データベースアクセスは、エンタープライズセキュリティ
KeeperDBは、Keeperのゼロ知識プラットフォーム上に構築された、安全なマルチプロトコル対応データベースクライアントです。 KeeperDBは、無料のスタンドアロンデスクトップアプリケーションとして、またKeeperPAM®の特権セッションのコンポーネントとして利用可能です。データベースクエリエンジン、ボルトで管理された認証情報、リアルタイムのパフォーマンス監視、AIによるデータベースアシスタントが、一つの操作画面に集約されています。
以下では、KeeperDBの仕組みと主な機能、データベースアクセスを保護する上でのメリットをご紹介します。
KeeperDBの仕組み
KeeperDBには、スタンドアロンのデスクトップアプリ版と、KeeperPAMのデータベースレコードから起動する組み込み版の2つの形態があります。 どちらのバージョンでも、提供されるエンドユーザーエクスペリエンスとコア機能は同じです。 アプリをダウンロードする場合でも、Keeperボルト内のPAMレコードから起動する場合でも、クエリエディター、データグリッド、スキーマエクスプローラー、ノートブック、パフォーマンスモニターはすべて同じように動作します。 デスクトップアプリ版とKeeperPAM組み込み版の違いは、認証情報の仲介、セッション録画、監視機能にあります。 KeeperDBをKeeperPAM内で実行すると、ワンクリックでのパスワードレスアクセス、視覚的なセッション監視、クエリのログ記録、AIによる脅威検知を備えた、完全に管理された接続として利用できます。

KeeperDBが従来のデータベースクライアントと一線を画す点は、ゼロ知識アーキテクチャです。 KeeperPAM経由でデプロイされると、短期間有効なデータベース認証情報はお客様がホストするKeeperゲートウェイコンテナ内で生成かつ復号され、暗号化されたチャネル経由でKeeperDBに配信されます。Keeperのサーバー上で処理されることは一切ありません。 KeeperDBをローカルで使用し、Keeperシークレットマネージャーと連携する場合は、認証情報はオンデマンドで一元管理されたボルトから取得され、セッション期間中のみメモリ内に保持されます。 この仕組みにより、データエンジニアやデータベース管理者が抱えている特権アクセスに関する主要な課題が解決します。たとえば、パスワードはKeeperでローテーションして自動更新でき、また請負業者やエンジニアのオフボーディングは1回の取り消し作業のみで完了できるようになります。 さらに、KeeperDBは実行時にKeeperフォースフィールドによって保護されるため、ローカル環境のマルウェアや情報窃取型マルウェアからメモリも保護されます。
KeeperDBへの接続方法
KeeperDBは5種類の接続方法をサポートしていますが、最適な方法は、個人で利用するか、特権アクセス制御の下で利用するかによって異なります。 それぞれの接続方法に共通するセキュリティモデルについて詳しくは、KeeperDBがデータベースアクセスを保護する方法をご覧ください。
- ダイレクト接続: Touch IDまたはWindows Helloの生体認証を使用して、ネイティブアプリへのアクセスを認証します。 その後、データベースの接続情報を一度登録すれば、KeeperDBがその情報をオペレーティングシステムのセキュアストレージに保存します。 組み込みの認証情報ストレージを利用できるため、ローカル環境での作業や個人用のサンドボックス環境に最も手軽な接続方法です。
- シークレットマネージャー連携: Keeperシークレットマネージャー のデバイストークンをKeeperDBに提供して、Keeperボルトから認証情報を取得します。 接続を開始すると、オンデマンドで認証情報を取得し、キャッシュされることがないため、ユーザーがパスワードを目にしたり取り扱ったりすることはありません。
- KeeperPAMセッション: KeeperボルトでPAMデータベース接続を作成し、KeeperDBセッションプロトコルを有効にすると、一時的または静的な認証情報と、動的な特権ロール昇格を利用したジャストインタイムアクセスをリソースに提供できます。 セッションはKeeperボルトのレコードを起点として開始され、録画、KeeperAIによるセッション分析、脅威検知などの機能により、視覚的に監視されます。
- Keeperトンネル: VPNを使用しないアクセスモデルでデスクトップアプリケーションを利用するハイブリッド構成では、Keeperトンネル によってKeeperゲートウェイ経由で接続先が公開され、ローカル環境にあるかのように利用できます。 KeeperDBは、直接接続と同様にそのトンネル化されたエンドポイントに接続しますが、すべてのデータは例外なくKeeperのゼロトラストに基づく、暗号化されたチャネルを通過します。
- PAMレコード上のKeeperDB Proxy: PAMデータベースのレコードでKeeperDB Proxy を有効にすると、ネイティブのデータベースクライアントがパスワードなしで接続できるローカルプロキシポートが作成されます。 一時的または静的な認証情報は、ボルトからゲートウェイを介してプロキシへ自動的に提供されます。また、詳細なセッションログ機能と、アイドル時間およびセッション継続時間の制限を設定する機能を備えています。 ユーザーは使い慣れたツールからパスワードレスでアクセスでき、管理者は監査証跡を取得できます。
KeeperDBの主な機能
KeeperDBは、マルチプロトコル対応のデータベースワークスペース、組み込み型AIエージェント、リアルタイム監視、ボルトで管理される認証情報など、データベース管理チームに必要な機能を1つのクライアントに統合しています。
あらゆるデータベースに対応する単一のクライアント
KeeperDBは、PostgreSQL、MySQL、SQL Server、Oracle、Amazon Redshift、MongoDB、DynamoDB、SQLiteなど、主要なエンタープライズ向けデータベースのいずれにも同じように動作する一つの操作画面に、データベース運用に必要な一連のワークフローを統合しています。 複数種類のデータベースを管理するデータエンジニアは、データベースごとにツールを切り替えることなく作業できます。 また、ネイティブドライバーがアプリケーションにあらかじめ組み込まれているため、ユーザー体験がシンプルになります。
完全なセッション録画
KeeperPAM経由でKeeperDBがデプロイされると、セッション内でのAIエージェントの活動を含め、すべてのデータベース操作が監視および記録されます。 Keeperのセッション録画および再生の機能により、AIが実行したすべてのSQLステートメントは、人間が入力したSQLステートメントと同様に記録されます。また、AIによる書き込み操作は、人間のユーザーが承認しなければならない場合と同じ確認用ダイアログが表示されるため、いかなる変更も最終的に承認するのは常にユーザーです。 グラフや自律的な反復処理はそれぞれセッション録画に紐付けられ、すべての操作を記録した詳細なログとサマリーが生成されるため、コンプライアンス担当者は各セッションで実際に何が行われたか、一部始終を把握できます。
AIエージェントを搭載
KeeperAI®は、接続されたスキーマ情報を完全に把握している組み込み型AIアシスタントです。動作モードは、自然言語やSQLで質問に回答するチャットモード、目的に応じたクエリを作成して実行する自律モード、既存のクエリの内容を解説する説明モードがあります。 読み取り専用クエリは自動で実行されますが、書き込みを伴う操作を実行する前には、実行されるSQLステートメントがそのまま表示された確認ダイアログが表示されます。そのため、変更の最終的な承認は常にユーザーが行います。 KeeperAIは、ライブデータの結果セットから直接グラフを生成できるほか、リアルタイムパフォーマンスモニターを利用して、パフォーマンスが低下しているデータベースの問題を切り分けます。 また、KeeperAIはLLMプロバイダーをプラグイン方式で利用できます。管理者は任意のLLMプロバイダーまたはセルフホスト型のエンドポイントを使用できるため、プロンプトやスキーマデータは管理者の環境内に保持されます。

充実したSQLワークスペース
[クエリ] タブは、シンタックスハイライト、自動補完、ステートメントごとに実行状況を表示する複数ステートメント実行機能を備えた、フル機能のSQL環境です。 移行スクリプトを貼り付けて実行し、どのステートメントが正常に実行されたかを確認できます。 ページ分割されたデータグリッドで行を閲覧および編集でき、更新内容はプレビューして実行前に確認できます。また、SQLセルとMarkdownセルをまとめて自動保存するノートブックに作業内容を保存できます。 ノートブックを使用すると、再利用可能なクエリライブラリを構築し、生成された結果と、それを生成したSQLを並べて文書化できます。
リアルタイムのパフォーマンス監視
データベースのパフォーマンスが低下した場合、[モニター] タブで接続中のユーザー、実行中の処理、他のセッションをブロックしているセッションを確認できます。 KeeperDBはプロセス一覧、ブロッキングチェーン、ロック分析などの機能を備えているため、問題のあるセッションをワンクリックで終了できます。 また、KeeperAIは終了すべきセッションを推奨し、パフォーマンスのボトルネックの特定を支援します。これでデータベースの遅延診断にかかる時間が大幅に短縮されます。

ボルトで管理される認証情報と生体認証
デスクトップアプリでは、保存されたパスワードを使用する代わりに、Face IDまたはWindows HelloでKeeperDBのロックを解除できます。 Keeperシークレットマネージャー経由で接続する場合は、認証情報はローカルの設定ファイルではなく、暗号化されたボルトから接続時に取得されます。 この利便性に加え、KeeperDBでは誰も古いコピーを保持できないため、全員が自動的に新しい値で再接続するようになり、パスワードローテーションが簡素化されます。 また、オフボーディングの手続きも一新されます。ユーザーのボルト共有を取り消すだけでアクセス権が即座に削除されるため、手動でのリセットや、認証情報がどこにキャッシュされているかを追跡する手間や遅延が発生しません。
KeeperDBを利用するメリット
KeeperDBの機能は、ツールを使用するデータベースチームと、アクセス管理を担当するセキュリティチームの双方に実用的なメリットをもたらします。 KeeperDBの主な利点は次のとおりです。
- モダンな操作画面と完全な機能的同等性: 生体認証ログイン、組み込み型AIエージェント、内蔵型のパフォーマンス監視により、従来型ツールの古いUIを使わずに、高度なセキュリティと運用機能を利用できます。
- 統合されたマルチプロトコルアクセス: PostgreSQL、MySQL、SQL Server、Oracle、Amazon Redshift、DynamoDB、MongoDB、SQLiteを、ネイティブドライバーを標準搭載した一つの操作画面から利用できます。ツールの切り替えや、データベースごとのインストールは不要です。
- 認証情報の散乱を抑制: データベース認証情報は、ローカルの設定ファイルや共有ドキュメントに保存されるのではなく、接続時に取得されます。
- 無料で始めて、必要に応じて拡張: KeeperDBは、日常的に使用するデータベースクライアントとして無料で利用できます。さらに、同じクライアントにKeeperPAMのガバナンス機能を追加できます。
- コンプライアンスに対応する一元化された監査証跡: KeeperPAMと組み合わせて使用することで、データベースの操作を一元的に記録し、誰が、どのデータベースで、どの操作を、いつ実行したかを監査可能な形で記録できます。
KeeperDBでデータベースアクセスの保護を始めましょう
従来のデータベースクライアントは、認証情報がエンドポイントに保存され、セッションは監視されず、クエリの実行結果を利用するのが実行した本人だけだった時代には有用でした。 しかし、現代のエンジニアリングチームやデータサイエンスチームには、従来のツールに残されたセキュリティ上の課題を解消しながら、主要なデータベースエンジン全体で迅速かつ安全に利用できるKeeperDBのようなソリューションが必要です。 KeeperDBでは、認証情報がエンドポイントに保存されることはなく、データはゼロ知識暗号化によって保護され、監査証跡もすぐに利用できます。
KeeperDBを無料でダウンロードして、日常的に使用するデータベースクライアントとしてご利用ください。または、KeeperPAMの無料トライアルで、ガバナンス、セッション記録、完全な監査機能を備えたデータベースアクセスをぜひご体験ください。
よくある質問
KeeperDBはDBeaverと何が違いますか?
DBeaverのような従来型のデータベースクライアントは、ローカルに保存された認証情報に依存することが多く、認証情報の管理や特権アクセスガバナンスに別のツールが必要になります。 KeeperDBは、これらの機能を統合しているだけでなく、Keeperボルト、KeeperAI、KeeperPAMとの連携により、プラットフォーム内でさらに多くの機能をご利用になれます。 詳細な比較については、ブログ記事「 KeeperDBとDBeaver: データベースアクセスと管理ツールの比較」をお読みください。
KeeperDBでKeeperAIは何ができますか?
KeeperAIは、組み込み型のデータベース管理者アシスタントとして機能します。 接続先データベースのスキーマに関する質問への回答、SQLクエリの生成、結果セットからのグラフの作成、データベースのパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティングを行えます。 書き込み操作については、KeeperAIは、破壊的なSQLステートメントを実行する前に、必ずユーザーによる明示的な承認を要求します。
KeeperDBはどのデータベースに対応していますか?
KeeperDBは、PostgreSQL、MySQL、SQL Server、Oracle、Amazon Redshift、DynamoDB、MongoDB、SQLiteを一つの操作画面でサポートしており、ネイティブドライバーを標準搭載しています。 お客様からのご要望に基づき、データベースプロトコルを順次追加しています。
KeeperDBはどのように認証情報を保護しますか?
KeeperDBは、Keeperのゼロトラストとゼロ知識のアーキテクチャを基盤として構築されています。認証情報は、お客様のKeeperゲートウェイ内で復号され、暗号化されたチャネルを介してKeeperDBに提供されます。 パスワードは接続時にKeeperボルトから取得され、セッション終了時にメモリから完全に消去されるため、Keeperのサーバーやエンドポイントに保存されることはありません。