サイバーセキュリティ 
IT統制とは、組織が情報システムを適切かつ安全に運用
VenmoよりもPayPalの方が安全です。PayPalには、高度な詐欺検知機能、買い手と売り手のための強力な保護プログラムがあり、パスキーにも対応していて全体的なセキュリティにおいて優れた実績があるためです。 VenmoとPayPalはどちらもユーザーがお金のやり取りに利用できるモバイル決済アプリですが、それぞれ異なる用途に使われる傾向があります。 Venmoでは、知り合いや他人に送金を頼んだり、友人との外出時の割り勘に使ったりすることができます。 PayPalは、安全なオンライン ショッピングや、自動支払いの作成、友人や家族への送金などによく利用されています。
| Feature | Venmo | PayPal |
|---|---|---|
| Encryption | Uses encryption to protect transactions and personal information | Uses advanced encryption and fraud detection |
| Two-Factor Authentication (2FA) | Offers two-factor authentication | Offers two-factor authentication |
| Passkey support | Does not currently support passkeys | Supports passkeys |
| Purchase protection | Limited purchase protection for eligible purchases | Strong protection programs for buyers and sellers |
| Locations/currencies offered | Domestic money transfers only within the United States | Over 200 countries and 25 international currencies |
| Fraud monitoring | Limited fraud monitoring capabilities | Sophisticated fraud detection and monitoring systems |
| Policies and support | Less comprehensive policies and support for addressing unauthorized access, chargebacks and security issues | More comprehensive policies and support for handling security incidents |
| Overall security reputation | Often seen as having weaker security than PayPal | Strong reputation and track record for security |
ここでは、VenmoよりもPayPalを使用する方が安全である理由、両方のプラットフォームで詐欺から身を守る方法、オンラインの支払いアカウントを保護する手段について解説します。
VenmoよりもPayPalの方が安全な理由
VenmoよりもPayPalの方が安全な理由は、以下のようにさまざまです。
- PayPalにはVenmoよりも高度な暗号化システムが採用されており、詐欺を検知して取引の安全を強化します。
- VenmoとPayPalのいずれにおいても二要素認証（2FA）を使用することはできますが、パスキーに対応しているのはPayPalのみです。パスキーでは、アカウントへのアクセスに生体認証やスワイプパターン、PINが使われ、フィッシング攻撃に強いのが特徴です。
- 商品の購入者または販売者にとっては、VenmoよりもPayPalの方が取引の安全を確保できます。Venmoでは、一部の購入について限定的な保護しか提供されないためです。
- Venmoは米国内のユーザーに限定されますが、PayPalは米国内取引および200か国以上の国際取引の双方に利用できます。
- PayPalのポリシーはVenmoのポリシーよりも包括的で、PayPalの方が幅広いセキュリティ インシデントに対するサポートを提供します。Venmoは、不正請求やチャージバックに対して最低限のサポートしか提供しません。
- 近年、VenmoとPayPalはどちらもデータ漏洩の被害に遭っていますが、PayPalは取引の安全性、詐欺の監視、ウェブブラウザの整合性確認などに基づき、Venmoよりも高い評価を維持しています。
PayPalの方がVenmoより安全性は高いものの、どちらのモバイル決済アプリでも詐欺師に遭遇する可能性はあります。 VenmoとPayPalのいずれにおいても、取引の相手については慎重に確認し、特に見知らぬ他人を相手に商品やサービスの購入または販売をする場合は十分に注意することが重要です。
PayPalやVenmoで詐欺から身を守るには
どちらのプラットフォームにも詐欺師はいますが、次のようにすればVenmoやPayPalでよく起こる詐欺から身を守ることができます。
- 見知らぬ人との取引は金銭の損害につながる可能性があるため、信頼できる相手に対してのみ送金を行い、送金を受け取るのも信頼できる相手からのみにしましょう。 見知らぬ人の場合、存在しない商品の代金としてお金を送るようだまされてしまう可能性があります。ですから、VenmoやPayPalを利用する相手は、実生活で知っている人だけにします。
- デビットカードではなくクレジットカードをVenmoアカウントとPayPalアカウントをリンクしましょう。 クレジットカードにはより優れた保護ポリシーが定められており、不正請求額についてはクレジットカード会社に返金の責任があるため、VenmoやPayPalのアカウントにリンクするのはクレジットカードにするべきです。 ただし、VenmoやPayPalでクレジットカードを使用すると、3%の追加料金が発生します。
- VenmoアカウントやPayPalアカウントに多額の残金を残すことは避けましょう。これらのアプリに保存された金額は、潜在的なデータ漏洩によって盗まれるリスクがあるためです。 直ちに支払いを行う必要があるのでない限り、VenmoやPayPalアカウントにある資金は銀行口座に払い込んだ方がはるかに安全性が増します。
- VenmoやPayPalの双方で発生した最新の詐欺について新しい情報を入手し、それらの詐欺の被害者になるのを防ぐ方法について学びましょう。 最も一般的なフィッシング攻撃や偽装支払い詐欺について知ることで、こうした支払いアプリを使用する際に注意すべき点がわかるはずです。
- VenmoやPayPalのふりをした詐欺師が関与するフィッシング攻撃に注意しましょう。 これらのアプリのどちらかから送信されたように見られるメールで、緊迫した言葉遣いが使われたり、個人情報を要求されたりした場合には、そのメールについて報告して不正な送信者をブロックします。
VenmoアカウントやPayPalアカウントの安全を守るには
VenmoとPayPalのアカウントを保護するためには、強力かつ固有のパスワードを使用し、多要素認証（MFA）を有効にしてPINまたは生体認証の設定を行い、不審なアクティビティに関するセキュリティ通知に注意を払いましょう。
強力なパスワードの使用
オンラインの各アカウント、特にVenmoとPayPalのアカウントには必ず強力なパスワードを使用します。 強力なパスワードは、少なくとも16文字で構成され、大文字と小文字、数字、記号を組み合わせたものです。 VenmoとPayPalの両アカウント、あるいはその他のオンラインのアカウントで同じパスワードを使ってはいけません。1つのパスワードを解読したサイバー犯罪者は、そのパスワードを使って他のアカウントにもアクセスしようと試みる、クレデンシャルスタッフィング攻撃を行うからです。
PayPalで利用できるもう1つのサインイン方法は、パスキーです。 Venmoはパスキーに対応していませんが、PayPalアカウントではパスキーを有効にすれば不正ユーザーに対する保護を強化できます。 パスキーはパスワードレスの認証方式です。指紋やFaceIDを複製するのは不可能なため、パスキーが有効になっている場合、サイバー犯罪者はPayPalアカウントにアクセスすることができません。
多要素認証（MFA）
VenmoとPayPalのアカウントに強力で固有のパスワードを使用することに加えて、多要素認証（MFA）を有効にすれば、セキュリティが強化されます。 MFAとは、認証の証拠を別個に提供することで、ユーザー本人であることを証明するよう求めるセキュリティ対策です。 VenmoやPayPalのログイン認証情報が漏洩しても、MFAが有効であればサイバー犯罪者はアカウントにアクセスできません。ログインするにはユーザー本人のみに固有の何かが必要となるためです。 MFAの種類には、PIN、セキュリティの質問への回答、生体認証、認証アプリが生成するコードなどがあります。
PINまたは生体認証の設定
セキュリティ強化のためには、VenmoとPayPalのアカウントにPINまたは生体認証を設定するべきです。 Venmoアカウントでは、プロフィールから設定に移動するとこれらを設定できます。 Face IDとパスコードを選択して、Face IDとパスコードを有効にするをオンにします。 こうすれば、正当な顔スキャンを持っていない場合やパスコードを知らない場合、Venmoアプリを開いて取引を行うことができなくなります。
PayPalでPINまたは生体認証を設定するには、まずアカウントにログインします。するとパスキーを作成するオプションが表示されます。 次へをクリックして続行し、詳細を確認したらPayPalによるパスキーの使用を許可します。 iPhoneでPayPalを使用する場合は、Face ID、Touch ID、またはパスコードを設定できます。 Androidデバイスを使用する場合は、どのデバイスロック手法を利用しているかによって、顔スキャンまたは指紋スキャン、PINまたはスワイプパターンを使用できます。 パスキーの形式を選択すると、PayPalのホーム画面にリダイレクトされます。
セキュリティ通知に注意
VenmoとPayPalからのセキュリティ通知は、必ず有効にして監視しましょう。これらのアプリは、不審なアクティビティや不正取引が発生した場合に通知してくれるためです。 Venmoから受け取る通知をカスタマイズするには、プロフィールにアクセスし、設定を選択して通知をタッチします。 プッシュ通知、テキスト通知、メール通知のどれを受け取りたいかを選択します。
PayPalでは、プロフィールにアクセスして通知設定をタッチします。 メールやテキストで受け取りたい通知の種類（支払いに関する問題があった場合、送金の要求が届いた場合、支払いを受け取った場合など）を選択します。 このような通知は、詐欺師が頻繁に送金を要求してくる場合に役立ちます。不正なユーザーや不正な取引を報告しやすくなります。
VenmoとPayPalでの身の安全を守る
どのモバイル決済アプリを使用していても、サイバー攻撃または詐欺の被害に遭わないためにはVenmoとPayPalのアカウントを保護する必要があります。 PayPalを使用する方がVenmoよりは安全ですが、いずれのアプリにおいてもよくある詐欺について知識を持ち、信頼できる相手とのみ取引を行うようにしましょう。 VenmoとPayPalのアカウントを保護するには、強力なパスワードを使用し、パスワードマネージャーのような安全な場所にパスワードを保管しましょう。Keeperパスワードマネージャーは、パスキーやその他のMFA手法を含む、VenmoとPayPalのログイン認証情報を作成、更新、保管するのに役立ちます。
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