Telegramの安全性は、主にユーザーがそれをどのように使用するかに大きく依存しています。
日本では、よく詐欺や違法な闇バイトの機会など、サイバー犯罪活動にTelegramが使用されているというニュースでの報道が増加しており、テレグラムが危険なアプリだという印象を与えています。
Telegram(テレグラム)には強力な匿名性と機密性を確保してくれるアプリですが、これを逆手にとることによって、サイバー犯罪の温床の原因となっています。
このブログでは、Telegram(テレグラム)というアプリは何か、Telegram(テレグラム)に潜む危険性や、Telegram(テレグラム)を安全に利用するための方法をご紹介します。
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Telegram(テレグラム)とは?
Telegram(テレグラム)は、暗号化されたインスタントメッセージングアプリケーションであり、ユーザーがテキストメッセージ、写真、ビデオ、音声メッセージ、ファイルなどを送受信できるプラットフォームです。
特に、テレグラムの大きな機能の1つにシークレットチャット機能というものがあります。
このシークレットチャットの機能は、チャットのデータが外部に漏れないことを強く意識した設計になっています。
テレグラムの主な機能
テレグラムのシークレットチャット大きな特徴としては以下のような機能があります。
・エンドツーエンドの暗号化: メッセージはエンドツーエンドで暗号化され、プライバシーが保護されています。
・データの非保存: Telegramのサーバー上にデータが残らず、ユーザーのプライバシーが確保されます。
・メッセージの自動消去: チャットで共有したメッセージや画像を自動的に消すことができ、プライバシーが強化されます。
・スクリーンショットの防止: Android版では現在スクリーンショットを撮れないように設定可能、iPhoneの場合撮った場合は相手にわかるように設定が可能など、プライバシーが守られます。
テレグラムのシークレットチャットが危険と言われる原因
Telegram(テレグラム)のアプリ自体は、匿名性や機密性を高度にコントロールできる点が最大の特徴で、安全なアプリとなっています。
しかし、そんなテレグラムのシークレットチャットがなぜ危険なのかと言うと、サイバー犯罪者の温床の傾向にあり、被害の報告が最近では増えているためです。
データを残さない機能やメッセージの自動消去機能などは、サイバー犯罪者が足跡を消すのに好都合な機能となっています。これにより、サイバー犯罪者を追跡することが難しくなります。
そのためテレグラム上で、知らない人とやり取りすることは避けるべきです。
テレグラム上に潜む危険性
テレグラムは多くのユーザーにとって安全なメッセージングプラットフォームですが、潜在するサイバー攻撃などの危険性も無視できません。以下に、テレグラム上での潜在的なリスクについてご紹介します。
フィッシング詐欺
テレグラムを利用したフィッシング詐欺が多く報告されています。また、情報処理推進機構(IPA)の情報セキュリティ10大脅威 2024版によると、フィッシング詐欺の被害が個人に対してのサイバー脅威としても上位にランクインしています。
フィッシングの一般的な手法は、実在する金融機関や企業・組織を偽装したメッセージが送信され、その中には特定のウェブサイトへのリンクが含まれています。ユーザーがそのリンクをクリックすると、偽のウェブサイトに誘導され、個人情報や認証情報を入力してしまうとその個人情報が悪用されてしまうことがあります。
闇バイトの募集
高額報酬のバイトを偽装し、他のSNSやサイトから人を集め、Telegramに誘導して細かい指示を行うという手法がニュースなどで大きく報じられています。Telegramのシークレットチャット機能は、スクリーンショットが撮れないように設定されたり、メッセージが時間設定で自動削除されたりするので、犯罪に流用されやすいです。
募集しているサイトやSNSのやり取りからTelegram(テレグラム)で、お仕事の話を持ちかけられたら応じないようにしましょう。
マルウェアの感染
テレグラムを通じたマルウェア感染の危険性もあるため、特に知らない人からのメッセージには気をつけなければいけません。
通常、これらの手口は悪意のあるファイルやリンクが送信され、ユーザーがそれにアクセスすることでマルウェアに感染します。
いきなり、知らない人から怪しいリンクを送信してきたり、ファイルが添付されている場合には、開かないように注意しましょう。
個人情報の盗難や漏洩
テレグラム上での会話やデータは、適切なセキュリティ対策が取られていない場合、第三者によって盗まれたり、漏洩したりする可能性があります。
また、信頼できる誰かになりすましたり、フィッシング詐欺などを応用して、あなたの個人情報を入力させたり、聞いてくることがあります。
これに答えてしまうと、個人情報の漏洩や悪用が発生し、アカウント乗っ取りや、金銭の損失などの次の被害に繋がる可能性があります。
テレグラムを安全に使う方法と被害に遭わない対策方法
テレグラムは世界中で使われているメッセージングアプリでも、高いセキュリティとプライバシー保護機能で知られていますが、中には、これを悪用するサイバー犯罪者もいます。
そのため、被害に遭わないために以下のような対策を取ることが重要です。
アカウントの二要素認証(2FA)を有効にする
二要素認証(2FA)は、アカウントのセキュリティレベルを格段に高める方法です。これは、パスワードだけではなく、携帯電話に送信されたコードなど第二の要素が必要となる認証方法です。もし誰かがあなたのパスワードを知っていても、この第二の認証がなければアカウントにアクセスすることはできません。そのため、あなたのパスワードが盗まれてしまってもアカウントの乗っ取り被害を二要素認証によって、事前に防ぐことが可能になります。
また、テレグラムのアカウントの設定メニューから簡単に二要素認証(2FA)設定できます。
各オンラインアカウントのパスワード管理
他のSNSなどの各オンラインアカウントに強力なパスワードを設定することは、テレグラムやその他のオンラインアカウントの乗っ取り対策として有効です。
簡単に推測されない、長くて複雑なパスワードを利用しましょう。大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた最低16文字以上のパスワードを設定することを推奨します。また、これらのパスワードに対するガイドラインに沿った強力なパスワードを簡単に自動作成して、管理するにはパスワードマネージャーの利用を推奨します。
複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、ユーザーは一つの強力なマスターパスワードを記憶しておくだけで済み、同じパスワードを使いまわさないように徹底できます。パスワードマネージャーはまた、定期的なパスワードの変更を促すリマインダー機能を持っているものもあり、セキュリティ維持の手間を軽減します。
ソフトウエアの更新をまめにチェックしてアップデートする
アプリケーションの脆弱性は、攻撃者が悪用する主な入口の一つです。テレグラムも例外ではありません。開発者は定期的にセキュリティ更新をリリースしていますので、アプリを最新の状態に保つことは非常に重要です。アプリの更新は、新機能の追加だけでなく、セキュリティの強化も含まれます。
不審なリンクやファイルを開かない
フィッシング詐欺やマルウェアの感染は、不審なリンクやファイルから始まることが多いです。見知らぬ送信者からのメッセージや、信頼できないソースからのファイルは開かないようにしましょう。疑わしいと思ったら、リンクをクリックする前にURLをよく確認しましょう。
Googleの透明レポートを使ってサイトが本物のものか確認することも1つのベストプラクティスとして有効です。
フィッシングのメッセージか識別するためには、以下の点に注意することが推奨されます。
・知らない人からのメッセージには返信しない
・予期しない添付ファイルやリンクが含まれている場合は開かない
・メールの文脈や表現に違和感がある場合は何度も確認する
・フィッシングの疑いがある場合は、ブロックして立ち去る
これらの点を徹底して、確認しましょう。
個人情報を入力しない
攻撃者はしばしば、信頼できる個人や組織を装って個人情報を騙し取ろうとするソーシャルエンジニアリングという詐欺の技術を利用してくることがあります。テレグラムのチャットで個人情報を求めるメッセージがあった場合、それが本当に信頼できるソースからのものかを慎重に確認してください。もし知っている企業や、知っている人であれば、メールや電話などの別の手段を使って情報の要求が正当なものかを確認することが重要です。
プライバシー設定でプロフィール情報にアクセスできる人を限定する
テレグラムでは、プライバシー設定をカスタマイズして、自分のプロフィール情報(例えば、電話番号や最終オンライン時刻)にアクセスできる人を限定できます。これにより、知らない人からの不要な連絡を避けることができます。設定メニューからプライバシーとセキュリティのオプションにアクセスし、自分にとって適切なレベルのプライバシー保護を選択しましょう。
怪しいユーザーはブロックする
テレグラムでは、共通のグループなどから、いきなり知らない人からメッセージを受け取ることもあります。
怪しいと感じるユーザーや不審な挙動を示すアカウントに遭遇した場合は、迷わずブロックすることが賢明です。またそのユーザーをテレグラムに報告することも忘れないようにしましょう。
ブロックすることで、そのユーザーからのメッセージやコールを受け取らなくなります。また、自分のプロフィール情報へのアクセスも制限されます。ブロックは、相手のプロフィールページから簡単に行うことができます。
他のSNSからTelegramへの誘導には注意する
ソーシャルメディアや他のプラットフォームからテレグラムへの誘導リンクには特に注意が必要です。サイバー犯罪者は、テレグラムの匿名性と機密性を利用して、あなたをサイバー犯罪に巻き込もうとしている可能性もあります。
また、URLリンクを受け取った際は、相手が誰であろうとも注意しましょう。
これらのリンクは、悪意あるユーザーによって設置されている場合があり、フィッシング詐欺やマルウェアの感染へとつながるリスクがあるためです。
まとめ:テレグラムを利用したサイバー犯罪被害に遭わない対策をしましょう
テレグラムは匿名性と機密性の高い、世界中でも人気なメッセージングプラットフォームの1つです。
しかし、それらの特徴を悪用したサイバー犯罪が日本では多く、近年報告されてきています。
被害者にならない為には、個人情報を入力しない、プライバシー設定の適切な管理、不審なユーザーのブロック、そして他のプラットフォームからの誘導リンクに対する警戒など、基本的なセキュリティ対策を実行することで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。
また、自身が管理しているSNSなどの各オンラインアカウントの強力なパスワードの設定も欠かせません。
アカウントに利用するログイン情報やパスワードが盗まれることによって、二次被害が発生する可能性があるため、これらを阻止する為にも強力なパスワードの設定と管理が大切です。
そこで、Keeperのパスワードマネージャーが役に立ちます。Keeperを使用することで、強力なユニークなパスワードを生成し、安全に保存することができます。
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