Google Sheetsにパスワードを保存する際に
ChromeやSafariなどのブラウザのパスワードマネージャーは、便利なように見えますが、実際にはセキュリティ上の危険性が存在します。
ブラウザの内蔵のパスワード保存機能は、ユーザーが選んだブラウザに組み込まれており、Google Chrome、Edge、Firefox、Safariなど多くのブラウザで利用できます。
この機能により、ウェブサイトのログイン情報を保存し、必要な時に自動で入力することが可能です。
一見すると非常に便利に思えるブラウザのパスワード保存機能ですが、実際にはそれほど安全ではありません。ブラウザ上でのパスワード保存が危険な理由やアプリのパスワードマネージャーと比較して何が違うのか、chromeなどのブラウザでパスワードを保存する時の注意点などについて紹介していきます。
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Chromeなどのブラウザのパスワード保存機能が危険な理由
Google Chrome、Edge、Firefox、Safariなど多くのブラウザの安全性はある程度、保証されていますが、セキュリティ面では心配な部分もあります。
そんなブラウザ上のパスワード保存機能が危険とされる主な理由は以下の通りです。
・ブラウザ上の暗号化の欠如や脆弱さがある
・アクセス制御に欠如がある
・マルウェアやウイルスによって真っ先にターゲットになりやすい
ブラウザ上の暗号化の欠如や脆弱さがある
ブラウザにおけるパスワードの暗号化の欠如または弱さは、重要なセキュリティ上の懸念を引き起こします。
暗号化はデータを安全に保つために不可欠で、特にパスワードのような機密情報を保護する際には、データを読み取り不可能な形式に変換するプロセスが重要です。これにより、権限のない者がデータを閲覧しても、その内容を理解することができなくなります。
しかし、一部のブラウザではパスワードを完全には暗号化せず、部分的な暗号化に留まることがあります。これは攻撃者にとってデータへのアクセスを容易にし、セキュリティを低下させる原因となります。
アクセス制御に欠如がある
ブラウザに保存されたパスワードに関する重要なセキュリティ上の問題の一つがアクセス制御の欠如です。
ブラウザを使用してパスワードを保存している方、または使用したことがある方は、ブラウザに頻繁にログインし直す必要がないことにお気づきかもしれません。これは便利に思える反面、セキュリティ上で大きな問題もあります。
家庭や職場のような共有デバイスの環境では、他のユーザーである第三者がブラウザの設定にアクセスし、保存されているパスワードを見ることが可能になります。また、多くのブラウザは、保存されたパスワードを表示する際に追加の認証を必要としないため、誰でも容易にそれらにアクセスできます。
もし、デバイスが盗まれた場合、ブラウザにサインインしたままならば(ほとんどの人がそうしています)、サイバー犯罪者は保存されているすべてのパスワードを取り出すことができます。そのため危険です。
マルウェアやウイルスによって真っ先にターゲットになりやすい
Chromeなどのブラウザがマルウェアに感染すると、それによって保存されているパスワードの安全性が一気に危険になります。
マルウェアは様々な方法でコンピュータシステムに侵入し、深刻な損害を引き起こす悪意あるソフトウェアです。特にブラウザへの感染は危険で、ブラウザはセキュリティが基本的に脆弱なのでパスワードの盗難リスクを高めます。
例えば、キーロギング機能を備えたマルウェアは、ユーザーのキー入力を記録し、パスワード入力を追跡し、盗みます。
また中間者攻撃のようなブラウザハイジャックを行うマルウェアはブラウザの設定を変更し、保存されたパスワードを含む情報を不正に抽出する可能性があります。さらに、自動入力データを窃取するタイプのマルウェアは、ブラウザの自動入力機能を利用して保存されたパスワードを盗み出します。
ブラウザ上にパスワードを保存する際の注意点
Chromeなどのパスワードを保存しても暗号化されていないため、パスワードが漏洩するリスクがあります。これにより、保存されているパスワードも危険にさらされることになります。なので以下のような注意点を頭に入れておくことが重要です。
- ブラウザは常に最新の状態にしないと安全性が下がる
- セキュリティソフトウェアの重要性
- 強力なパスワードの使用する重要性
- 各アカウントの2段階認証を活用する重要性
- ブラウザ上のパスワード保存機能はパスワード管理には向いてない
ブラウザは常に最新の状態にしないと安全性が下がる
オンラインセキュリティを維持する上で、ChromeやFirefoxなどのブラウザの更新は極めて重要な対策です。ブラウザはインターネットへの主要なアクセスポイントであるため、新しい脅威や攻撃に対して常に準備を整えておく必要があります。
ブラウザの開発者は、セキュリティの脆弱性に対処するために定期的にアップデートをリリースしており、これらには潜在的なセキュリティホールを塞ぐためのセキュリティパッチが含まれています。
サイバー攻撃は日々進化しており、古いブラウザはこれらの最新の攻撃手法に対して無防備な状態になるため、最新バージョンに更新することで、これらの新しい脅威から自分自身を保護できます。
セキュリティソフトウェアの重要性
セキュリティソフトウェアは、コンピューターやデバイスをマルウェアやハッキングから守るために非常に重要です。これらのソフトウェアはChromeなどのブラウザ上からのウイルス、スパイウェア、トロイの木馬など、さまざまな種類のマルウェアを検出して阻止する機能を持っており、悪意のあるソフトウェアがシステムに損害を与える前にこれを排除します。
さらに、多くのセキュリティソフトウェアはリアルタイムでシステムを監視し、不審な活動を即座に検出するため、脅威が拡大する前に迅速に対処できます。
強力なパスワードの使用する重要性
強力なパスワードの使用はオンラインセキュリティの基本で重要です。複雑なパスワードは不正アクセスやハッキングからアカウントを守り、個人情報や機密データの漏洩リスクを減らします。
また、各アカウントに異なるパスワードを設定することで、一つのアカウントが侵害されても他のアカウントの安全を保つことができます。このように、強力なパスワードを設定することは、オンラインでの安全を確保するために不可欠です。
またそれぞれのアカウントのパスワードの使い回しを避けることも重要です。
それらのパスワード管理を簡単にして、Chromeなどのブラウザ上のパスワード自動入力に対応していて安全に管理してくれるのがKeeperのようなパスワードマネージャーアプリです。
各アカウントの2段階認証を活用する重要性
可能であれば、2段階認証(2FA)を有効にし、ブラウザのセキュリティを強化するのがおすすめです。2段階認証(2FA)の活用は、オンラインセキュリティを強化する上で非常に効果的な手段です。
この認証方法は、単にパスワードだけではなく、ユーザーが所有しているもの(例えば携帯電話)やユーザー自身の情報(例えば指紋)など、二つの異なる要素を使用してアカウントへのアクセスを許可します。
これにより、たとえパスワードが漏洩したとしても、不正アクセスを効果的に防ぐことができます。
2段階認証は、SMSメッセージ、アプリを通じた認証コード、または物理的なセキュリティキーなど、多様な方法で実装されます。この追加のセキュリティ層により、アカウントの保護が大幅に向上し、特に機密情報を取り扱う際の安全性が高まります。
ブラウザ上のパスワード保存機能はパスワード管理には向いてない
Google Chrome、Edge、Firefox、Safariなど多くのブラウザにはパスワードを保存する機能が組み込まれていますが、これらは本質的にはパスワード管理を目的として作られたものではありません。
ウェブブラウザの主な目的は、ユーザーがウェブサイトにアクセスすることを容易にすることにあり、ユーザーの個人情報の保護を最優先に設計されたものではありません。
これに対して、Keeperなどの専用パスワードマネージャーは、セキュリティと効率性を向上させるための高度な機能を提供します。これはブラウザの機能とは根本的な違いです。
たとえば、パスワード管理ソフトは弱いパスワードや再利用されたパスワードを識別し、その変更を促しますが、ウェブブラウザはそのような機能を提供しません。また、パスワードマネージャーはデバイスやアプリケーション全体でパスワードの自動入力を行うのに対し、ブラウザのパスワード管理機能は主にそのブラウザ内でのみ動作します。さらに、多要素認証(MFA)コードの保存といった機能もパスワードマネージャーにはありますが、ブラウザの機能には含まれていません。このように、ウェブブラウザと専用パスワードマネージャーとの間には、セキュリティと機能面で大きな差が存在します。
さらに、Keeperのパスワードマネージャーアプリは、BreachWatchというのダークウェブモニタリングツールを提供しており、公開されているデータ漏洩で漏洩したパスワードをダークウェブでモニタリングし、クレデンシャルが見つかった場合は警告を発するので、即座にそのパスワードを変更することができます。
パスワードマネージャーとブラウザのパスワード保存機能の比較
パスワードマネージャーのアプリとChromなどのブラウザ上のパスワード保存機能には様々な違いや共通点がありますが、ここではそのいくつかをご紹介します。
自動入力の補助
もちろんブラウザのパスワード保存機能にも自動でウェブサイト上のパスワード入力補助機能があると思います。
パスワードマネージャーにも自動入力の補助がついております。KeeperではこれをKeeperFillという自動入力の拡張機能があります。
KeeperFill素晴らしい機能の一つは、ブラウザ上でのパスワード保存機能が提供する安全性です。通常、ブラウザに保存されたパスワードはマルウェアの標的になりやすいですが、KeeperFillはこれらの情報を隔離することで、パスワードや他の認証情報をより効果的に保護します。
どのブラウザでもアクセスできるアクセシビリティの高さ
Google Chrome、Edge、Firefox、Safariブラウザのパスワード保存機能には、その利用範囲に制限があります。具体的には、あるブラウザで保存したパスワードに、他のブラウザからアクセスすることはできません。このため、複数のブラウザを使う場合には、それぞれのブラウザでパスワードを別々に保存する必要があり、これはかなり面倒で不便な作業になりがちです。
一方で、クラウドベースのパスワードマネージャーを使用すると、この問題が解決します。
クラウドベースのパスワードマネージャーは、どのデバイスからでも、どのブラウザを使っていても、ユーザーの認証情報やプライベートデータにアクセスすることができます。
つまり、異なるデバイスやブラウザ間でパスワードを共有し、いつでも必要な情報にアクセスできるようになるのです。これにより、ユーザーはパスワード管理をより簡単かつ効率的に行うことができるようになります。
安全性の高いセキュリティ
暗号化の効果は、それに関連する暗号鍵が安全に保管されているかどうかに大きく依存します。ブラウザ上のパスワード保存機能ではパスワードが暗号化されてデータベースに保存されますが、問題はその暗号鍵の取り扱いにあります。
多くの場合、この暗号鍵は予測可能な場所に保管されており、十分に保護されていないため、セキュリティ上の弱点となることがあります。
これを例えるなら、「家のドアにしっかり鍵をかけているが、その鍵をドアマットの下のような予測しやすい場所に置いてしまう」ことに似ています。つまり、鍵自体はしっかりしていても、それを見つけやすい場所に置いてしまっているため、安全性が損なわれてしまうのです。
ストレージ能力の高さ
パスワードマネージャーは、パスワードだけでなく他の種類の情報も保存できるのに対し、ブラウザのパスワード保存機能は主にパスワードやクレジットカード情報の保存に限られます。
専用のパスワードマネージャーを使用すると、ファイルや写真、個人番号や大事な書類のような機密情報を安全なクラウドベースの保管場所に保存できます。これにより、これらの情報を一箇所で管理し、安全にアクセスできるようになります。
一方で、ブラウザ内蔵のパスワードマネージャーは、パスワードを保存することに特化しており、その他の種類のデータを保存する機能は提供していません。
安全な共有機能がある
Keeperのようなパスワードマネージャーは、他の人と安全に認証情報を共有する機能を持っていますが、ブラウザのパスワード保存機能にはこのような機能はありません。
例えば、Keeperを使えば、一時的にも永続的にも、友人、家族、会社の同僚とパスワードや他のクレデンシャルを安全に共有することが可能です。この機能は、特定の期間だけ共有したい場合や、無期限で共有したい場合にも使え、共有する際のセキュリティを確保します。
強力でランダムなパスワードの作成を瞬時にできて判断してくれる
パスワードマネージャーとブラウザ上のパスワード保存機能はどちらも、アカウント用の強力なパスワードを生成するのに役立ちますが、その機能には違いがあります。
もし自分でパスワードを作成する場合、ブラウザのパスワードマネージャーはその強度を評価する機能を持たないのに対し、専用のパスワードマネージャーはパスワードの強化が必要かどうかを判断できます。
専用のパスワードマネージャーは、少なくとも12文字以上の長さを要求し、記号や数字を組み合わせることでパスワードをより複雑にし、サイバー犯罪者によるクラッキングを難しくします。これに対して、ブラウザのパスワード保存機能は、このような複雑さを求める機能を提供していないため、作成されたパスワードが比較的脆弱になることがあります。その結果、ブラウザで生成されたパスワードはセキュリティ面で劣る可能性があるのです。
まとめ:安全なパスワードマネージャーへ切り替えましょう
クラウドベースのパスワードマネージャーを使用することで、パスワードと個人データをいつでも安全に保ちながら、どこからでも、iPhoneやAndroid、WindowsやMacなど問わずどんなデバイスからでも簡単にアクセスできるようになります。これにより、どこにいてもアカウントへのログインが簡単になります。
例えば、Keeperはクラウドベースで、高度なセキュリティを備えたパスワード管理ソリューションです。このツールを使えば、パスワードだけでなく、重要な書類やデータも保存でき、安全な「Keeperボルト」に保管することができます。これにより、大切なデータにアクセスできなくなる心配がなくなります。マスターパスワード一つで、必要な情報に素早くアクセスできるため、セキュリティと利便性の両方を確保できます。
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