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ドライブバイダウンロード攻撃は、ユーザーがウェブサイトを訪れただけでマルウェアが自動的にダウンロードされてしまう、非常に巧妙かつ危険なサイバー攻撃です。
ドライブバイダウンロード攻撃は、大企業や政府機関といった多くのユーザーを抱える組織も狙われることがあります。これらのウェブサイトにアクセスしたユーザーに、知らないうちにマルウェアが仕込まれ、深刻な被害をもたらす可能性があります。
そのため、このブログでは、ドライブバイダウンロードの特徴や危険性、仕掛けられる原因をたどり、組織のウェブサイトをドライブバイダウンロード攻撃から守るために有効な対策について詳しく解説します。
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ドライブバイダウンロードとは?
ドライブバイダウンロードとは、ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、知らないうちにマルウェアをダウンロードしてしまうサイバー攻撃の一つです。
そのため、信頼できると思っているウェブサイトを見ていても、気づかないうちにマルウェアが自動的にユーザーのデバイスにダウンロードされることがあります。
ユーザーが利用する端末のOSやWebブラウザー、アプリケーションなどの適応されていないパッチの脆弱性を突いて行われるため、ユーザーが注意していても、ドライブバイダウンロードの被害に遭う可能性があります。
また、ウェブサイトを運営している場合、ウェブサイトの脆弱性や認証情報が狙われて、不正アクセスされ、ドライブバイダウンロードが仕掛けられることがあります。
そのため、有名サイトや大手企業のホームページが攻撃の対象となることもあり、ユーザーがマルウェアをダウンロードしても、気づきにくいという厄介な特徴があります。
ドライブバイダウンロードの危険性
ドライブバイダウンロードは、ユーザーが意識することなくマルウェアをダウンロードさせるため、非常に危険です。ここでは、その具体的な危険性について詳しく説明します。
多くのユーザーを抱える大手企業や公的機関のWebサイトも被害に遭う可能性がある
ドライブバイダウンロード攻撃は、大手企業や公的機関のウェブサイトを標的にすることもよくあります。
これらのサイトは高いトラフィックを誇るため、一度攻撃を受けると、多くのユーザーに被害が広がる可能性があります。
例えば、政府の公式サイトや人気のオンラインショッピングサイトが攻撃されると、数万から数百万のユーザーが影響を受けることになります。攻撃者は、こうした信頼されているサイトを利用することで、より多くの人々にマルウェアを配布しやすくします。
ユーザーが知らないうちにマルウェアがダウンロードされてしまう
ドライブバイダウンロード攻撃の特徴は、ユーザーが意図しなくても、勝手にマルウェアをダウンロードしてしまう点です。
ウェブサイトを閲覧するだけで、バックグラウンドでマルウェアが自動的にダウンロードされるため、ユーザーはそのプロセスに気づかないことが多いです。これにより、ユーザーはマルウェアの感染の兆候を見逃し、問題が発生してから気づくという状況が生まれやすくなります。
多くのユーザーの個人情報の盗難
ドライブバイダウンロード攻撃によって感染したマルウェアの多くは、個人情報を盗むために設計されています。
これらの対象の情報には、クレジットカード情報、ログイン認証情報、個人の連絡先などが含まれます。先ほど紹介した通り、多くのユーザーを抱える大手企業や公的機関のウェブサイトが攻撃された場合、その影響は広範囲に及びます。
これらのサイトを通じて収集された個人情報は、大きく侵害され大きな被害に繋がる可能性があります。
検出が困難とされている
ドライブバイダウンロード攻撃は、マルウェアがユーザーに気づかれないようにダウンロードされるため、検出が遅れてしまうことがあります。
従来のようにマルウェアがファイルとして保存されるのではなく、ブラウザやFlash Player、Java、Adobe Readerなどの脆弱性を利用して直接ダウンロードされることが多く、これにより検出が遅れることがあります。
ドライブバイダウンロードが仕掛けられる原因とは
ドライブバイダウンロード攻撃が仕掛けられる原因は複数あります。以下に、その主な原因を詳しく説明します。
ウェブサイトのソフトウェアやプラグインなどのパッチの脆弱性
ウェブサイトのソフトウェアやプラグインが最新のセキュリティパッチで更新されていない場合、セキュリティの脆弱性が生じます。
攻撃者は、これらの脆弱性を悪用して悪意のあるコードやエクスプロイトキットをウェブサイトに埋め込みます。例えば、古いバージョンのCMSやプラグインが攻撃されると、ユーザーがサイトを訪れた際に自動的にマルウェアがダウンロードされる可能性があります。
フィッシングによる認証情報の窃盗
フィッシング攻撃を通じて、攻撃者がユーザーの認証情報を盗むことがあります。これにより、攻撃者は不正にウェブサイトの管理権限を取得し、ウェブサイトに悪意のあるコードを埋め込むことができます。ユーザーがこれらのウェブサイトを訪れると、ドライブバイダウンロード攻撃が実行され、マルウェアが自動的にダウンロードされる危険があります。
パスワード攻撃によって不正アクセスを受ける
ブルートフォース攻撃やパスワードスプレーなどのパスワード攻撃によって、攻撃者がウェブサイトの管理者アカウントに不正アクセスすることがあります。
特に、デフォルトの脆弱なパスワードや推測されやすいパスワードを使用している場合、攻撃者がウェブサイトの管理権限を取得しやすくなります。攻撃者が管理権限を取得すると、ウェブサイトのコードを改ざんし、悪意のあるスクリプトやマルウェアを埋め込むことが可能になります。
これにより、ユーザーがウェブサイトを訪れると、自動的にマルウェアがダウンロードされるというリスクが生じます。
サードパーティ製のプラグインやウィジェット
ウェブサイトがサードパーティ製のウィジェットやプラグインを利用している場合、それらのウィジェットやプラグインが攻撃されることで、それらを経由して、ウェブサイトに悪質なコードなどが注入され、ウェブサイト自体も危険にさらされることがあります。
これにより、ウェブサイトを訪れたユーザーが、マルウェアをダウンロードされてしまう被害に遭う可能性が高まります。
特に、何年もアップデートがされていないプラグインやウィジェットや、利用していないものは脆弱性がある可能性があるため、なるべくウェブサイトから削除することが望ましいです。
組織のウェブサイトをドライブバイダウンロード攻撃から守る方法とは
ドライブバイダウンロード攻撃からウェブサイトを守るためには、さまざまなセキュリティ対策を講じる必要があります。ここでは、具体的な対策方法を詳しく説明します。
管理システムのログイン認証に強力なパスワードを設定
FTPやCMSなどのウェブサイト管理システムのアカウントには、デフォルトのパスワードや推測されやすいパスワードの使用を辞めて、強力なパスワードを設定することが重要です。
例えば、強力なパスワードを作成するための5つのポイントが以下の方法です。
- パスワードは16文字以上にする
- 大文字、小文字、数字、記号(例:@、#、$、%)を組み合わせて使用する
- 連続した数字や文字を使用しない
- 個人情報(ペットの名前、自宅の住所など)を使用しない
- 他のサービスで利用している同じパスワードを使い回さない
このようなパスワードを効率的に作成し管理するためには、パスワードマネージャーの利用が便利で簡単です。パスワードマネージャーは、強力なパスワードを自動的に生成し、それらを安全に保存してくれるツールです。これにより、複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、ユーザーは一つの強力なマスターパスワードを記憶しておくだけで済み、同じパスワードを使いまわさないように徹底できます。
これにより、ブルートフォースアタックやクレデンシャルスタッフィングなどのパスワード攻撃に対するリスクを低減させることができます。
管理システムのログイン認証にMFAを利用する
Webサイトの管理システムが多要素認証に対応している場合、多要素認証を設定することで、サイバー犯罪者にアカウント認証を突破されるリスクを低減できます。
MFAは、パスワードに加えて、2FAコード、認証アプリ、生体認証などの追加の認証手段を要求します。
MFAを有効にすることで、仮にパスワードが漏洩しても、攻撃者が追加の認証手段を突破しなければならないため、ウェブサイトの管理ツールのセキュリティが大幅に向上します。
ウェブサイトのソフトウェアやプラグインを最新バージョンにする
ウェブサイトのソフトウェアやプラグインを最新バージョンに保つことは、セキュリティ対策の基本です。
開発者から提供されるセキュリティパッチやアップデートを見逃さず、すぐに適用する習慣をつけましょう。また、自動更新機能を有効にして、手動での更新作業を減らすことも有効です。定期的に開発者のサイトやセキュリティ関連のニュースをチェックし、新しいセキュリティ脆弱性情報や対策を把握することが重要です。
ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)を設定する
ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)は、ウェブサイトへの不正アクセスを防ぐための強力な防衛手段です。WAFを設定する際には、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃をブロックするためのルールを設定し、サイト特有のニーズに合わせてカスタムポリシーやフィルタリングルールを作成することが重要です。また、不正アクセスの試行や攻撃を記録し、リアルタイムで通知を受け取る設定にすることで、迅速な対応が可能になります。
WAFを適切に設定し、定期的にルールを更新することで、ウェブサイトの管理システムに不正アクセスされるリスクを低減することができます。
使っていない提携プラグインやソフトウェアの削除
不要なプラグインやソフトウェアは、セキュリティリスクを増大させる可能性があります。ウェブサイトで使用しているプラグインやソフトウェアを定期的にレビューし、使用していないものを特定し、速やかに削除することが重要です。また、新しいプラグインやソフトウェアを導入する際は、その開発者や提供元の信頼性を確認し、公式の配布元からのみダウンロードするようにしましょう。これにより、不要な脆弱性を排除し、ウェブサイトのセキュリティを向上させることができます。
自分のサイトの提携してる広告を定期的にチェックする
自分のウェブサイトの広告がドライブバイダウンロード攻撃の入り口になることがあります。攻撃者は、ウェブサイトの広告スペースを悪用してマルウェアを配布することがあるため、広告の内容や掲載元を定期的にチェックすることが重要です。
広告は、第三者が提供する場合が多く、これらの悪質な広告が悪意のあるコードを含んでいる可能性があります。たとえば、広告ネットワークを介して表示されたバナーやポップアップが、ユーザーが気づかないうちにマルウェアをダウンロードさせることがあります。
まとめ:Keeperでウェブサイトのクレデンシャルを安全に管理&共有
ドライブバイダウンロード攻撃から組織のウェブサイトを守るためには、管理者権限などの認証情報を安全に管理することは重要な対策です。
先ほど紹介した通り、強力なパスワードの利用、多要素認証の導入、WAFの設定、プラグインやソフトウェアのアップデート、不要なプラグインやソフトウェアの削除といった対策に加え、信頼性の高いパスワード管理ツールの活用することで、効率的かつ安全に認証情報を管理できます。
Keeperは、企業向けのパスワード管理ソリューションとして、高度なセキュリティ機能を提供します。強力なパスワードの自動生成と管理、多要素認証のサポート、アクセス権限の細かい制御により、組織内の認証情報を安全に保つことができます。
また、すべてのパスワードを暗号化して安全にボルト内に保管するため、内部不正、パスワード関連攻撃、ランサムウェアなどのあらゆるサイバー脅威にも有効な対策になります。
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