Jiraは多くのDevOpsチームやITチームの記録
クラウドネイティブな環境により最新のイノベーションを推進し、スケーラビリティを実現できますが、従来の境界防御型のセキュリティモデルでは対処できない新たな脆弱性も生じています。 Orca Securityの『2025 State of Cloud Security Report(2025年クラウドセキュリティの現況レポート)』によると、組織の95%が横方向の移動を可能にするクラウドアセットを少なくとも1個保有し、検知されることなくサイバー犯罪者は容易にクラウド環境を移動できていると報告されています。 クラウドネイティブセキュリティは、クラウドのライフサイクル全体にわたり分散されているワークロード、アプリケーション、インフラストラクチャを保護することで、このリスクに対処します。 企業が従うべき最も重要なクラウドネイティブセキュリティ対策には、ゼロトラストセキュリティモデルの採用や、一貫性と拡張機能を備えたクラウド運用を実現するための強力なアクセス管理ポリシーの適用があります。
以下では、クラウドネイティブなセキュリティ戦略の強化に役立つ、7つのベストプラクティスをご紹介します。
1. ゼロトラストセキュリティモデルの採用
動的なワークロードとリモートアクセスが一般的なクラウドネイティブ環境を保護するには、ゼロトラストセキュリティモデルは不可欠です。 従来の境界防御型のセキュリティモデルは、ネットワーク内のトラフィックを暗黙のうちに信頼しますが、ゼロトラストセキュリティモデルは、たとえユーザー、ID、またはシステムがすでに環境内にあったとしても、どれも自動的に信頼されるべきではないという前提で動作します。 クラウドネイティブなアーキテクチャでは、リソースは通常複数のクラウドプロバイダーに分散されているため、ゼロトラストセキュリティを適用するには、ユーザー、システム、サービスに対して継続認証と権限が必要です。 現代のクラウド環境におけるゼロトラストセキュリティの実装方法には、次のような2つの例があります。
- サービス間認証: 通信前にクラウドアプリケーションを互いに認証する必要があります。これはユーザーが特定のシステムにアクセスするためにログインしなければならないのと似ています。 サービス間認証は、各リクエストの認証に証明書とトークンを使用して、暗黙のうちにいずれのサービスも信頼することがないようにすることでゼロトラストセキュリティを強化します。
- ネットワークのセグメンテーション: ゼロトラストセキュリティモデルは、ネットワークを幅広いアクセスにさらすのではなく、より小さく、より厳重に監視されたゾーンに分割します。 クラウドネイティブのプラットフォームは、定義されたルールに基づいてアクセスを制限するゼロトラストセキュリティポリシーを通じてネットワークのセグメント分けを行い、サービスが厳密に必要かつ許可された場合にのみ通信できるようにします。
2. 強力なIDおよびアクセス管理 (IAM) の強制適用
IDおよびアクセス管理 (IAM) はクラウドネイティブセキュリティの重要な構成要素で、適切なIDだけが最小権限アクセスで適切なリソースにアクセスできるようにします。 インフラストラクチャが急速に拡張される動的なクラウド環境では、IDファーストのセキュリティ対策を導入することで、組織への不正アクセスを防止できます。 過剰な権限を付与されているID、ソースコードに直接書き込まれたハードコーディングのシークレット、不適切に管理された認証情報は、特にCI/CDパイプラインにおいて、サイバー犯罪者が被害を加えるために一般的に使用する攻撃経路です。 IAMのベストプラクティスには以下が含まれます。
- ロールベースのアクセス制御 (RBAC) : ユーザーの職務に基づいてアクセス権限を割り当てます。
- ジャストインタイム (JIT) アクセス: 時間制限付きで目的別に権限を付与することで、常時アクセスを排除します。
- 認証情報とシークレット管理: サービスアカウントの認証情報、APIトークン、その他のシークレットを安全に保管し、ローテーションします。
多くの組織がKeeper®を使用して、安全なパスワード、シークレット、特権アクセス管理で、クラウドネイティブなインフラストラクチャ環境とKubernetes環境の全体でこれらの対策を強制適用しています。
3. コンテナとKubernetesの保護
現代のアプリケーションの多くは、コンテナ技術とKubernetesを使用して提供されています。そのためサイバー犯罪者は機密データに幅広くアクセスできる標的にしています。 コンテナ設定を誤ったり、Kubernetesダッシュボードが晒されると、重大なデータ漏洩につながる可能性があります。 これらのリスクを軽減するために、組織はデプロイメント前にコンテナイメージをスキャンして、セキュリティの脆弱性と潜在的なマルウェアを特定する必要があります。 また、動作異常の監視とリアルタイムの脅威検出により、実行時にワークロードを保護する必要もあります。 さらに、不正アクセスのリスクを減らすために、ネットワークセグメンテーションやRBACなどのKubernetesセキュリティポリシーを強制適用することも重要です。 クラスタと名前空間全体を完全に可視化して、組織はクラウド環境全体で誤った構成を検出し、アクティビティをリアルタイムで監視できます。
4. CI/CDパイプラインにおけるセキュリティのシフトレフト
「シフトレフト」セキュリティとは、デプロイメント後まで待つのではなく、ソフトウェア開発ライフサイクルの初期段階にセキュリティ対策を組み込むという考え方です。 クラウドネイティブな環境では、構成ミスや脆弱性が本番環境に到達する前に検出されるため、シフトレフトのセキュリティ手法は非常に重要です。 組織は、自動スキャンとポリシー・アズ・コード (Policy-as-code) を使用して構成を保護し、シフトレフトセキュリティをコードリポジトリ、ビルドパイプライン、インフラストラクチャ・アズ・コード (IaC) に組み込む必要があります。 セキュリティを開発者ワークフローの初期段階に統合することで、組織はCI/CDパイプラインのあらゆる段階で一貫したポリシーを適用しながら、サービスの提供を改善できます。
5. 継続的な監視と実行時保護の実装
静的なセキュリティ制御では、現代のクラウドネイティブ環境で必要とされるスピードと拡張性に追いつくことはできません。 クラウドネイティブな環境では、インフラストラクチャは頻繁に変更され、新しいコードが次々とデプロイされます。 組織が先行するためには、高度なサイバー攻撃の脅威を防ぎ、インシデントに迅速に対応するためにクラウドネイティブセキュリティの完全な可視性とその管理が必要です。 クラウドセキュリティのベストプラクティスを効果的に導入するには、クラスタ間でのワークロードを継続的に監視し、特権昇格などの不審な活動を検出し、実行時のセキュリティインシデントに即座に対応する必要があります。 適切な自動化とアラートの優先順位付けにより、セキュリティチームは高レベルの脅威への対応により多くの時間を割くことができます。また、分散型クラウドネイティブ環境における組織のセキュリティ態勢も強化できます。
6. APIとマイクロサービスの保護
APIとマイクロサービスはクラウドネイティブ環境の基盤になっていますが、多くの相互に接続されたエントリーポイントを露出させることで攻撃対象領域が拡大され、サイバー犯罪者が重要なシステムにアクセスするために悪用する可能性があります。 不正アクセスを防止するために、組織は強力な認証と権限付与でAPIの保護、APIゲートウェイを使用したポリシー強制、サービス間通信の暗号化によりデータを常時保護する必要があります。 すべてのAPIインタラクションを保護し、マイクロサービス全体で最小権限アクセスを強制することで、組織はクラウドセキュリティを強化し、ゼロトラストのセキュリティ原則に従うことができます。
7. コンプライアンスとポリシーの適用を自動化
クラウドネイティブな環境は変化が速いため、手動でのコンプライアンスチェックだけでは不十分です。 最新のクラウド環境でコンプライアンスを継続的に監視するには、インフラストラクチャとパイプライン全体でセキュリティポリシーが一貫して適用されるように自動化された制御が必要です。 組織は、ポリシー・アズ・コード、自動での暗号化とネットワークセグメンテーション、そして継続的な監視を使用して、誤った構成やコンプライアンス違反をリアルタイムで検出しながら、セキュリティルールとコンプライアンスルールを強制すべきです。 コンプライアンスを自動化すると、手作業が削減され、監査の準備が改善され、規制基準が確実に遵守されるようになります。
クラウドネイティブセキュリティ対策でよくある間違い
十分なリソースを持つ組織であっても、現代の環境でクラウドネイティブセキュリティ対策を実施する際に間違いを犯す可能性があります。 ここでは、組織が犯しがちなクラウドネイティブセキュリティ対策での間違いと、それによって引き起こされる結果について説明します。
- レガシーセキュリティソリューションへの依存: 従来の境界防御型のセキュリティソリューションでは、コンテナ化された一時的なワークロードを保護するために必要な柔軟性に欠けているため、対象範囲に大きなズレが残ります。
- クラウドセキュリティを後回しにする: デプロイメント後の修正はコストとリスクが高くなります。またセキュリティの統合が遅れると、誤設定の可能性が高まり、インシデント対応が遅れます。
- 環境全体における可視性の欠如: 一元的な監視がなければ、クラスタやサービス全体での不正アクセスやラテラルムーブメントを検知できない可能性があります。
- ツールの拡大や設定ミスの発生: 連携していないツールを多用しすぎると、ポリシーの適用に一貫性がなくなり、設定ミス、アラート疲れが発生し、運用効率が損なわれ、セキュリティが低下します。
KeeperPAM®を使用してクラウドネイティブ環境を保護
クラウドネイティブなアーキテクチャにより、組織はより柔軟に、迅速に、そして大規模に業務を進めることができます。しかし、最新のセキュリティ対策を適用しないと、これらの環境に深刻なリスクをもたらします。 組織のクラウドネイティブなインフラストラクチャを保護するために、クラウドライフサイクル全体にわたって継続的かつ自動化されたクラウドネイティブセキュリティ対策を適用してください。 組織でKeeperPAMを活用すれば、ゼロトラスト原則の強制、ワークロードの保護、コンプライアンスの自動化により、攻撃対象領域の削減と速いペースで進化する環境での一貫性の維持を実現しやすくなります。 KeeperPAMは、マルチクラウド環境全体で最小権限アクセスの実施、認証情報と特権セッションの保護に役立ちます。
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