人名検索サイトから情報を削除する方法

Google で自分の名前を検索し、人名検索サイトのリストを収集し、各ウェブサイトで自分の情報を見つけ、オプトアウトページを探し、自分の名前を削除してもらうリクエストを送信することで、人名検索サイトから自分の個人情報を削除することができます。

人名検索サイトとは何か、これらのサイトから自分の情報を削除するための詳細な手順、削除することが重要な理由について、さらに詳しく説明します。

人名検索サイトとは？

人名検索サイトは、人物検索サイトとも呼ばれ、ユーザーの個人情報を収集、公開、販売するウェブサイトです。人名検索サイトは、データブローカーの一種です。データブローカーは、公的記録、公開フォーラム、ソーシャルメディアに投稿された情報からデータを収集します。人名検索サイトの中には、他のタイプのデータブローカーを含む民間企業から情報を購入しているものもあります。

無料で情報を提供している人名検索サイトもありますが、ほとんどの場合、アカウントを作成するか、定期購読に申し込むか、1 回分のレポートを購入する必要があります。人名検索サイトの価格はさまざまで、購入したい情報によっては追加料金がかかる場合があります。

Google検索から個人情報を削除する方法

Google から個人情報を削除する方法にはいくつかのステップがあり、どの種類の情報を削除したいかによって異なります。

ここで紹介する方法に従って、個人情報の削除を依頼しましょう。

Google検索から削除を依頼したい場合

Google 検索結果から特定のコンテンツを削除するには、Google の検索結果削除リクエストフォームを使用する必要があります。このプロセスでは、まずリクエストフォームにアクセスし、削除を希望するコンテンツのURLを提供します。その後、削除を求める理由を説明する必要があります。Google は、個人のプライバシーやセキュリティに関連する情報（例えば、詐欺の疑いのある個人情報や著しくプライバシーを侵害する内容）の削除要求に対応しています。

提出した後、Google はリクエストを評価し、該当するコンテンツがGoogle のポリシーに反しているかどうか、または削除する法的な根拠があるかどうかを検討します。すべてのリクエストが承認されるわけではなく、公共の利益や情報の重要性など、様々な要因が考慮されます。

リクエストが承認された場合、検索結果から該当するコンテンツが削除されます。しかし、これはGoogle の検索結果にのみ影響し、元のウェブサイトや他の検索エンジンからコンテンツが削除されるわけではありません。したがって、完全な削除を希望する場合は、コンテンツがホストされているウェブサイトの管理者に直接連絡することも検討する必要があります。

YouTubeやブログなどの第三者が運営するサイト上での掲載を削除したい場合

結論から言うと、この場合、上記で紹介したGoogle検索から削除ができても、そのサイトやYoutubeから消すことは難しいです。

まず、YouTubeでの例を考えると、他人がアップロードした動画に自分が無断で登場している場合、直接その動画のアップローダーに連絡して削除を依頼することが一般的な第一歩です。これが実現不可能または効果がない場合、YouTubeのプライバシー侵害申し立てプロセスを利用して、動画をレビューし削除を要求することができます。このプロセスでは、個人のプライバシーを侵害する内容が含まれていることを示さなければなりません。

一方、他のブログサービスでは、個人情報の削除については、ブログの所有者に直接連絡を取り、情報の削除を依頼する必要があります。ブログ所有者が応答しない場合、または削除を拒否する場合、Googleのポリシーに基づいて直接Googleに報告することも選択肢です。しかし、このような場合、削除が承認されるかどうかはGoogleのポリシーと個々の状況によって異なります。

これらのプロセスは、通常時間がかかり、必ずしも望んだ結果につながるとは限りません。

人名検索サイトから自分の情報を削除する6つの手順

ここでは、人名検索サイトから自分の個人情報を削除する手順を説明します。

1. 検索エンジンで自分の名前を検索する

最初のステップは、Google、Yahoo、Bingなどの標準的な検索エンジンで自分の名前を検索することです。これによって、どの検索サイトが自分の個人情報を持っていて、しかも検索結果の最初の数ページに表示されているかを把握できます。検索結果を自分の名前と正確に一致させたい場合は、フルネームを引用符で囲んで検索します。

検索結果を見ながら、自分の個人情報が掲載されている人名検索サイトのリストを作成します。これは後々役に立つことになります。

2. 人名検索サイトのリストを収集する

次に必要なのは、検索結果の最初の数ページに表示されなかった人名検索サイトのリストを収集することです。有名な人名検索サイトには次のようなものがあります。

●       TruthFinder

●       BeenVerified

●       Spokeo

●       FamilyTreeNow

●       Intelius

●       PeopleFinders

●       FastPeopleSearch

ニューヨークタイムズ紙も、人名検索サイトのリストを各サイトのオプトアウトリンクとともにまとめています。

3. 各サイトにアクセスし、自分の情報を検索する

人名検索サイトのリストを収集した後、各サイトにアクセスして自分の名前を検索する必要があります。自分の個人情報がウェブサイトに掲載されているかどうかを確認するには、住んでいる都市を追加する必要があるかもしれません。同じ名前の人が他にもいる可能性があるため、オプトアウトをリクエストする前に、他の詳細に基づいて正しいリストを確実に見つける必要があります。

4. サイトのオプトアウトページを探す

自分の情報がサイトに公開されている場合は、そのサイトのオプトアウトページを確認する必要があります。ほとんどの人名検索サイトには FAQ ページがあり、そこでオプトアウトの方法を知ることができますが、オプトアウトのリクエストを提出する方法はサイトによって異なる場合があります。例えば、ウェブサイトによっては、身分証明書の提出が求められる場合があります。

5. 削除依頼のリクエストを提出する

サイトのオプトアウトページを見つけたら、ページの指示に従ってオプトアウトリクエストを送信します。オプトアウトの指示には、自分の個人情報が掲載されているページへのリンクや、リクエストを送信するための識別番号の記載が求められる場合があります。そのため、リクエストを送信できるようになる前に、サイト上で個人情報を確認する必要があります。

サイト上に自分の個人情報がいくつも掲載されている場合は、プロフィールごとに削除リクエストを提出する必要があります。

6. 各人名検索サイトで繰り返す

各サイトから個人情報を削除するには、3 から 5 の手順を繰り返す必要があります。これには時間がかかるかもしれませんが、インターネット上のすべての人に対して自分の個人情報を非公開にしておく価値はあります。

人名検索サイトにオプトアウト要求を提出すると、その時点では自分の情報を削除してもらえるかもしれませんが、新しい公開記録が利用可能になったために、再び情報をアップロードされる可能性があることに注意しておくことが重要です。つまり、自分の名前で新しい個人情報が公開されていないか、数カ月ごとにチェックする必要があるということです。

人名検索サイトから自分の情報を削除すべき理由とは？

ここでは、人名検索サイトから個人情報を削除することが重要な理由をいくつか説明します。

標的型サイバー攻撃

サイバー攻撃とは、オンライン上で発生する攻撃で、オンラインアカウントなどの機微情報を盗んだり、アクセスしたりすることを目的としています。サイバー犯罪者の中には、個人情報を悪用する標的型サイバー攻撃を仕掛けてくる者もいます。

例えば、サイバー犯罪者が人名検索サイトであなたの自宅住所を見つけることができた場合、サイバー犯罪者は普段利用している電力会社を装ってメールを送信することができます。自宅住所を知っているため、メールには説得力があるように見え、悪意のあるリンクや添付ファイルをクリックしてしまう可能性があります。

この種のサイバー攻撃は、フィッシングとして知られています。フィッシングは、ソーシャルエンジニアリングの手口を使い、ターゲットに自分が別人であるように信じ込ませます。その目的は、ターゲットに機微情報を公開させたり、マルウェア感染を引き起こすものをクリックさせたりすることです。マルウェアは悪意のあるソフトウェアの一種で、情報を盗んだり、ターゲットとなる被害者をスパイしたりするために使用されます。

デジタルフットプリントをクリーンに保つ

デジタルフットプリントとは、オンライン上の存在や活動によって残される追跡可能なデータの集まりのことです。デジタルフットプリントがあるのは悪いことではありませんが、他人が自分についてどのような情報を見つけることができるかを認識しておくことが重要です。確実なデジタルフットプリントがあることによって、脅威アクターがターゲットにし、ストーカーがつけ狙い、サイバー犯罪者が情報にアクセスして標的型攻撃を仕掛けることが可能になる可能性があります。

人名検索サイトで公開されている自分の情報は、自分のデジタルフットプリントの一部です。だからこそ、これらのサイトから自分の情報を削除することで、自分のデジタルフットプリントをきれいにする手順を踏むことが重要なのです。

オンライン上で個人情報を非公開にする方法

ここでは、オンライン上で個人情報を非公開にするためのその他の手順をいくつか説明します。

定期的に名前を検索する

自分の個人情報が非公開であることを確認するために、時々検索エンジンで自分の名前を検索しましょう。そうすれば、人名検索サイトにオンライン上であなたの情報が再び掲載された場合でも、オプトアウトのリクエストを送信することができます。

代行して削除をリクエストするサービスに申し込む

自分の個人情報がオンライン上に公開されているかどうかを常に確認するのは、自分で行うには手間がかかります。削除のリクエストを代行してくれる無料および有料のサービスに申し込むことで、自分で確認する必要がなくなります。

人名検索サイトにオプトアウトのリクエストを送信する一般的な代行サービスには、以下のようなものがあります。

●  Discover は、90日ごとの定期スキャンによるオンラインプライバシー保護を全顧客に無料で提供しています。

●  Experian は、IdentityWorks の有料メンバーシップで毎月プライバシースキャンを提供しています。

●  DeleteMe は、オンライン上の個人情報を 3 カ月ごとに削除する有料サービスです。

サービスに申し込む前に、サービス対象となるウェブサイトの数、オプトアウトしたサイトのレポートを提供してくれるかどうか、それらのサイトをスキャンして情報を削除する頻度などを検討しましょう。

ソーシャルメディアのプロフィールを保護する

オンライン上の個人情報を非公開にするもう一つの方法は、ソーシャルメディアのプロフィールでプライバシー設定を使用することです。公開されているソーシャルメディアのプロフィール情報や投稿を見るだけで、相手があなたについてどれだけの情報を知ることができるかに驚くでしょう。

オンライン上で共有する量に注意する

ソーシャルメディアのプロフィールを保護することとは別に、オンラインのプロフィールで共有する範囲について慎重になることも重要です。今どこにいるか、仕事に関する情報、人間関係や交友関係など、個人情報は決して共有しないことが最善です。

オンライン上で共有しすぎると、デジタル世界と現実世界の両方でターゲットにされるリスクがあります。

まとめ：人名検索サイトに掲載されないよう注意しよう

公開された情報によって、サイバー犯罪者にターゲットにされるリスクが高くなるため、自分の個人情報がオンライン上でどのように公開されているかを知ることは重要です。また、誰でも個人情報にアクセスしたり、お金を払って閲覧できるようになるため、インターネット上でプライバシーが守られている感覚もなくなります。

人名検索サイトから自分の情報を削除することは、オンラインでのプライバシーを保護するための一歩に過ぎません。

それぞれ個人が持っている、SNSアカウントが乗っ取りなどの対象にもなることがあります。

そんな時に、各アカウントを一度、ログイン情報からしっかり整理してみるのがよいでしょう。

そんな時に、強力なパスワード設定や、各アカウントのセキュリティ強化、簡単ログイン機能をサポートしてくれるのが、パスワードマネージャーの役目です。

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