監査証跡とは、組織内でのすべてのアクションや操作の記
ワンクリック詐欺から身を守るためには、どんなに不安を煽る内容で促すものであっても、すぐにお金を振り込んではいけません。
サイバー犯罪者は、あなたがリンクをクリックしてしまうと、そこには高額の偽の請求書が表示させパニックにさせ金銭やさらなる個人情報を盗むことが目的だからです。また、その偽の請求書ファイルにはマルウェアが潜んでいることがある可能性もあるため、非常に危険なフィッシングの1つとして危惧されています。
そこで、このブログでは、ワンクリック詐欺の概念や仕組み、被害に遭ってしまったらどのような対処法が必要で、被害から身を守るための方法をご紹介します。
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ワンクリック詐欺とは?
ワンクリック詐欺とは、古典的でインターネット上でよく見かけるフィッシング詐欺手法の一つです。
この詐欺では、ユーザーが誤ってフィッシングメールや悪質な広告などから特定のリンクをクリックすることで、意図せず高額な料金を請求する詐欺です。しかし、これらの請求はユーザーの意図に反して行われるもので、しばしば不正な請求書が送られてきます。
例えば、無料アプリやウェブサイトを使用している際に「無料オファー」のボタンをクリックすると、実際には、見えにくいフォントや小さな文字で不明瞭な契約内容が記載されており、気づかぬうちに契約に同意してしまうことがあります。
その後、一定期間内に支払いを求められ、支払わない場合は法的措置を取るなどと脅されることもあります。このような脅しにより、ユーザーは急いで料金を支払ってしまう可能性があります。
ワンクリック詐欺の仕組みとは?
ワンクリック詐欺は、ユーザーが意図せず詐欺に巻き込まれるように仕組まれた手法です。詐欺師は、以下のような方法でユーザーを騙し、高額な料金を請求します。
1. フィッシングメールや悪質な広告
ワンクリック詐欺の始まりは、フィッシングメールや悪質なウェブサイトの広告です。これらの広告やメールは、見た目が本物のものに似ており、ユーザーを安心させてリンクをクリックさせます。リンクをクリックすると、詐欺師のサイトへ誘導され、そこで料金の支払いに同意させられる場合があります。
2. 隠された契約条項
ウェブサイトやアプリにおいて、無料などと記載されたボタンをクリックすると、実際には隠された契約条項が表示されることがあります。これらの契約内容は、小さな文字や色を使って目立たなく書かれているため、ユーザーが気づかずに同意してしまうのです。
3. 脅迫的な支払い要求
そのオファーに同意すると、マルウェアのダウンロードと偽のポップアップ広告を表示したりします。
詐欺師は支払い期限を設定し、その期限内に料金を支払わないと法的措置を取るなどと脅します。これにより、ユーザーは不安に駆り立てます。
そして、そのダウンロードされた悪質な広告は消せないようにロックされてしまうケースもあり、被害者をより不安に掻き立てることがあります。
4. 高額な請求を振り込み
詐欺師は支払い期限を設定し、その期限内に料金を支払わないと法的措置を取るなどと脅し、ユーザーは不安に駆り立てます。
その結果、ユーザーは支払わないと法的措置を取られてしまうとパニックにさせてしまい、ユーザーが高額の支払いをしてしまう可能性があります。
ワンクリック詐欺はどこで起こるのか?
ワンクリック詐欺は、インターネット上のさまざまな場所で発生します。詐欺師は、ユーザーが信頼してクリックしてしまうような仕掛けを仕込むことが多いため、以下のような場所で特に注意が必要です。
フィッシングメール
ワンクリック詐欺は、フィッシングメールを介しても広がります。これらのメールは、一見正当なものに見えるため、ユーザーが気づかずにクリックしてしまうことが多いです。例えば、オンラインショップからの「重要なお知らせ」や「アカウント確認」のリンクや添付ファイルが添付されてるメールは、危険な可能性があります。このようなリンクをクリックすると、ユーザーは意図せずに詐欺サイトにアクセスし、高額な料金を請求されることがあります。
海賊版サイトの再生ボタンやダウンロードボタン
違法にアップロードされた映画や音楽、ゲームなどの海賊版サイトでも、ワンクリック詐欺が発生することがあります。
これらのサイトでは、動画再生ボタンやダウンロードボタンをクリックすると、詐欺サイトにリダイレクトされ、そこで不正な請求が行われることもあります。無料でコンテンツを視聴するためにクリックしたつもりが、知らないうちに詐欺に巻き込まれてしまうことがあるため、海賊版サイトには特に注意が必要です。
それだけではなく、このような海賊版サイトでダウンロードしたファイルには、トロイの木馬やキーロガーなどのマルウェアが含まれている可能性もあり、大抵の無料の映画や音楽、ゲームなどは違法であることが多いので、ダウンロードしないようにしましょう。
偽の無料サービスやプレゼント
「無料プレゼント」や「無料ギフトカード」など、魅力的なオファーを提供するサイトもワンクリック詐欺が発生しやすい場所です。
これらのサイトでは、ユーザーに簡単なアンケートやフォームの入力を促し、その後「プレゼントを受け取るためにここをクリック」といったボタンが表示されます。そのリンクをクリックすると、実際には詐欺的なサービスに勝手に登録され、料金を請求してくることがあります。
偽の「セキュリティ警告」や「ウイルススキャン」ポップアップ
インターネットを使用している際に、突然「ウイルスに感染しています」「PCが危険です」といった警告が表示されることがあります。これらの警告は偽であり、ユーザーに対して「今すぐ修復」などのボタンをクリックさせ、詐欺サイトに誘導します。
クリックすると、無駄なソフトウェアや実在しないセキュリティサービスを購入させられることがあります。
中には、有名企業の偽サポートセンターを名乗り、問題を解決したという名目で料金を請求してくるサポート詐欺を巧妙に仕掛けてくる場合もあります。
もしワンクリック詐欺被害に遭ってしまったらどうするべきか?
もしワンクリック詐欺に遭ってしまった場合、冷静に対応することが大切です。ここでは、ワンクリック詐欺の被害に遭ってしまった場合に、被害を最小限に抑えるために必要な対応をご紹介します。
1. 無視をして支払いを行わない
詐欺に巻き込まれた場合、最も重要なのはすぐに支払いをしないことです。詐欺師は脅迫的な言葉や法的措置をちらつかせて、急いで支払うよう促すことがありますが、同意の意志がない場合は、基本的に応じる必要はありません。
なぜなら、「電子消費者契約法」という法律では、インターネット上の取引では、事業者が申込み・承諾の内容を確認できる画面を表示し、かつ、その意思表示を訂正できるようにしておかないかぎり、たとえ表意者に重過失があったとしても、意思表示の無効が主張できるとされています。そのため、基本無視することができます。
また表示されている、覚えのない金額や請求書は、出鱈目に作られたものである可能性も高いからです。
2. サイトやアプリを即座に閉じる
偽のフィッシングサイトにアクセスしてしまった場合、すぐにそのタブやアプリを閉じることが必要です。タブを閉じるだけでなく、可能であればブラウザ全体を終了させ、キャッシュや履歴を削除することも効果的です。これにより、セッション情報が残って不正アクセスのリスクが高まることを防げます。
何も情報を入力していない場合は、基本的に無視して、そのままウイルス対策ソフトウェアでウイルススキャンなどが推奨されます。
3. 入力してしまったらクレジットカードや銀行口座へ詐欺の報告と利用停止
もし個人情報やクレジットカード情報を入力してしまった場合は、迅速にカード会社または銀行に報告し、不正な取引がないかを確認します。
さらに、カードや口座の利用を一時停止してもらい、カード番号を変更してもらう手続きを行うことが大切です。特に、詐欺の手口にカード情報を入力した可能性がある場合は、放置せず早めに対策を講じることで被害拡大を防ぎます。
不正利用補償の条件は、各クレジットカードや銀行によって異なるので、それらの機関の指示に従いましょう。
4. もし入力してしまったら関連するアカウントのパスワード変更
ワンクリック詐欺後に、リンクするPayPalやPayPayなどの偽のフィッシングサイトにアクセスしてしまい、ログイン情報を入力してしまった場合は、関連するアカウントのパスワードを即座に変更することが推奨されます。
特に、フィッシングサイトで入力した情報と同じパスワードを使用しているアカウントがある場合は、詐欺師によるアカウント乗っ取りを防ぐために、迅速に新しいパスワードへ変更することが必要です。
強力でユニークな新しいパスワードを設定しましょう。強力でユニークなパスワードの条件としては、16文字以上、大文字、小文字、数字、特殊文字を組み合わせることで安全性を向上させることができます
このようなパスワードを効率的に作成し管理するためには、パスワードマネージャーの利用を推奨します。パスワードマネージャーは、強力なパスワードを自動的に生成し、それらを安全に保存してくれるツールです。これにより、複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、ユーザーは一つの強力なマスターパスワードを記憶しておくだけで済みます。
Keeperのようなパスワードマネージャーはまた、脆弱なパスワードを監視してくれて、促すリマインダー機能を持っているものもあり、常にセキュリティ維持の手間を軽減します。
5. ウイルス対策ソフトウェアでウイルススキャン
偽のフィッシングサイトにアクセスしたことで、マルウェアやスパイウェアが端末にダウンロードされてしまう可能性があります。
信頼できるウイルス対策ソフトウェアを使って、端末自体のフルスキャンを行い、悪意のあるソフトウェアを検出・削除することが重要です。最新のウイルス対策ソフトウェアはリアルタイム保護機能があるものも多いため、あらかじめ有効化しておくことでリスクを軽減できます。また、スキャン後は、ソフトウェアやOSを最新バージョンにアップデートして、脆弱性を修正しましょう。
6. 警察や消費者センターに相談
もしワンクリック詐欺の被害に遭った場合、ワンクリック詐欺に関する情報を警察や消費者センターに相談や報告が大切になります。
証拠として、フィッシングサイトのスクリーンショットやフィッシングメールの内容を保存しておくことをおすすめします。最寄りの警察で、サイバー犯罪課がある場合は、そのようなスペシャリストに報告することで、問題に対して適切な解決策を提案してくれることがあります。また、消費者センターでは、具体的なアドバイスや対策の提案を受けることができます。こうした機関に相談することで、他の人が同様の被害に遭うことを防ぐために注意喚起をしてくれたり、最適なアドバイスしてくれます。
ワンクリック詐欺被害に遭わない対策方法とは
ここでは、ワンクリック詐欺の被害に遭わないために未然に防ぐための方法をご紹介します。
一番は、怪しいウェブサイトに自らアクセスしないことが大切になります。ワンクリック詐欺が仕掛けられているサイトは、通常の公式サイトなどではあり得ません。そのため詳しい対策として、以下のようなものが挙げられます。
無闇に怪しいメールやリンクはクリックしない
不審なメールやリンクは、詐欺師によって巧妙に作られたものが多く、クリックするとワンクリック詐欺やフィッシング詐欺に繋がるリスクがあります。メールの内容が差出人の名前を装っていたり、急を要するような文面であることが多いです。例えば、「重要:未払いの請求があります。今すぐお支払いください。」といった内容が代表的です。
こうした身に覚えのないメールに記載されているリンクをクリックすると、ユーザーの個人情報が盗まれたり、架空請求のサイトに誘導されることがあります。
特に、法的措置や支払い期限を急がせるような不安を煽るメールは、詐欺の可能性が高いため注意が必要です。
SSL通信対応していないサイトにはアクセスしない
Secure Sockets Layer (SSL)通信に対応していないサイトは、暗号化されていないため、第三者が通信内容を傍受するリスクが高くなります。こうしたSSL通信に対応していないサイトでは、フィッシングを目的としたサイトやワンクリック詐欺に流入させようとするサイトが多いです。
暗号化されていないウェブサイトになるので、通常の「https:」から始まるウェブサイトよりも非常に危険で、情報を入力した際にデータが盗まれる可能性が高いです。
怪しいサイトからファイルをダウンロードしない
非公式サイトや海賊版サイトなどの信頼性の低いリンクからダウンロードしたファイルには、ワンクリック詐欺の仕組みが組み込まれていることがあります。
クリックした途端に出鱈目の請求書などをウェブサイトに表示してくることもあります。
それだけではなく、マルウェアやスパイウェアが潜んでおり、端末に保存されている情報を抜き取られる恐れもあります。
そのためこのような、公式ではないサイトからファイルをダウンロードをしないのはもちろん、アクセスしてしまった場合は、速やかにタブを閉じましょう。
ウイルス対策ソフトを利用する
怪しいリンクや悪意あるサイトをクリックしてしまっても、ウイルス対策ソフトがインストールされていれば、マルウェアのダウンロードを未然に防ぐことができます。
これにより、フィッシングサイトに間違えてアクセスしてしまった場合でも、マルウェアの脅威やリスクを未然に低減させることが可能になります。
パスワードマネージャーを利用する
ワンクリック詐欺に関連するフィッシングサイトに誤って個人情報を入力してしまうリスクは、パスワードマネージャーを利用することで低減できます。
パスワードマネージャーは、安全なパスワードを生成し、暗号化された安全なボルトでログイン情報や機密情報を管理することができるツールです。
Keeperのようなパスワードマネージャーには、KeeperFillのような機能はフィッシングを未然に防ぐのにとても有効な機能です。
例えばKeeperFillは、あなたのボルトに保存されている情報と一致しないウェブサイトでは、自動入力機能が作動しないため、そのサイトが、例え有名企業や有名サービスを偽ったフィッシングサイトだったとしても、気づきやすくなります。
まとめ:ワンクリック詐欺から身を守りましょう
ワンクリック詐欺は、巧妙に設計されたリンクやウェブサイトを通じて、ユーザーに対して不安を煽り、不正な請求や個人情報の窃取に巻き込んでくるフィッシング詐欺です。
不審なメールやリンクを疑い、怪しいサイトからのファイルをダウンロードを避けることで、不正なサイトやマルウェアなどをダウンロードしてしまう可能性を最小限に抑えられます。さらに、パスワードマネージャーを活用し、強力でユニークなパスワードを管理することで、万が一の情報漏洩時にも被害を最小限に抑えることが可能です。
その中でも、特にKeeperのようなパスワードマネージャーは、KeeperFillによる自動入力機能があることで、フィッシングサイトによる被害を未然に防ぐのにも有効です。
それだけでなく、2FAコードやパスキーも保存が可能で、パスワードレス認証を実現させるのにも役立ちます。
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