知らない人からLINEが追加されて、メッセージが届いた際には、まずセキュリティの安全を最優先に考えて対処することが重要です。
なぜなら、1通のメッセージから、あなたが犯罪に巻き込まれたり、アカウント乗っ取りの被害にあったり、個人情報の漏洩の被害にあったりと様々な危険が目の前に潜んでいます。
そこで、このブログでは、なぜ知らない人からLINEが届くのか原因をいくつか見ていき、知らない人からのLINEがどのように危険なのか、 知らない人からのLINEメッセージが届いた時の対処法からLINEアカウントを安全に保護する方法をご紹介します。
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LINEとは?
言わずとも知れたLINEは、無料でメッセージの送受信や音声・ビデオ通話ができるスマートフォンやPC向けのアプリケーションです。2011年に日本で開発され、現在では世界中で広く使用されています。LINEは、ユーザー同士が簡単にコミュニケーションを取れるように設計されており、テキストメッセージのやり取りのほか、スタンプや絵文字を使った表現、グループチャット、タイムライン機能などが特徴です。また、LINE Payという決済機能や、ニュースサービス、ゲームなど、さまざまな追加機能も提供しています。
利用者は個人ユーザーだけでなく、企業や団体も含まれ、ビジネスの場でもコミュニケーションツールとして活用されるようになってきました。
しかし、近年ではLINEの個人情報漏洩事件などが騒がれています。
そこで、どのようにLINE利用者がサイバー攻撃から守っていくかが大切です。
なぜ知らない人からLINEが届くのか?
そもそも、なぜ知らない人からいきなりLINEが届いて、友達追加されて、メッセージが送られてくるのか原因をいくつかご紹介します。
誰でもLINE IDで追加が可能かつ簡単なLINE IDの利用
LINE IDは、ユーザーが自分を特定するために使用する一意の識別子です。このIDを知っていれば、誰でもその人をLINEで検索し、友達追加を申請できます。このシステムは、友達や知人と簡単につながることを可能にしていますが、一方で、IDが公開された場合、意図しない人からの友達追加を受けるリスクも伴います。
またこのIDを作成する際に、簡単な短いIDになっていると、いきなり知らない人から友人申請を追加されることもあります。
特に、SNSやウェブサイト上でLINE IDを公開してしまうと、見知らぬ人による友達追加が増えることがあるため、IDの公開は注意が伴います。
電話番号が漏洩する
LINEでは、電話番号を通じて友達を自動的に追加する機能があります。この機能は便利ですが、もし電話番号が何らかの形で漏洩してしまうと、その番号を手に入れた人によってLINEで追加される可能性があります。例えば、不注意で電話番号をインターネット上に公開してしまった場合や、第三者によるデータの不正アクセスによって個人情報が漏洩するケースなどです。
共通するグループチャットに所属する
LINEのグループチャットは、複数のユーザーが情報を共有したり、意見交換を行ったりするのに便利な機能です。しかし、共通のグループチャットに所属していると、そのグループ内の他のメンバー(知らない人を含む)が自分のプロフィールを閲覧でき、友達追加を試みることがあります。特に、公開グループや大人数が参加するグループでは、予期せず知らない人からの友達追加が発生することがあります。
知らない人からのLINEメッセージの危険性
知らない人からのLINEメッセージには、見えない危険が潜んでいることがあります。これらのメッセージは、表面上は無害に見えることが多いですが、個人情報の漏洩、フィッシング詐欺、なりすまし被害、さらにはLINEアカウントの乗っ取りといった重大なセキュリティリスクを引き起こす可能性があります。そこで、いくつかの危険性をご紹介します。
個人情報の漏洩
知らない人からのLINEメッセージを通じて、意図せずに個人情報を漏らしてしまうことがあります。例えば、相手が信頼できる人物や組織であるとなりすまして、アンケートやプレゼント応募などの名目で個人情報を聞き出そうとするケースがあります。
これらの情報は、後に悪用されることがあり、プライバシーの侵害や個人の安全に関わる問題につながる可能性があります。さらには、あなたのLINEアカウントの乗っ取りなどにも繋がったりします。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、偽のウェブサイトやLINEメッセージを通じてユーザーから個人情報を盗み出そうとする詐欺行為です。LINEメッセージを使ったフィッシング詐欺では、公式機関や銀行、有名企業を装ったメッセージが使われることがあります。これらのメッセージには、個人情報の入力を促すリンクが含まれていることが多く、リンクをクリックすることで個人情報が漏洩する危険性があります。一見、本物のアカウントに見えても、そのキャンペーンは実在するものなのか、企業のサイトなどから確認するのが大切です。
なりすまし被害
なりすましは、犯罪者がソーシャルエンジニアリングの技術を駆使して、友人や家族、知人になりすまし、メッセージを送ってくる形で発生します。これにより、ユーザーは騙されて金銭を送ったり、個人情報を提供したりすることがあります。なりすましは、特に親しい人を装った場合、見抜くことが難しく、大きな被害につながることがあります。
LINE乗っ取りの被害
LINEの乗っ取りは、犯罪者がユーザーのLINEアカウントを不正に制御する行為です。乗っ取られたアカウントは、スパムの発信源として使われたり、友人リストにいる他のユーザーを騙してさらなる詐欺行為を行ったりすることがあります。アカウントの乗っ取りは、ユーザーの信頼と安全を大きく損なうため、非常に深刻な問題です。
知らない人からのLINEメッセージが届いた時の対処法
知らない人からのLINEメッセージが届いた場合、注意深く対処することが重要です。知らない人からのメッセージには、潜在的なリスクが伴うことがあります。
ここでは、そのようなメッセージを受け取った際の対処法を紹介します。
1. メッセージに返信しない
不明な送信者からのメッセージには返信しないようにしましょう。返信することで、あなたのアカウントがアクティブであることを示してしまい、その結果、スパムや詐欺のターゲットになりやすくなります。また、返信をすることでさらに個人情報を漏らしてしまうリスクも高まります。
2. サポートにスパム報告する
LINEには、不審なメッセージやアカウントを報告する機能があります。メッセージがスパムや詐欺であると疑われる場合は、迷わずLINEのサポートチームに報告してください。この報告により、LINEは不正なアクティビティを監視し、他のユーザーを保護するための措置を講じることができます。
LINEサポートへのスパム報告は以下の通りです。
- メッセージを長押し:そのメッセージを長押しすると、メニューが開きます。間違えてリンクをクリックしないように気をつける
- 「通報」アイコンをタップ:そのメッセージ直接またはメッセージ画面の右上にある「その他」メニュー(もしくは点々のアイコン)をタップからでも可能です。
- スパムとして報告: 「スパム」や「迷惑メッセージ」といったオプションを選択し、指示に従って報告を完了させます。
3. アカウントをブロックする
最後に、不審な送信者や迷惑なユーザーからのメッセージが続く場合は、そのアカウントをブロックすることをお勧めします。アカウントをブロックすることで、そのユーザーからのメッセージの受信を完全に止めることができます。ブロックは、LINEのプライバシー設定から簡単に行うことができ、ブロックした事実が相手に知らされることはありません。
知らない人からのLINEメッセージに対処する際は、これらのステップを踏むことで、自分自身のプライバシーと安全を守ることができます。
LINEアカウントを保護する方法
LINEアカウントの安全を確保するためには、いくつかの重要なステップがあります。これらの対策を行うことで、不正アクセスやデータ漏洩のリスクをより減らし、安心してLINEを使用することができます。
強力なパスワードを設定する
強力なパスワードを設定することは、LINEの乗っ取り対策として有効です。
簡単に推測されない、長くて複雑なパスワードを利用しましょう。大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた最低16文字以上のパスワードを設定することを推奨します。
強力なパスワードを作成するための6つのポイントが以下の方法です。
- パスワードは16文字以上にする
- 大文字、小文字、数字、記号を組み合わせて使用する
- 辞書に載っている一般的な単語やフレーズを使用しない
- 連続した数字や文字を使用しない
- 個人情報(ペットの名前、自宅の住所など)を使用しない
- 他のサービスで利用している同じパスワードを使い回さない
これにより、パスワードの推測やクラッキングが困難になります。このようなパスワードを効率的に作成し管理するためには、パスワードマネージャーの利用を推奨します。パスワードマネージャーは、強力なパスワードを自動的に生成し、それらを安全に保存してくれるツールです。これにより、複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、ユーザーは一つの強力なマスターパスワードを記憶しておくだけで済み、同じパスワードを使いまわさないように徹底できます。パスワードマネージャーはまた、定期的なパスワードの変更を促すリマインダー機能を持っているものもあり、セキュリティ維持の手間を軽減します。
LINEアカウントの2FAの設定
二要素認証(2FA)は、パスワードだけでなく、電話番号に送られるコードやアプリを通じて生成されるコードを使用してログインする方法です。二要素認証は、ユーザー名とパスワードだけでなく、もう一つの認証手段を加えることでセキュリティを強化します。
これにより、たとえパスワードが漏れたとしても、犯罪者は追加の認証手段がなければアクセスは困難になります。これにより、LINEアカウントの不正アクセスのリスクが大幅に低減されます。
怪しいリンクや添付ファイルに気をつける
LINEで送られてくるメッセージや、あなたの利用しているメールなど怪しいリンクや添付ファイルには気をつけましょう。
フィッシング攻撃と言って、偽のメッセージやメールを通じて個人情報を盗み出す詐欺行為の一般的な攻撃手段です。LINEを使用する際は、未知の送信者からの怪しいリンクや添付ファイルに特に注意し、これらを開かないようにしましょう。不審な内容を受け取った場合は、そのメッセージを直ちに削除して、LINEサポートに報告してください。
また、本物のウェブサイトか確認するのに、Googleの透明性レポートを利用するのも1つの手段です。
LINEやデバイスを常にアップデートする
LINEアプリ及び使用しているデバイスのオペレーティングシステムを最新の状態に保つことは、セキュリティを維持する上で非常に重要です。開発者は定期的にセキュリティパッチや機能アップデートをリリースしています。これらのアップデートには、新たに発見された脆弱性を修正する修正が含まれており、アプリやデバイスを最新の状態に保つことで、潜在的なセキュリティリスクから保護されます。
KeeperでLINEアカウントを保護
LINEで知らない人からのたった1件のメッセージで、とんでもない被害に遭うリスクも存在します。
LINEで知らない人からメッセージが来たら、そのメッセージを開かずに、反応しないことが賢明です。また知っている人からの予期しないLINEメッセージに関しても、ソーシャルエンジニアリングを利用した、なりすましの詐欺などに注意する必要があります。
家族、友達や会社の同僚のそのアカウントが第三者のサイバー犯罪者によって、アカウントを乗っ取られているケースもあります。
このような被害に遭わないためにも、複数の対策を組み合わせて行うことが重要です。まず、強力なパスワードの利用、二要素認証の設定は基本中の基本です。これにより、アカウントへの不正アクセスのリスクを大幅に減らすことができます。
また、LINEアカウントのセキュリティを強化するため、パスワードマネージャーの使用が効果的です。これにより、各サービスに個別の強力なパスワードを設定し、安全に保管できます。パスワードの使い回しリスクを減らし、LINEアカウントだけではなく、他のオンラインアカウントのセキュリティを全体的に向上させます。
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