Google Sheetsにパスワードを保存する際に
パスワードレス認証と多要素認証(MFA)の主な違いは、パスワードレス認証がパスワードの使用を完全に排除するのに対し、MFAはパスワードと組み合わせて使用することです。 また、MFAに対しパスワードレス認証を使用する場合、それぞれを導入する場合とコストの面で、ユーザーのログイン体験にも違いがあります。
ここでは、パスワードレス認証とMFAの違いについて、さらに詳しく説明します。
パスワードレス認証とは
パスワードレス認証は、パスワードを入力することなくアカウントやアプリにログインするために、ユーザーの本人確認を行う方法です。 パスワードレス認証は、生体認証などの他の要素を使用してアカウントがユーザーのものであることを特定することで、安全なログインを可能にします。 生体認証には、ユーザーの身体的特性または行動的特性(例えば、指紋や顔認識、音声パターンなど)に関連するものがすべて含まれます。
パスワードレス認証の例
- バイオメトリクス
- マジックリンク
- パスキー
多要素認証とは
多要素認証は、アカウントにさらなる保護レイヤーを追加するセキュリティ対策です。 MFAを有効にすると、ユーザー名とパスワードを入力するだけではなく、ユーザーは別の認証方法で本人確認を行う追加のステップを実行する必要があります。 他の認証方法としては、生体認証や、認証アプリが生成する時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)コードを提供することが挙げられます。
多要素認証の例
- ユーザー名&パスワード、生体認証
- ユーザー名&パスワード、ハードウェアセキュリティキー
- ユーザー名&パスワード、認証アプリが生成するTOTPコード
パスワードレス認証とMFAの主な違い
パスワードレス認証とMFAの主な違いをご紹介します。
パスワードの使用
パスワードレス認証とMFAの最大の違いは、パスワードレス認証がパスワードを一切使用しないことです。 これが、ユーザー名とパスワードと組み合わせて使用されるMFAとは異なる点です。 アカウントでMFAが有効になっている場合、ユーザーは依然としてユーザー名とパスワードを入力する必要があります。 ユーザー名とパスワードがアカウントに紐づけられている場合、ユーザーは別の認証方法で身元を認証するよう求められます。
ログイン体験
ログイン体験に関しては、パスワードレス認証が最もシームレスなログイン体験を提供します。ユーザーがパスワードを入力する必要がないためです。 一方、MFAを使用する場合、ログインするのに時間がかかり面倒だと感じるユーザーもいるかもしれません。 これは、MFA方法として認証アプリの使用を選択するユーザーに特に当てはまります。 認証アプリは、通常、ユーザーの携帯電話にダウンロードされるため、ユーザーは身元を認証する際に常に手元に携帯電話がなければなりません。
導入の難しさとコスト
組織にとって、従業員にパスワードレス認証を導入することは、思ったほど簡単ではありません。これは、使用するアカウント、アプリ、ソフトウェアがパスワードレス認証に対応している必要があるためです。 パスワードレス認証に対応するソフトウェアに投資することも、組織にとって費用が負担となる場合があります。 MFAの導入は、従業員に認証アプリをダウンロードしてもらい、アカウントにサインインする際に認証アプリを使用して自分を認証するといった単純な作業になるため、それほど難しくありません。 多くの認証アプリは無料で提供されており、組織の支出が増えることはありません。
パスワードレス認証とMFAは本当に安全なのか?
結論から、言うとパスワードレス認証とMFAは、どちらもアカウントのセキュリティを強化してくれるため、より安全を保つことができます。
特にパスワードレス認証はパスワードの使用を完全に排除するため、より安全だと考えられます。 パスワードを使用するアカウントは、パスワード関連の攻撃やソーシャルエンジニアリングの結果、侵害される可能性があります。 パスワードレス認証はパスワードを全く使用しないため、パスワード関連の攻撃とはもはや無関係です。 ソーシャルエンジニアリングに関しては、ユーザーがサイバー犯罪者に騙されてパスワードを明かしてしまうように、生体認証を犯罪者に渡すことはできません。
パスキーを例に考えてみましょう。 パスキーは、新しいパスワードレス認証技術で、ユーザーがパスワードを入力することなくオンラインアカウントにログインすることを可能にします。 代わりに、ユーザーはデバイスやパスワードマネージャーアプリにログインするのと同じように、本人確認を実行します。 ほとんどのユーザーは、便宜上、生体認証を使用してログインすることを選びます。
パスキーは、作成されたデバイスやパスワードマネージャーに紐づけられているため、ログインするには常にそのデバイスやパスワードマネージャーが手元にある必要があります。 パスキーはフィッシングに強いため、パスワードとMFAを併用するよりも安全で、パスワードのように簡単に侵害されることはありません。
まとめ:パスワードレス認証とMFAを使用してサイバー攻撃のリスクを低減
すべてのウェブサイトやアプリがパスワードレス認証の使用に対応しているわけではないため、ユーザーはやはり強力なパスワードとMFAをアカウント、システム、アプリで使う必要があります。 MFAを有効にすると、認証レイヤーが追加されることによってアカウントのセキュリティが大幅に向上するため、選択できる場合は常にMFAを有効にすると良いでしょう。
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