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スマートフォンやタブレット、パソコンの不要なデータやメモリを一気に削除し、パフォーマンスを改善するクリーナーアプリが人気を集めています。
しかしながら、それとは裏腹に偽のクリーナーアプリをインストールしてしまうことによって、かえってバッテリーの消耗が激しくなったり、動作が遅くし、金銭までもを搾取する偽の悪質なクリーナーアプリが存在します。
このブログでは、悪質な偽クリーナーアプリの危険性や見分け方と、もしすでにインストールしてしまった場合の対処法と未然に防ぐ方法について詳しく解説します。
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偽クリーナーアプリとは?
偽クリーナーアプリは、クリーナーアプリと称して、ユーザーに害を及ぼす悪意のあるソフトウェアです。
これらのアプリは、デバイスのパフォーマンスを「改善する」としてユーザーにダウンロードを促しますが、実際には、デバイスのパフォーマンスを意図的に低下させることがあります。例えば、不要なデータをわざと増やしたり、デバイスのリソースを無駄に消費させることで、バッテリーを著しく消費させます。
さらに、これらのアプリはユーザーの個人情報やデータを収集し、悪用する可能性があり、プライバシーの侵害リスクを高めるものまであります。
また、一部の偽クリーナーアプリは、不安を煽るような悪質なポップアップ広告を表示したり、偽のパフォーマンス向上を謳って有料版を購入させる、詐欺を仕掛けることもあります。このように、偽クリーナーアプリはユーザーにとって多くのリスクを伴います。
偽クリーナーアプリは、よく名前を変えていたり、本当に人気なものに近い名前のものを使用したりしてユーザーを騙してこようとする傾向があります。
偽クリーナーアプリの危険性とは
ここでは、偽クリーナーアプリがもたらす具体的な危険性について詳しく説明します。
パフォーマンスの低下とデバイスの不安定化
偽クリーナーアプリは、デバイスのパフォーマンスを意図的に低下させることがあります。これらのアプリは、不要なデータやキャッシュファイルを増やすことで、デバイスのストレージを圧迫し、動作を遅くすることがあります。さらに、偽クリーナーアプリはバックグラウンドでリソースを消費し続けることがあり、これによりアプリやシステム全体の動作が不安定になることがあります。これにより、無料プランから有料プランにアップグレードするように促してくることがあります。
個人情報の盗難とプライバシーの侵害
偽クリーナーアプリは、ユーザーの個人情報やデータを不正に収集することがあります。これらのアプリは、ユーザーの同意なく連絡先やメッセージ、位置情報などのデータを収集し、外部のサーバーに送信する可能性があります。収集されたデータは、なりすましやスパムメール、フィッシング攻撃に利用されることがあり、ユーザーのプライバシーが深刻に侵害されるリスクがあります。また、個人情報がダークウェブ上などで不正に売買されることもあります。
マルウェアやウイルスの感染
一部の偽クリーナーアプリは、デバイスにマルウェアやウイルスをインストールするための手段として利用されることがあります。これらのアプリは、悪意のあるコードを含むファイルやスクリプトをデバイスにダウンロードさせ、システムに侵入します。マルウェアやウイルスは、データの破損や盗難、他の悪意のあるアプリケーションのインストールなどを引き起こす可能性があります。これにより、デバイスのセキュリティが大幅に損なわれ、ユーザーの情報が危険にさらされます。
詐欺的な課金
偽クリーナーアプリは、偽のパフォーマンス向上や機能改善を謳って、有料版や追加機能の購入を促すことがあります。これらのアプリは、ユーザーに対して虚偽の警告や「システムが危険にさらされている」というメッセージを表示し、急いで有料版を購入させるように仕向けます。購入後も実際には効果がないか、むしろデバイスのパフォーマンスを意図的に低下させ、さらに高額な料金が請求されることがあります。
これにより、ユーザーは経済的な被害を被るだけでなく、追加のストレスや不安を感じることになります。
偽クリーナーアプリの見分け方
偽クリーナーアプリを見分けるためには、以下のポイントをチェックすることが重要です。これらのポイントを確認することで、安全で信頼性のあるアプリを選ぶ手助けになります。
アプリのレビューと評価を確認する
アプリのレビューと評価は、そのアプリが信頼できるかどうかを判断するための重要な指標です。公式アプリストアに掲載されているレビューや評価を確認しましょう。多数のユーザーからのポジティブな評価が集まっているアプリは、信頼性が高い可能性があります。しかし、レビューが非常に少ない、あるいはすべてが異常に高評価である場合は注意が必要です。偽のレビューや評価が含まれていることがあるため、複数のレビューを比較し、内容に一貫性があるかを確認すると良いでしょう。
アプリの開発者情報を確認する
アプリの開発者情報も重要な判断材料です。信頼できる企業や団体が開発したアプリであれば、そのアプリの信頼性が高い可能性があります。
しかし、気をつけなければいけないのが、大企業名の住所などを使いなりすまし、メールアドレスがフリーのGmailなアドレスの場合があります。
アプリの説明ページや公式ウェブサイトで開発者の情報を確認し、企業や開発者が実績のある信頼できるものであるかを調べましょう。名前や情報が不明確だったり、レビューやユーザーからの評価が少ない場合は注意が必要です。
確認するべき箇所は以下のような部分です。
- 会社名が記載されているか
- メールアドレスは会社のアドレスのものが使われているか
- 紐づいている会社のホームページに会社情報が詳細に記載されているか
不安を煽るアプリのポップアップ広告が出てくる
偽クリーナーアプリは、不安を煽るポップアップ広告を表示して、ユーザーにアプリのインストールや有料版の購入を促すことがあります。これらの広告は、「デバイスが危険にさらされている」や「即座に修正が必要」といった緊急性を強調するメッセージを表示します。実際にはデバイスに問題がない場合でも、恐怖心を利用してユーザーを操作しようとする手法です。
公式ストア以外からダウンロードしない
アプリは、Google PlayストアやApple App Storeなどの公式アプリストアからダウンロードすることが最も安全です。公式ストアでは、アプリが一定の基準を満たしているかどうかがチェックされており、偽クリーナーアプリが掲載されるリスクが低くなります。公式ストア以外のウェブサイトや不明なソースからダウンロードしたアプリは、セキュリティリスクが高く、偽クリーナーアプリである可能性が高いです。
公式ストア以外からダウンロードすることで、マルウェアやウイルスが含まれているアプリをインストールするリスクが増します。これにより、デバイスが感染し、個人情報が危険にさらされることがあります。常に公式ストアを利用し、信頼できるソースからのみアプリをダウンロードすることが重要です。
アプリが必要以上に要求権限してくる
アプリが要求する権限は、そのアプリがどのようなデータや機能にアクセスする必要があるかを示しています。偽クリーナーアプリは、実際には必要ない権限を要求することがあります。例えば、クリーナーアプリが連絡先やメッセージのアクセスを要求する場合、これは過剰な要求であり、疑わしいアプリの可能性があります。アプリが要求する権限を確認し、必要最小限の権限だけを要求しているかどうかをチェックすることが重要です。
偽クリーナーアプリをダウンロードしてしまった時の消し方
偽クリーナーアプリがデバイスにインストールしてしまった場合、適切に削除することが重要です。以下の手順で、安全な消し方をご紹介します。
1 アプリのアンインストール
デバイスに偽クリーナーアプリをインストールしてしまったことに気づいたら、取るべき行動はまず、そのアプリをアンインストールすることから始めましょう。
iOSやAndroidによってそれぞれアンインストール方法は多少異なりますが、削除したいアプリを探します。そのアプリを選択し、「アンインストール」または「削除」のオプションをタップして、確認メッセージが表示された場合は「OK」または「はい」を選択してアンインストールを実行します。
これにより、アプリとその関連データがデバイスから削除できます。
2 アプリのキャッシュとデータのクリア
アンインストール後には、アプリが残したキャッシュやデータを削除することが推奨されます。
再び「設定」などを開き、「ストレージ」または「ストレージとメモリ」のオプションを選択し、「キャッシュデータ」や「キャッシュ」をタップしてキャッシュを削除します。これにより、アプリによって残された可能性のあるデータがデバイスから完全に消去されます。
3 セキュリティソフトでスキャン
偽クリーナーアプリがデバイスにマルウェアやウイルスをインストールしている可能性があるため、信頼できるウイルス対ソフトやアプリを使用してデバイス全体のスキャンを行うことが重要です。
公式ストアから評価の高いセキュリティアプリをダウンロードし、スキャンを実行します。スキャン結果に基づいて検出された脅威を削除し、デバイスの安全性を確保します。
4 パスワードの変更
偽クリーナーアプリが個人情報を収集している可能性があるため、重要なオンラインアカウントのパスワードを素早く変更することをおすすめします。特に複数のアカウントで、同じパスワードを使い回している場合は、クレデンシャルスタッフィング攻撃の被害に遭う可能性があります。
特にオンラインバンキングやメールアカウントのパスワードは、強力かつユニークなものに変更し、多要素認証を有効にすることも検討してください。
これにより、アカウントのセキュリティが強化することができ、サイバー犯罪者によってアカウントをハッキングされるリスクを低減することができます。
5 必要に応じてデバイスのリセット
偽クリーナーアプリによってデバイスに深刻な問題が発生している場合、デバイスのリセットを考慮することもできます。ただし、リセットを行う前には必ずデータのバックアップも取っておきましょう。
AndroidやiOSなどによっても異なりますが、設定からリセットを行う「工場出荷状態にリセット」や「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択し、表示される指示に従ってデバイスをリセットします。
デバイスから確実に悪質なファイルをデバイスから取り除くことがほぼ可能になります。
偽クリーナーアプリの被害を未然に防ぐには
ここでは、偽クリーナーアプリの被害を未然に防ぐ方法をいくつかご紹介します。
公式アプリストアのみを利用する
偽クリーナーアプリの被害を避けるために、まずアプリをインストールする際は、公式アプリストアのみを利用することが基本対策として大切です。Google PlayストアやApp Storeは、公開されるアプリに対して厳しいセキュリティチェックを実施しています。これにより、信頼性が低いアプリや悪意のあるソフトウェアが公開されるリスクが大幅に低減されています。公式ストア以外からアプリをダウンロードする場合、こうしたセキュリティチェックが行われていないことが多く、マルウェアやウイルスが仕込まれたアプリを誤ってダウンロードしてしまう可能性が高まります。
特に、怪しいウェブサイトや掲示板、メッセージアプリで配布されているリンクからアプリをインストールすることは絶対に避けましょう。
もちろん公式ストアを通してダウンロードするアプリにも、偽クリーナーアプリが混入しているリスクがあるため、レビューや開発者にも目を通すことも習慣化することが重要です。
アプリの評価とレビューを確認
アプリのダウンロード前に、必ずその評価やレビューを確認する習慣をつけましょう。
ユーザーからのフィードバックは、そのアプリが信頼できるかどうかを判断するための貴重な情報源となります。
特に注目すべきは、低評価やネガティブなレビューが多いかどうかです。これらのレビューは、アプリに何らかの問題があることを示している場合が多く、特に「アプリが期待通りに動作しない」「デバイスのパフォーマンスが悪化した」「広告がしつこい」などの指摘がある場合には、注意が必要です。
また、レビューの内容が不自然に統一されている場合や、極端に高評価が集中している場合は、偽のレビューが投稿されている可能性もあるため詳しく調べる必要があります。。
こうした兆候が見られるアプリは、たとえ公式ストアに掲載されていても、インストールを避けるのが良いでしょう。
定期的なシステムアップデート
デバイスのシステムを常に最新の状態に保つことは、偽クリーナーアプリなどの脅威から身を守るための手段の1つです。
各ソフトウェアやデバイスは、システムの脆弱性を修正し、新たに発見されたセキュリティホールに対処するために定期的にアップデートをリリースしています。このアップデートを適用することで、悪意のあるアプリがデバイスに侵入する機会を大幅に減らすことができます。アップデートを怠るとl、古いバージョンのOSに存在するセキュリティホールを突かれ、偽クリーナーアプリに混入しているマルウェアなどがデバイスに感染するリスクが高まります。
定期的にシステムアップデートをチェックし、利用可能な場合はすぐにインストールすることを習慣づけましょう。
疑わしいリンクや広告に惑わされない
ネット上では、疑わしいリンクや広告に遭遇することがよくあります。これらのリンクや広告は、ユーザーの不安を煽り、偽クリーナーアプリのインストールを促すことがよくあります。たとえば、「デバイスがウイルスに感染している」や「システムを最適化する必要がある」などの警告メッセージが表示されることがありますが、これらはほとんどが詐欺的な手口です。こうしたメッセージに反応してリンクをクリックしたり、指示に従ってアプリをインストールしたりすると、デバイスにマルウェアがインストールされる危険性があります。このようなメッセージが表示された場合には、冷静に対応し、決してリンクをクリックせず、デバイスのセキュリティ設定や信頼できるセキュリティソフトでの確認を優先することが大切です。
ウイルス対策ソフトで定期的にスキャンする
偽クリーナーアプリを含む様々なサイバー脅威からデバイスを守るためには、信頼できるウイルス対策ソフトをインストールし、定期的にスキャンを実行することが重要です。
ウイルス対策ソフトは、デバイスに潜在するウイルスやマルウェアなどのサイバー脅威を検出し、早期に除去するのに役立ちます。
オンラインアカウントのセキュリティを見直す
偽クリーナーアプリがデバイスにインストールされてしまうと、バックグラウンドでユーザーの気づかないところで、個人情報が盗まれるリスクがあります。
これに対抗するため、オンラインアカウントのセキュリティを定期的に見直すことが重要です。
例えば、以下のような項目を見直しましょう。
こうしたセキュリティ対策を講じることで、万が一偽クリーナーアプリがインストールされても、オンラインアカウントに対する被害を最小限に抑えることができます。
アプリが要求する権限を慎重に確認する
アプリをインストールする際には、アプリが要求する権限を注意深く確認することが必要です。偽クリーナーアプリは、ユーザーの個人情報を盗むために、通常のクリーナーアプリでは必要としない権限を要求することがあります。例えば、連絡先やメッセージへのアクセス、カメラやマイクの使用権限を要求するクリーナーアプリは、極めて不自然です。このようなアプリは悪意のあるものである可能性が高いため、インストールを避けましょう。
まとめ:偽クリーナーアプリの被害に遭わないようにしよう
偽クリーナーアプリからの被害を未然に防ぐためには、慎重な行動と正しいセキュリティ対策が必要です。
公式のアプリストアを利用し、アプリのレビューや評価を確認すること、定期的なシステムアップデートを行うことが大切です。また、疑わしいリンクや広告には決して惑わされず、常にセキュリティ意識を高めるようにしましょう。
さらに、オンラインアカウントのセキュリティも見直し、強力なパスワードや多要素認証を導入することが重要です。
しかし、これらのオンラインアカウントを手動で管理することは手間がかかり、「パスワードを忘れてしまったり」、「バックアップコードを保存し忘れて紛失してしまったり」、「同じパスワードを使い回してしまったり」といったリスクが生じる可能性があります。
そんなときに役立つのがパスワードマネージャーです。安全で信頼性のあるパスワードマネージャーを利用することで、複雑なパスワードを簡単に生成・管理でき、オンラインセキュリティを飛躍的に向上させることができます。
偽クリーナーアプリのリスクに備えると同時に、Keeperのようなパスワードマネージャーを導入して、さらに強力なセキュリティ個人情報の漏洩から身を守りましょう。
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