないようにしましょう。知り合ったばかりの人と特にオンラインで個人情報を絶対に共有しないでください。また、SNSアカウントは必要でない限りは非公開に設定し、見知らぬ人からの連絡に注意することもベストプラクティスです。
サイバーセキュリティのベストプラクティスに従う
サイバーセキュリティのベストプラクティスを実践することで、なりすまし詐欺の被害を防ぐことができます。またインスタグラムやFacebookなどのSNSでよくあるなりすましの例や見分け方などを最新の情報で追っておくことも重要です。オンラインで個人情報を守るために、強力で複雑なパスワードと多要素認証 (MFA) を使用する必要があります。クレジットカードやログイン認証情報などの個人データを常に保護し、必要な場合にのみ共有します。また、今後、こういった被害を回避するために、他のサイバー攻撃や脅威や過去の事例についても知識をつける必要があります。
なりすましアカウントを見つけた時の対処法
オンライン上で話している相手に先ほど紹介したような「なりすまし詐欺」の特徴が見られたら、下手な行動を取るよりも以下の行動を取ることが望ましいです。
・すぐに連絡をやめる
・ブロックする
・通報する
すぐに連絡をやめる
なりすまし詐欺師だと少しでも思ったらなりすまし詐欺師とのコミュニケーションをすべてすぐにやめましょう。詐欺師はあなたとコミュニケーションを取るために脅し文句や、甘い言葉を引き続きかけてきようとします。
しかし、それらの文言であなたを強く引き留めようとしますが、それはあくまで相手の作戦なので誘いには乗らないように完全に連絡をやめましょう。
ブロックする
次に、あなたが連絡を取ったすべてのプラットフォームで詐欺師をブロックします。これにより、詐欺師側からあなたのプロフィールを見て、情報をこれ以上収集されるのを防ぎます。
通報する
なりすまし詐欺師を発見したときの最後の策は、コミュニケーションに使用したプラットフォームでその詐欺師を通報することです。これにより、運営しているプラットフォームの管理者に詐欺師の本当の身元が通知され、アカウントの凍結や削除が行われます。なりすまし詐欺師を通報することで、他の人へのなりすまし詐欺を防ぐことができます。
まとめ:なりすましをしっかり見分けて詐欺から身を守ろう
なりすまし詐欺では、精神的に弱く、恋愛関係を求めている人がよく利用されます。なりすまし詐欺で有名なものの一つとしてロマンス詐欺などがあります。
なりすまし詐欺は、あなたの弱みや恋愛感情に漬け込みあなたを利用しようとする詐欺です。また関連記事として、詐欺師を特定する方法という記事があるので、詐欺にあった場合の対処法や、今後詐欺を回避する方法について読んでみるのもよいでしょう。
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