スマホを紛失したり盗まれたりした場合のやるべきデータ保護対策とは

スマホを紛失したり盗まれたりすると、データが漏洩する危険性があります。 保存したデータが危険にさらされる主な原因のひとつは、0000や1234のような脆弱なパスコードを設定している場合です。 あなたのスマホを見つけた人あるいは盗んだ人にパスワードを推測されると、あなたのデータが漏洩してしまうのです。

以下では、スマートフォンを紛失した、あるいは盗まれた際にそれを保護する方法と、スマホのデータを安全に保つ方法について詳しく説明します。

スマホの紛失や盗難がデータを危険にさらす仕組み

あなたは、スマホを紛失したり盗まれたりすると、データが漏洩することを思って恐らくパニックに陥ることでしょう。 特にスマホに一般的なパスコードが設定されている場合、あるいはパスコードを全く設定していない場合、心配はもっともです。 スマホを保護するための強力なパスコードがない場合や、パスコードを全く設定していない場合、データや個人情報が失われる危険性があります。

携帯電話の紛失や盗難の際にデータを保護するためのステップ

携帯電話を紛失した、あるいは盗まれた場合、データを保護するために実行できるステップをご紹介します。

スマホを追跡する

スマホに GPS 追跡機能がある場合、最初にすべきことのひとつは、スマホを追跡し紛失としてマークすることです。

iPhone ユーザーは、別の Apple デバイスで「探す」アプリにアクセスすることで、これを実行できます。 「紛失としてマーク」の下の「有効にする」をタップして携帯電話を紛失としてマークすると、確認メールが届きます。紛失した携帯電話の画面に、スマホを見つけた人がデバイスを返却するための連絡方法を示すメッセージを表示できるようになります。 Apple デバイスの画面に表示される指示に従って、スマホをリモートでロックするプロセスを完了してください。

Android ユーザーも同様のプロセスに従って、紛失した、または盗難されたスマホを追跡できます。 Where’s My Droidアプリにアクセスする場合は、デバイスのリストからスマホを選択します。 紛失または盗難されたスマホの画面ロックの PIN を提供すると、スマホが最後に使用された場所を示す地図が画面に表示されるはずです。 この時点で、PIN またはパスワードを使用してスマホをロックし、紛失したスマホの画面にメッセージを追加することができます。

どのような携帯電話を持っていても、それを追跡し紛失としてマークすると、携帯電話をロックすることが可能です。 こうすることで、スマホを見つけた人や盗んだ人が、あなたのデバイスにアクセスしたり個人情報やデータを盗んだりするのを防ぐのです。

保存したデータをバックアップおよび削除する

スマホを紛失したり盗まれたりしたら、iPhone ユーザーも Android ユーザーも電話をリモートでバックアップすることはできません。 ただし、紛失または盗難が発生する前にスマホをバックアップしていた場合には、保存されたデータを削除する方法があるかもしれません。

iPhone ユーザー iCloud に自分のデータが保存されていることを確認したら、「探す」アプリにアクセスし、「デバイス」の下に紛失した携帯電話を見つけます。 紛失した携帯電話を選択し、「このデバイスを消去」をタップします。 紛失した携帯電話に現時点で保存されているデータを消去することで、携帯電話を見つけた人や盗んだ人が保存データにアクセスできないようにします。

Android ユーザーは、元のスマホが過去にバックアップされていた場合、Google アカウントから新しい Android デバイスのデータを復元できます。 Where’s My Droid アプリにアクセスし、紛失したスマホを選択して「設定」に移動し、「出荷時リセット」をタップします。 

スマホがバックアップされている場合にのみ実行してください。そうでなければ、スマホからすべてを消去することになります。消されたデータを取り出す方法はありません。

利用しているスマホのキャリア会社に連絡する

携帯電話を紛失したら、ご利用の携帯電話会社にできるだけ早く連絡してデータを保護しましょう。 スマホの紛失や盗難について携帯電話会社に通知する際、SIM カードを非アクティブ化するよう依頼することができます。こうすることで、携帯電話を見つけた人があなたを装ってメッセージや電話を発信したり、電話やメッセージを受信したりすることができないようにします。 携帯電話会社は、あなたのデータを新しい SIM カードに転送することもできますが、このステップは本人確認を行えるようにおそらく店頭で実施する必要があります。

最も重要なアカウントのパスワードを変更する

スマホを紛失したり盗まれたりした場合、特に最も重要なアカウントについては、直ちにパスワードを変更すると良いでしょう。 あなたの銀行情報やメールアカウントが、スマホを見つけた人や盗んだ人にアクセスされてしまった場合について考えてみてください。 パスワードをすぐに変更することで、データやプライバシーを可能な限り保護することができるはずです。

簡単にパスワードを変更する方法のひとつは、Keeper^® のようなパスワードマネージャーを使用することです。Keeper パスワードマネージャーは、ユーザーがアカウントをリセットした場合、新しいパスワードを自動的に生成して保存することができます。 これは、強力な新しいパスワードが作成されるだけでなく、それらが安全な場所に保存されることを保証するものです。

スマホで設定している2FAの認証方法を削除する

紛失した、または盗難されたスマホを多要素認証 (MFA) の方法として使用している場合は、それを削除する必要があります。 MFA の目的はアカウントにセキュリティレイヤーを追加することであるため、重要なテキストメッセージや電話がスマホに届くように設定してある場合は、スマホを紛失したり盗難されたり場合に危険です。 MFA 方法としてスマホを削除することで、紛失または盗難されたスマホの2FAコードが第三者に使用され、アカウントにアクセスされるリスクを回避できます。

スマホのデータを保護するために取るべき事前予防策

この記事を読んでいる皆さまがスマホの紛失または盗難という事態に備えて準備したいとお考えなら、スマホのデータを保護するために率先して取ることができる簡単なステップをご紹介します。

強力なパスコードで携帯電話を保護する

携帯電話を保護するために実行できる最も重要なことのひとつは、強力なパスコードを使用することです。 携帯電話に簡単にアクセスされないようにすることで、携帯電話を見つけた人や盗んだ人はあなたの個人情報を取得できなくなります。少なくとも、取得しづらくなることでしょう。 強力なパスコードを作成するには何から始めたら良いかについてサポートが必要な方は、以下のヒントに従ってください。

• 1234のような連続した数字を使用しない
• 個人情報（誕生日や結婚記念日など）の利用を控える

さらにサポートが必要な場合は、パスワードジェネレーターの使用をお勧めします。これは、ユニークで強力なパスワードを作成するのに役立つものです。

生体認証を有効にし、携帯電話の設定を更新する

生体認証とは、指紋や網膜スキャン、音声パターンなど、身体的特性を基にしてデバイスが本人確認をすることを指します。 生体認証は、あなただけの身体的情報または行動情報に依存しているため、携帯電話に自分以外の誰からもアクセスされないようにするには、携帯電話で生体認証を有効にすることが不可欠です。 携帯電話で生体認証を有効にし、顔認識を求めるように設定してある場合、あなたの携帯電話を盗んだ人があなたの携帯電話やいかなるアプリにもログインすることはできません。

さらに、携帯電話の設定を更新して、携帯電話の画面にテキストメッセージや通知が表示されないようにすると良いでしょう。 ロック画面に SMS や通知が表示されないようにすべき主な理由は、携帯電話を盗んだ人が、パスコードがなくても SMS 経由で MFA コードを受信できてしまうからです。 第三者があなたの携帯電話のロック画面で SMS や通知を読み取ることができる場合、MFA コードやその他の個人情報を使用して、あなたのアカウントにアクセスすることができるのです。

定期的にスマホのデータをバックアップする

スマートフォンの紛失あるいは盗難が発生した場合に実施すべきもうひとつのことは、保存されたデータをクラウドにバックアップし、ローカルに保存されたデータを紛失したデバイスから削除することです。 スマホを紛失する前にバックアップしておけば、スマホから保存データを削除できます。データが永遠に失われる心配はありません。 定期的にスマホをバックアップすることで、紛失した、あるいは盗難された携帯電話を回収できなくても、携帯電話のデータを安全な場所に保存し、別のスマホに復元することができます。

スマホのソフトウェアを最新の状態に保つ

スマホには、常に最新のソフトウェアアップデートをダウンロードしてインストールしましょう。 スマホを最新の状態に保つことで、スマホが最新のセキュリティパッチやバグ修正、新機能などが確実に搭載されているようにします。 スマホが紛失してそれに最新のセキュリティ機能が搭載されていない場合、スマホのデータが盗まれる危険性があります。

スマホのソフトウェアを最新の状態に保つ上で簡単な方法は、iPhone ユーザー向けには自動アップデートをオンにすることです。 これは、スマホに最新のアップデートがインストールされると通知します。手動で行う必要はありません。 また、Android ユーザーは、スマホが Wi-Fi に接続されると「ソフトウェアアップデート」セクションでスマホのソフトウェアを自動的に更新できます。

携帯電話の SIM カードに PIN を設定する

携帯電話をすでに紛失したり盗まれてしまった場合、SIMカードにPINを設定することはできませんが、携帯電話の設定で事前にこれを行うことが可能です。 これまで SIM に PIN コード設定を使用したことがなければ、携帯電話会社からのデフォルトの SIM PIN を入力してください。これは、通常ほとんどの携帯電話会社で1111です。 3回しか試行できないため、携帯電話会社の PIN を入力する前に確認しましょう。 この PIN がわからない場合は、携帯電話会社に直接連絡してください。 誤った PIN を推測すると、SIM カードが永久にロックされる可能性があります。 携帯電話の種類に応じて、以下の手順に従ってください。

iPhone 向け

1. 「設定」を開きます
2. 「モバイル通信」から「SIM PIN」をタップします
3. 「SIM PIN」をオンにします

Android 向け

1. 「設定」を開きます
2. 「セキュリティ」を選択し、「その他のセキュリティ」に進みます
3. 「SIM カードセキュリティ」の下にある「SIM カードをロック」をオンにします

パスワードマネージャーを使用する

携帯電話に何かが起こる前に、パスワードマネージャーを使用して重要なデータを保護すると良いでしょう。 パスワードマネージャーは、ログイン認証情報を保存するだけでなく、パスポートや銀行情報のような重要なファイルや文書も保護できます。 携帯電話の紛失や盗難が発生する前からパスワードマネージャーを使用しているユーザーは、個人的なデータが携帯電話を見つけた人からアクセスされないことがわかるため、しっかり保護されていることを実感するはずです。

まとめ：スマホのデータ保護対策を事前に実施しましょう

信頼性が高く便利なツールとして Keeper パスワードマネージャーを使用し、携帯電話のデータを保護しましょう。携帯電話の紛失または盗難が発生してもデータを保護します。 携帯電話に強力なパスコードを作成し、定期的にバックアップしておくことで、万が一携帯電話を紛失したり盗まれたりした場合でも備えがあり、データを安全に保つことができるようになります。

この機会に、Keeper パスワードマネージャーの30日間の個人プランフリートライアルまたは、14日間のビジネスプランのフリートライアルを試してみてはいかがでしょうか。