サイバーセキュリティはもはやIT部門が解決すべきタス
IT環境の複雑化が進み、特権アカウントの数が増えるにつれ、組織は特権アクセスの管理面で、セキュリティ侵害リスクの高まりなど、多数の課題に直面しています。大規模組織は、特権アクセス管理 (PAM) ソリューションを内部脅威のリスク軽減、最小権限原則の全システムへの適用、特権アカウントの一元的な管理、可視化に役立てることで、成長とセキュリティリスクに備えることができます。
以下では、大規模組織がPAMを実装する主なメリットを7つご紹介します。
1. 内部脅威と認証情報を狙った攻撃のリスクを軽減できる
組織が成長すると、従業員、請負業者、外部ベンダーの数だけでなく、特権アカウントの数が増加します。 特権アカウントの数が増えるほど、悪意のある内部者により悪用されるリスクや不注意で機密情報を開示する誤用リスクが高まるとともに、 外部の脅威に対する組織の攻撃対象領域も拡大します。 フィッシングやブルートフォース攻撃など、認証情報を狙った攻撃は、価値の高いこれらの特権アカウントを標的とするため、発生頻度が高まっています。
内部脅威と認証情報を狙った攻撃の低減に役立つPAMの機能
- セッション監視: PAMには、管理者がリアルタイムで特権セッションを監視、制御、記録できるセッション監視機能が搭載されており、 IT部門やセキュリティチームは、異常または未承認の活動を発生時に特定できます。 必要に応じてセッションを即座に中断または終了して、潜在的な被害を阻止することもできます。
- リアルタイムのアラート通知: PAMソリューションは、特定のユーザー操作やシステムイベントを基準にアラートが送信されるように構成可能です。 この機能は、通常の活動とは見分けのつきにくい、正当なアクセス権を持つユーザーによる疑わしい行動を検出するのに特に効果的です。
- 認証情報の保管: PAMには、特権認証情報を安全に保管する暗号化ボルトが付属します。 このボルトは、実際の認証情報をユーザーに表示することなく、入力を代行すし、セッション中の安全を確保します。
2. 最小権限の原則を企業全体に適用できる
2024年のKeeperグローバル調査レポートによると、わずか1名の従業員に起因するサイバー攻撃を経験した組織の割合は40%に達します。 このデータは、内部アクセスを制御する重要性を浮き彫りにするものであり、特権アクセスの使用がより広範な大規模組織にとって、その重要性はさらに高まります。 最小権限の原則の適用が不十分な場合、ユーザーが必要以上のアクセス権を持つ「pp」が発生する可能性があります。 過度に権限が付与されると、内部脅威のリスクが高まり、1つのアカウントが侵害されるだけで、サイバー犯罪者が悪用する余地が広がります。
最小権限の原則を適用するのに役立つPAMの機能
- ロールベースのアクセス制御 (RBAC): PAMでは、ユーザーの役割に基づいてアクセス権が付与され、各役割の責任と権限は明確に定義されます。この仕組み (RBAC) により、ユーザーがアクセスできる操作は業務遂行に最小限必要な範囲に限定されます。
- ジャストインタイム (JIT) アクセス: PAMでは、タスクが完了するかセッション期限が終了すると即座に失効する、 一時的なアクセス権をシステム全体あるいはリソースに付与可能です。JITアクセスにより、ユーザーが恒久的なアクセス権を保持したり、ユーザーの権限が過剰に蓄積したりする事態を防止できます。
- 特権昇格と委任管理 (PEDM): PEDM機能を備えるPAMでは、ユーザーが特定の管理タスクを行う必要がある場合、システムへの完全なアクセス権を付与する代わりに、タスクに必要な時間と範囲を指定して一時的に権限を昇格させます。
3. 規制遵守を簡素化できる
大規模組織は、管理する顧客データの量が膨大なため、コンプライアンス要件の範囲も広くなります。 規制遵守は法的義務であるだけでなく、関係者の信頼と運営の健全性を維持するためにも不可欠です。 サーベンス・オクスリー法 (SOX)、米国の医療保険の携行性と責任に関する法律 (HIPAA)、支払カード産業データセキュリティ規格 (PCI-DSS)、EU一般データ保護規則 (GDPR)、米国立標準技術研究所 (NIST) のガイダンスといった一般的な産業規制では、特権アカウントの厳格な監督を義務付けています。 これらの規制は機密データの適切な扱いを徹底するために制定されており、多くの場合、特権アクセスの記録と監査を義務付けています。 違反した場合は、法的措置、信用の失墜、高額の罰金といった報いを受ける可能性があります。
コンプライアンスの簡素化に役立つPAMの機能
- セッション録画とログ作成: PAMはユーザーセッションを詳細に記録するため、IT部門とコンプライアンスチームは、ユーザー活動の見直しや分析に利用できる明確な監査証跡を得られます。 これらの記録は、監査時の証拠としても役立ちます。
- コンプライアンスレポートを自動化: PAMにはセッション録画を収集し、すぐに使用可能な形式に整理する機能が付属するため、手作業でデータを編成する必要がありません。 無駄なく監査準備を進められるため、IT部門とコンプライアンスチームは規制基準への準拠を効率良く実証できます。
4. 制御と可視性を一元化できる
大規模組織では、特権アカウントがさまざまなシステム、プラットフォーム、環境に分散しているため、適切な監視や管理が行き届かないことがよくあります。 このように可視性が不完全な状態では、誰に特権アクセスが付与され、どのデータにアクセスし、承認を得てアクセスしているのかどうかを把握するのは困難です。 透明性も一元管理も欠如している場合、アクセスに一貫性が保たれず、組織がセキュリティ上の脆弱性にさらされるリスクが増します。
制御と可視性の一元化に役立つPAMの機能
- 特権アクセス管理を1つのプラットフォームに統合: 高性能のPAMソリューションでは、すべての特権アクセス管理が1つのプラットフォームに集約されているため、ユーザーやシステムの場所を問わず、セキュリティポリシーの一貫した適用が容易です。
- セッション監視: IT管理者は、PAMでリアルタイムにすべての特権セッションを監視できます。 疑わしい活動を検出した場合、セッションを即座に中断するか終了して、潜在的なセキュリティインシデントに迅速に対応できます。
4. 業務効率を向上できる
組織が成長すると、手作業による特権アクセス管理は複雑で時間のかかるタスクとなります。この傾向は、さまざまなレベルの昇格アクセスを求めるユーザーが増える場合は特に顕著に見られます。 IT部門とセキュリティチームが頻繁に行うタスクの中には、アカウントのプロビジョニングとデプロビジョニング、パスワードのリセット、アクセス権の管理といった、反復的で手間のかかるものがあります。 これらのタスクを手作業で行うと、業務が遅れるばかりでなく、人為的ミスの可能性が増え、構成ミスや権限の見落としを招きかねません。
業務効率の向上に役立つPAMの機能
- アクセスのプロビジョニングとデプロビジョニングを自動化: PAMでは、事前定義されたロールとポリシーに基づいて、アクセス権の割り当てと取り消しが行われます。 ユーザーの登録、ロールの変更、退職時にアクセスが自動更新されるため、IT部門は手作業から解放され、アクセスポリシーを一貫して適用できます。
- 認証情報のローテーションを自動化: PAMでは、パスワード、SSHキーなどの特権認証情報が自動的にローテーションされ、暗号化ボルト (保管庫) に安全に保管されます。 IT部門は手作業で認証情報を更新する必要がなくなり、重要度の高いタスクに集中できます。
- シングルサインオン (SSO) に対応: PAMシステムはSSOをサポートしており、システム全体で認証プロセスを効率化します。 結果として、パスワード管理の負担が軽減され、リセットのリクエストは最小限に抑えられ、リソースへのアクセスが速くなります。
6. リモートアクセスとサードパーティアクセスの安全性を確保できる
リモートワークに移行した企業が増え、クラウドストレージ、ITサポート、データ管理などのサービスをサードパーティベンダーに頼る機会が増えているため、必然的にセキュリティリスクにさらされる可能性も高まります。 リモートで業務する従業員と外部ベンダーは多くの場合、組織の従来のセキュリティ境界線の外で活動します。 Mediumに掲載されている記事によると、2023年に61%の企業がサードパーティによるデータ漏洩を経験しています。 アクセス制御が適切に管理されていなければ、組織は重大なコンプライアンス違反やデータ漏洩に悩まされる可能性があります。
リモートアクセスとサードパーティアクセスの安全性確保に役立つPAMの機能
- 多要素認証 (MFA) の適用: PAMでは特権アクセス権限を付与する前に、ユーザーの身元検証にMFAが適用されます。 認証情報が漏洩した場合でも、他の認証要素により特権セッションを開始できるのは認証ユーザーのみに限定されるため、不正アクセスリスクを軽減できます。
- サードパーティユーザーにJITアクセスを付与: PAMでは、サードパーティユーザーにタスクを指定した一時アクセスを必要な時にのみ付与できます。 セッションが終了すればアクセスは自動的に取り消され、不正な恒常アクセスを防げます。
- セキュアトンネリング: KeeperPAM®など、PAMソリューションの中には、クライアントとターゲットリソースの間に安全で、暗号化された接続を確立できるものがあり、認証情報を外部に出すことも、仮想プライベートネットワーク (VPN) を利用する必要もありません。 この機能により、リモートセッション中はすべてのデータ転送がエンドツーエンドの暗号化で保護され、不正なユーザーによる傍受が阻止されます。
- リモートブラウザ分離 (RBI) に対応: PAMにより、社内システムへリモートアクセスする際も、分離された安全なブラウザ環境を利用できます。 この機能により、ユーザーのデバイスと企業ネットワークの両方が潜在的な脅威やマルウェアから保護されます。
7. 組織の成長とインフラの複雑さに合わせて拡張できる
規模拡大に合わせて、多数の企業がオンプレミス、ハイブリッド、クラウドが混在した環境を業務に採用していますが、 そのような混在型の環境で特権アクセスを管理するのは骨が折れるタスクとなります。プラットフォームごとに使用するツールやアクセスプロトコル、セキュリティポリシーが異なるためです。 Keeper Securityインサイトレポートでは、回答者の82%が、オンプレミスのPAMソリューションをクラウドに移行する方がプラスになるとしています。 組織があらゆる環境にまたがって一貫性の高い安全なアクセス制御を確立するためには、この移行が役に立つ可能性があります。
組織の成長と複雑さに呼応した拡張に役立つPAMの機能
- アクセス制御とポリシー管理を一元化: 優れたPAMソリューションを利用すると、オンプレミス、ハイブリッド、クラウドが混在した環境でも、ひとつの統合システムから特権アカウントを管理できます。 リソースの配置環境にかかわらず一貫してセキュリティ制御が実行されるため、設定ミスの削減、権限拡散の防止、すべてのシステムへのセキュリティポリシーの一律適用に役立ちます。
大規模組織に最適なKeeperPAMを選択
規模が大きく、成長を続ける組織が堅牢なセキュリティと高い業務効率を維持するうえで、PAMソリューションは重要な役割をします。 PAMを導入することで、組織は必要な可視性、セキュリティ、制御のすべてがひとつに統合されたプラットフォームを手に入れることができます。
ゼロトラストとゼロ知識のアーキテクチャを基盤に構築されているKeeperPAMは、認証情報の保管ボルト、JITアクセス、セッション監視、完全なセッション録画などの高度な機能を備えています。 これらの機能はセキュリティリスクの軽減と特権を使ったすべての活動の完全可視化状態の維持に役立つだけでなく、複雑なインフラストラクチャ全体でのアクセス管理を円滑にします。
今すぐデモをご依頼ください。脅威の発生前に特権アクセスを管理し、セキュリティ態勢を強化するためにKeeperPAMが果たす役割を詳しくご紹介します。
よくある質問
大企業にとって、PAMを実装する主なメリットにはどのようなものがありますか?
大企業が特権アクセス管理 (PAM) を利用して得られる主なメリットには、次のようなものがあります。
- セキュリティリスクの低減
- 最小権限原則の一律適用
- 制御と可視性の一元化
- 規制基準遵守の簡素化
- 業務効率の向上
- リモートアクセスとサードパーティアクセスの安全性確保
- 拡大し続ける複雑なIT環境に対応する拡張性
コンプライアンス要件を満たすためにPAMはどのように役立ちますか?
特権アクセス管理 (PAM) は最小権限の原則 (PoLP) に沿って厳格なアクセス制御を徹底し、特権を使用するすべての活動の詳細な監査ログを生成する機能を備えているため、組織がコンプライアンス要件を遵守するのに役立ちます。 これらの機能により、機密性の高いシステムへのアクセスは許可されたユーザーのみに限定され、すべての操作は追跡可能な形で記録されます。 このレベルまで業務を可視化し、責任を明確化することで、監査にすぐ対応しやすくなり、HIPAA、GDPR、SOX、PCI-DSS、NISTなどの規制への準拠を示すことができます。
KeeperPAMなどのPAMソリューションは、ユーザーの操作内容を詳しく把握できるように、サポートされているすべてのプロトコルのセッションを録画し、ログを作成します。 ログは自動的に記録、暗号化され、Keeperのコンプライアンスレポートフレームワークに沿って体系的に整理されます。 データは、自動化されたコンプライアンスシステムに送信したり、 セキュリティ情報とイベント管理 (SIEM) プラットフォームに取り込んだり、社内チームや外部監査担当者向けに直接エクスポートしたりできます。
PAMは複雑なIT環境に合わせて拡張できますか?
はい。特権アクセス管理 (PAM) は複雑なIT環境に合わせて拡張可能です。 最新のPAMソリューションは柔軟性と拡張性を考慮して設計されており、インフラストラクチャが多種多様なケースには最適なツールです。 KeeperPAMは完全にクラウドネイティブなプラットフォームです。ゼロトラストとゼロ知識アーキテクチャを活用してアクセス制御、セッション管理、シークレット管理、リモートブラウザ分離の全機能を一元化されたインターフェースに統合しています。 SIEMシステム、ITサービス管理 (ITSM) ツール、 ID管理とアクセス管理 (IAM) プラットフォームなどの既存のIDプロバイダとシームレスに連携できるように作られています。