経済産業省は、サプライチェーン全体の安全性を確保する
公開日: 2025年4月18日
インターネットの閲覧中に、気付かないうちにスパイウェアを携帯電話に誤ってインストールしてしまうことがあります。AndroidフォンはiPhoneよりもスパイウェアに対して脆弱であると言われていますが、機種にかかわらずスマートフォンの所有者は全員、スパイウェアに注意する必要があります。型が古い場合やジェイルブレイクが行われている場合は特に注意が必要です。 スパイウェアが携帯電話にインストールされているかどうかは、付属カメラとマイクがランダムにオンになったり、通話中に異音が聞こえたり、見慣れないアプリやファイルが画面に表示されたりすることでわかります。
以下では、スパイウェアの感染が疑われる兆候、駆除方法、感染を防ぐ方法についてご紹介します。
兆候1: 携帯電話のカメラとマイクがランダムにオンになる
携帯電話のカメラとマイクがランダムにオンになることに気づいた場合、スパイウェアに感染している可能性があるため、注意が必要です。 スパイウェアは携帯電話のカメラとマイクを密かに使用して、会話を盗聴または記録したり、知らないうちに写真やビデオを撮影したりすることができます。 サイバー犯罪者が個人情報を収集したり、現在地を追跡したり、会話を盗み聞きしたり、嫌がらせをしたりする可能性があるため、プライバシーの侵害と身の安全に深刻な懸念が浮上します。
兆候2: 通話中にノイズが聞こえる
通話中にビープ音、遠くの声、静電気などの異常なノイズがすることも、スパイウェアの感染を示す典型的な兆候です。 電波不良が原因である場合もありますが、スパイウェアが通話を監視している可能性もあります。 こうした行為はプライバシーの侵害に該当するうえ、サイバー犯罪者が秘密の会話を盗聴することも可能にします。盗聴した情報は、個人情報の盗難や脅迫などの悪意のある活動に利用されるおそれがあります。
兆候3: 携帯電話の動作に問題がある
携帯電話の動作が突然低下した場合、スパイウェアの感染が疑われます。フリーズ、オーバーヒート、バッテリーの消耗が早い、読み込みに時間がかかる、シャットオフや再起動の問題などがその代表例です。 スパイウェアは携帯電話のバックグラウンドで動作し、システムリソースを消費します。その結果、携帯電話の動作が重くなる、反応しなくなる、使えなくなるといった問題が生じます。
兆候4: 携帯電話に見慣れないアプリやファイルが表示される
見慣れない、またはダウンロードした覚えのないアプリやファイルが携帯電話に表示されることも、スパイウェアの感染が疑われる明らかな兆候です。 これらのアプリやファイルは、見かけは問題なさそうでも、実際には知らないうちにバックグラウンドで動作する悪意のあるプログラムであり、 インストールすると、銀行口座情報、パスワード、位置情報などの機密情報を密かに収集することができます。
兆候5: 異常なメッセージを受け取っている
携帯電話に奇妙なテキスト、頻繁なエラーメッセージ、ポップアップ広告などの異常なメッセージが届き始めたら、スパイウェアの感染が疑われます。 これらのメッセージは、多くの場合、有害なリンクをクリックするように誘導するもので、リンク先では個人情報を入力するよう指示されます。
携帯電話からスパイウェアを駆除する方法
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免責事項: スパイウェアは、手動でもウイルス対策ソフトウェアを使用しても駆除できない場合があります。 以下の手順を実行してスパイウェアを駆除できない場合は、携帯電話を工場出荷状態に初期化する必要が生じることがあります。 この初期化に伴い、携帯電話からアプリ、ファイル、ドキュメント、スパイウェアが完全に消去されます。 データの消失を避けるため、初期化する前に必ずバックアップをとるようにしてください。
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携帯電話からスパイウェアを駆除するには、次の手順を実行します。
- 携帯電話をセーフモードで再起動: まずは、携帯電話をインターネットから切断し、セーフモードで再起動します。 セーフモードでは必須プログラムのみが実行されるため、スパイウェアとサイバー犯罪者との接続は遮断され、干渉を受けずに電話を再起動できます。
- 見慣れないアプリやファイルを削除: セーフモードで再起動後に、携帯電話上のアプリとファイルを確認しながら、 ダウンロードした覚えのないアプリやファイル、疑わしいアプリやファイルを探します。 悪意のあるアイテムを削除するとともに、ブラウザのキャッシュをクリアして悪意のあるウェブサイトを削除します。
- ウイルス対策ソフトウェアを実行: 一部のスパイウェアは正規のアプリやファイルのような外観をしているため、検出が難しいことがあります。 こうした一見まともに見えるスパイウェアを特定して駆除するために、携帯電話にウイルス対策ソフトウェアをインストールします。 こうしたソフトウェアは携帯電話をスキャンし、隠れたスパイウェアを見つけて駆除します。 インストールしておくと、将来の感染防止にも役立ちます。
- 携帯電話を通常通りに再起動: 上記ステップが完了したら、携帯電話のセーフモードを解除し、通常どおりに再起動できます。 再起動したら、今後スパイウェアが携帯電話にインストールされないように、ソフトウェアを更新して以下のサイバーセキュリティのベストプラクティスを実践してください。
今後スパイウェアが携帯電話に侵入するのを防ぐ方法
個人情報が盗まれないようにするには、携帯電話へのスパイウェアの侵入を阻止することが重要です。 スパイウェアの侵入を避けるには、次のことを実践してください。
信頼できないウェブサイトからアプリをダウンロードしない
信頼できないウェブサイトや疑わしい広告からアプリをダウンロードするのは厳禁にして、スパイウェアをうっかりインストールする事態を防ぎましょう。 アプリをダウンロードするのは、AppleのApp StoreやGoogle Playストアなどの信頼できるソースのみに限定してください。
迷惑メッセージをクリックしない
スパイウェアは、フィッシングメールと悪意のある添付ファイルを通じて、または有害なリンクをクリックすることで侵入する可能性があります。 不審な添付ファイルやリンクを含む迷惑メールは無視してください。判断に迷う場合は、添付ファイルをスキャンしてマルウェアの有無を調べるか、URLチェッカーを使用してリンクに不一致がないか確認しましょう。
安全なウェブサイトのみを閲覧する
サイバー犯罪者は、ドライブバイダウンロード攻撃を通じて被害者の携帯電話にスパイウェアをインストールする可能性があります。この攻撃では、感染したウェブサイトを訪問するだけで、マルウェアに感染する可能性があります。 自衛のために、信頼できるウェブサイトのみを利用し、URLをブラウザに直接入力して疑わしいリンクをクリックしないようにしましょう。 検索エンジンを使用する際は、悪意のある広告や偽装サイトが検索結果に表示される可能性があるため、注意が必要です。
携帯電話のソフトウェアを最新状態に保つ
サイバー犯罪者は、携帯電話のソフトウェアやアプリケーションのセキュリティの脆弱性を悪用して、スパイウェアに感染させるため、ソフトウェアを最新状態に保つことは、最も効果的な自衛策となります。 アップデートすると、新しいセキュリティ機能が導入されるだけでなく、サイバー犯罪者に悪用される可能性のあるセキュリティ上の欠陥も修正されます。 携帯電話のオペレーティングシステムを常に最新バージョンに維持することも、スパイウェアなどのマルウェアの感染リスクを軽減させます。
パスワードマネージャーを利用する
パスワードマネージャーはスパイウェアを直接ブロックするわけではありませんが、一部の攻撃のリスクを低減させることができます。 パスワードを生成、保存、自動入力することで、手入力が必要な場面が減り、キーロガー (キーストロークを記録するスパイウェアの一種) の被害をある程度防ぐことができます。 認証情報を暗号化ボルトに安全に保管する機能もあり、 デバイスが危険にさらされても、認証情報は盗まれにくくなります。
ウイルス対策ソフトウェアをインストールする
ウイルス対策ソフトウェアを使用すると、既知のマルウェアを検出・阻止し、デバイスから削除することができます。 隠れたスパイウェアを発見し、潜在的な脅威をブロックし、悪意のあるウェブサイトや有害なダウンロードを警告するのに役立つため、信頼性の高いモバイルウイルス対策ソフトウェアをインストールすることをお勧めします。
スパイウェアの侵入を断固阻止
携帯電話のスパイウェアは無音の侵入者のようなもので、知らないうちに個人データを盗みます。 スパイウェアの侵入を防ぐことは、気付かないうちにプライバシーが侵害される事態を防ぐために重要です。 スパイウェアの侵入を阻止し続けるには、携帯電話に忍び込んだスパイウェアを見つける方法を知るとともに、サイバーセキュリティのベストプラクティス (安全なウェブサイトのみ閲覧する、ウイルス対策ソフトウェアをインストールする、パスワードマネージャーを使用するなど) を実践する必要があります。