チーム、友人、家族間でアカウントへのアクセスを共有し
多くの企業が、便利さを理由にGoogleスプレッドシートでパスワードを管理しています。
しかし実際には、暗号化の仕組みや共有設計、紙やFAXとの併用によって、気づかないうちに重大な情報漏洩リスクを抱えているケースが少なくありません。
本記事では、日本企業に多いパスワード管理の落とし穴と、安全かつ現実的な改善方法を解説します。
なぜ多くの企業がGoogleスプレッドシートでパスワードを管理してしまうのか
Googleスプレッドシートにパスワードを保存する企業は少なくありません。しかしその運用には、デフォルトでエンドツーエンド暗号化が有効になっていない点や、パスワード管理を前提とした安全な共有機能が備わっていない点といった、見落とされがちなリスクがあります。Googleスプレッドシートは安全な暗号化方式を使用していますが、エンドツーエンド暗号化が自動的に適用されるわけではなく、設計上、Google側でファイル内容を閲覧できる可能性も否定できません。
そもそもGoogleスプレッドシートは、パスワードマネージャーとして設計されたツールではありません。一覧管理や共同作業には向いていますが、パスワードのような「見られただけで被害が発生する情報」を保護する用途には適していないのが実情です。
情報システム担当者が直面しているパスワード管理の現実
「またパスワードを忘れた」
「退職者のアカウント削除が追いつかない」
「スプレッドシートの共有設定が不安…」
日々増え続けるアカウントとパスワード管理に、多くの情報システム部門(情シス)担当者が頭を悩ませています。手軽さからGoogleスプレッドシートやExcelを使い続けている企業も多いですが、その場しのぎの運用が、結果的に管理負荷とリスクを増大させています。
特に担当者が異動・退職した後、「誰が何を管理しているのか分からない」状態になると、セキュリティ事故のリスクは一気に高まります。
Googleスプレッドシートはどれほど安全か?
Googleスプレッドシートの安全性は、スプレッドシートそのものではなく、それを所有し、アクセス権を持つGoogleアカウントの安全性に依存します。
たとえばGoogleアカウントがハッキングされた場合、攻撃者はメールや連絡先だけでなく、そのアカウントで作成・共有されたすべてのドキュメント、ファイル、スプレッドシートにアクセスできます。これは、単にパスワード一覧が見られるだけでなく、業務全体が覗かれる状態を意味します。
さらに、複数のデバイスでログイン状態を維持していると、攻撃対象領域(アタックサーフェス)が広がり、侵害されるリスクは高まります。
Google Workspace全体と連携している点も、被害が拡大しやすい要因です。
Googleスプレッドシートにパスワードを保存すべきでない理由
パスワード管理を改善したい場合、Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートのような表計算ソフトは適切な選択肢ではありません。
多くの企業では次のような理由で使われ続けています。
- 他に簡単な方法がなかった
- 一覧で管理できて便利だった
- 社内利用だから安全だと思っていた
しかし、現在の脅威環境では、これらの前提はすでに成り立ちません。なぜGoogleスプレッドシートでのパスワード保存が危険なのか、次のポイントで整理します。
1. Googleスプレッドシートはデフォルトでエンドツーエンド暗号化されていない
Googleスプレッドシートは暗号化を使用していますが、デフォルトでエンドツーエンド暗号化が有効になっていません。
暗号鍵はGoogle側で管理されており、理論上は次のような状態が発生します。
- Googleアカウントにアクセスできる人が内容を閲覧できる
- 共有先アカウントにアクセスできる人も閲覧できる
万が一Google側で侵害が発生した場合、Googleドライブ内のファイルや保存された情報がまとめて危険にさらされます。
パスワード管理で重要なのは、
「暗号化されているか」ではなく「誰が暗号鍵を管理しているか」です。
2. Googleスプレッドシートの共有はヒューマンエラーを前提としている
Google Workspaceでは編集・閲覧などの権限設定が可能ですが、
共有相手の選択ミスや解除忘れといったヒューマンエラーを完全に防ぐことはできません。
一度でも誤って共有されると、意図しない相手がパスワードを使ってオンラインアカウントにログインできてしまう可能性があります。
相手の意図が分からない以上、共有そのものがリスクになります。
3. スプレッドシートを印刷・FAXする運用が生む日本特有の危険
日本企業に特有の問題として、スプレッドシートを紙に印刷して保管したり、FAXで送信する運用が今も残っています。
しかし紙やFAXには、次のような致命的な弱点があります。
- 紛失しても検知できない
- 誰が見たか追跡できない
- 誤送信しても回収できない
- 意図的に隠された場合も分からない
紙とFAXは安心材料ではなく、プライバシーにおける単一障害点になっています。
4. Googleスプレッドシートは簡単にコピーを作成できる
Googleスプレッドシートは共同作業を目的としているため、アクセス権を持つ人であれば誰でもコピーを作成できます。一度コピーされた情報は、退職者や外部関係者の手元に残る可能性があり、回収や削除は事実上不可能です。パスワード情報は、コピーされた時点で管理不能になります。
5. Googleスプレッドシートでのパスワード管理は業務効率も下げる
ログインのたびに手入力が必要になり、時間がかかるだけでなく、覗き見や入力ミスのリスクも増えます。その結果、管理を簡略化するために同じパスワードを使い回してしまうケースも増えがちです。これは、セキュリティと生産性の両方を下げる悪循環です。
パスワードを保存する最適な場所とは?
パスワードを安全に管理するには、Keeperのような専用のパスワードマネージャーが最適です。
Keeperは最新鋭のゼロ知識(ゼロナレッジ)モデルを採用しており、パスワードはローカルでのみ暗号化・復号されます。つまり、実際にパスワードを閲覧できるのはユーザー本人だけです。
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GoogleスプレッドシートとKeeperの比較
下の比較図が示しているとおり、GoogleスプレッドシートとKeeperパスワードマネージャーでは、そもそもの設計思想が大きく異なります。
Googleスプレッドシートは表計算や共同作業を目的としたツールであり、パスワード管理を前提に設計されたものではありません。
一方でKeeperパスワードマネージャーは、最初からパスワード管理専用ツールとして設計されています。
ゼロ知識(ゼロナレッジ)のフレームワークを採用しているため、パスワードはユーザーのデバイス上でのみ暗号化・復号され、第三者が内容を閲覧することはできません。

Keeperが選ばれ続ける理由
Keeper Password Managerは、単にパスワードを保存するだけのツールではありません。
「見られない」「漏れない」「共有しすぎない」という前提で、保存・共有・管理を現実的かつ安全に運用できるよう設計されています。
1. ゼロ知識暗号化
Keeperはゼロ知識(ゼロナレッジ)セキュリティモデルを採用しています。
これは、パスワードがユーザーのデバイス上でのみ暗号化・復号されることを意味します。Keeperを含む第三者が、保存されているパスワードの中身を閲覧することはできません。
GoogleスプレッドシートとKeeperはどちらもAES-256ビット暗号化を使用していますが、決定的な違いは暗号鍵を誰が管理しているかです。Keeperでは暗号鍵がユーザー側にのみ存在するため、万が一サーバー側で侵害が起きた場合でも、パスワードが解読されることはありません。
2. ワンタイム共有機能による安全な共有
Keeperパスワードマネージャーがパスワード保存に最適な理由のひとつが、安全なパスワード共有を簡単に行える点です。KeeperのOne-Time Share(ワンタイム共有)機能を使用すると、Keeperユーザーだけでなく、Keeperを利用していない相手ともパスワードや機密情報を安全に共有できます。メールやチャットで平文を送る必要がなく、外部委託先や一時的な取引先との共有にも適しています。
3. 閲覧期限の設定と即時アクセス取消
One-Time Shareでは、相手がパスワードを閲覧できる期間を指定できます。必要がなくなった場合は、管理者側でいつでも即座にアクセスを取り消すことが可能です。
これにより、「共有したまま忘れてしまう」「退職後もアクセスできてしまう」といった、スプレッドシートや紙管理で起こりがちなリスクを防げます。
4. コピー・変更・再共有の防止
One-Time Share経由で共有されたパスワードは閲覧のみ可能です。受信者は、パスワードをコピー・変更・再共有することができません。
つまり、情報が意図せず拡散したり、別の場所に保存されたりする心配がありません。「必要な人に、必要な情報だけを、一時的に見せる」という運用が実現できます。
5. デバイスやアカウントに依存しないアクセス性
Keeperパスワードマネージャーでは、機能を利用するためにGoogleアカウントを作成したり、特定のデバイスを使用したりする必要はありません。
あらゆるデバイスやウェブブラウザから、暗号化されたボルト内のパスワードにアクセスできます。
特定の端末や環境に縛られることなく、必要なときに安全にログインできるため、テレワークや外出先での業務にも対応できます。パスワードは対応するウェブサイトに自動的かつ安全に入力され、手入力によるミスや覗き見のリスクも減らせます。
Googleスプレッドシートでパスワードを危険にさらさないでください
Googleスプレッドシートや紙、FAXによるパスワード管理は、暗号化やアクセス制御、監査の観点で多くの弱点を抱えています。
便利に見える一方で、誤共有やコピー、紛失といったヒューマンエラーを防ぐことができず、知らないうちに情報漏洩リスクを高めてしまいます。
こうした構造的な問題を解消するには、パスワード管理を前提に設計された専用ツールを選ぶことが重要です。
ゼロナレッジ暗号化や安全な共有機能を備えた、信頼できるパスワードマネージャーを利用することで、セキュリティと業務効率の両立が実現できます。
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- 現在のパスワード管理リスクを可視化
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複数部署での利用や、数十〜数千ユーザー規模での導入、アクセス制御・監査要件・既存システムとの連携など、より高度なパスワード管理が必要な場合は、法人向けのカスタマイズ導入 も可能です。
Keeperでは、組織の規模やセキュリティポリシーに応じて、
- 部署・役職ごとの詳細な権限設計
- 管理者向けの監査・レポート機能
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を含む専用デモ・個別相談をご提供しています。
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よくある質問
Googleスプレッドシートに閲覧制限付きでパスワードを保存できますか?
結論から言うと、Googleスプレッドシートには「閲覧時にパスワードを要求する」ネイティブ機能はありません。Googleスプレッドシートでできるのは、Googleアカウント単位の権限管理のみです。特定のセルやシートをパスワードで保護し、許可された人だけが内容を閲覧できるようにすることはできません。
- 編集権限の制限は可能だが、閲覧制限は不可
- アクセスはGoogleアカウントのログイン状態に依存
- アカウントに入られた時点で内容は閲覧可能
つまり、スプレッドシート自体が「秘密情報の保管」を想定して設計されていません。
アドオンやGoogle Apps Scriptでパスワード保護する方法は安全ですか?
高い機密性が求められるパスワード管理には、安全とは言えません。サードパーティ製(第三者製)アドオンやGoogle Apps Scriptを使えば、表示・非表示を制御する仕組みは作れます。しかし、これは見た目上の制御に近く、セキュリティを本質的に強化するものではありません。
- スクリプト自体を閲覧・改変できる可能性がある
- 暗号鍵管理が不透明
- 権限設定ミスがそのまま情報漏えいにつながる
「守っているつもり」になりやすい点が最大のリスクです。
Googleアカウントが侵害された場合、スプレッドシートはどうなりますか?
アカウントが侵害されると、スプレッドシートの内容もそのまま閲覧されます。Googleスプレッドシートのセキュリティは、Googleアカウントの安全性に完全に依存しています。一度ログインされると、Drive内のファイルは平文で確認可能です。
そのため、一度GmailまたはGoogleアカウントが乗っ取られると、Googleスプレッドシートに保存したパスワード一覧がそのまま見られたり、他の業務資料や機密な顧客情報にもアクセスされるのが可能なので、被害範囲が一気に拡大する恐れがあります。これは、スプレッドシートが暗号化されていないという意味ではなく、「閲覧時に復号される設計」であることが問題です。
パスワードマネージャーはGoogleスプレッドシートと何が違うのですか?
最大の違いは「中身を誰も読めない設計」になっている点です。
Keeperパスワードマネージャーは、ゼロ知識(ゼロナレッジ)暗号化を採用しています。パスワードはユーザーのデバイス上でのみ暗号化・復号され、第三者が内容を閲覧することはできません。
- Keeper自身も中身を見られない
- データが流出しても解読不可
- アカウント侵害時も情報が守られる
「アクセスされたら終わり」という構造が、そもそも存在しません。
スプレッドシートをファイル単位で保護すれば十分では?
ファイル保護はできますが、パスワード管理としては不十分です。スプレッドシートは共有やコピーを前提に作られており、機密情報の統制には向いていません。
- コピー作成を防げない
- 再共有の制御が難しい
- 監査ログや利用履歴が限定的
一方、パスワードマネージャーは、「誰に・いつ・どこまで見せるか」を前提に設計されています。
多要素認証(MFA)はスプレッドシートでも使えますか?
スプレッドシート単体に(多要素認証)MFAを適用することはできません。GoogleアカウントにはMFAを設定できますが、それはアカウント保護であり、スプレッドシートそのものを守る仕組みではありません。
- スプレッドシート単体にMFAは不可
- アクセス制御はアカウント依存
- 共有後の制御が弱い
Keeperパスワードマネージャーの様なパスワードマネージャーは、MFA前提での利用が標準です。
中小企業でもパスワードマネージャーは必要ですか?
はい。規模が小さいほど導入効果は高くなります。中小企業では、属人管理やパスワード使い回しが起こりやすく、一度の侵害が業務停止に直結します。
- 退職者のアクセスが残りやすい
- 管理ルールが曖昧になりやすい
- 被害発生時の影響が大きい
パスワードマネージャーは、セキュリティ対策と業務効率を同時に改善できる現実的な選択肢です。