2024年度Verizonのデータ漏洩調査報告書によ
ユーザー体験とセキュリティの継続的な向上を目指すKeeperは、Keeperブラウザー拡張機能バージョン17.1のリリースを発表します。このアップデートでは、オートフィル機能の改善を迅速化する革新的なスナップショットツール、自動入力動作の柔軟なコントロール機能、そしてPAM(特権アクセス管理)レコードのサポートが導入されました。
本記事では、主な新機能についてご紹介します。技術的な詳細については、ブラウザー拡張機能のリリースノートをご覧ください。
スナップショットツールでオートフィルのトラブルシューティングがよりスムーズに
今回のアップデートで注目すべき新機能の一つがスナップショットツールです。このツールは、特に内部サイトやカスタムウェブサイトのようにKeeperのエンジニアが直接アクセスできない環境で発生するオートフィルの問題を迅速に解決するために設計されました。
スナップショットツールを使うことで、ユーザーはWebページの構造をKeeperチームと安全に共有することができます。共有されるプレビューにはログイン情報や機密情報は一切含まれないため、安心してご利用いただけます。
このツールによりKeeperは以下を実現できます。
- サイト固有の自動入力問題を数日ではなく数分で解決
- 機械学習モデルのトレーニングを通じてWeb全体でのオートフィル精度を向上
- 従来は対応が難しかった社内ツールの問題を特定・修正
スナップショットツールの使い方
まず最初に、ユーザーがスナップショットツールを使用するには、ブラウザの拡張機能メニューにあるKeeperFill拡張機能の設定から、スナップショットツールを有効にする必要があります。
Chromeの場合は、右上の三点アイコン(︙)をクリックし、「設定」> 「拡張機能」 > 「拡張機能を管理」 > Keeper拡張機能の「詳細」 > 「拡張機能オプション」 > 「スナップショットツールを表示する」 を選択してください。
スナップショットツールを有効にすると、自動入力の問題が発生した際に、以下の手順で対応できます。
【スナップショットの送信手順】
スナップショットツールを有効にしたら、オートフィルの問題に直面した際に以下の手順で対応できます。
- ブラウザ拡張機能のメニューから「Take Snapshot(スナップショットを撮る)」をクリックして、該当ページのスクリーンショットを取得
- 「Preview(プレビュー)」を選択し、Keeperに送信される内容を確認(資格情報や機密情報が含まれていないかチェック)
- 「Share Snapshot(スナップショットを共有)」をクリックして、Keeperのエンジニアリングチームに送信


※注意点:Keeperは、資格情報や機密情報を送信することはありません。送信されるのは、プレビュー画面に表示された通りのスクリーンショットとHTMLページの構造のみです。
スナップショットが安全に共有されると、Keeperのエンジニアができる限り迅速に問題を修正します。修正されたオートフィルの対応は、数時間以内にすべてのユーザーに自動的に反映され、拡張機能をアップデートする必要はありません。
自動入力体験をカスタマイズしよう
お客様からのフィードバックをもとに、Keeperではウェブフォームとの連携方法をより柔軟に設定できる、2つの新しい「高度なレコード設定」を追加しました。
1. フィールド内容の上書き機能
この設定では、カスタムフィールドの情報を、すでにデータが入力されているフィールドに対しても自動入力するかどうかを選択できます。
これまでは、Keeperのカスタムフィールドは、既存のデータがあるフィールドを上書きすることができませんでした。そのため、誤った情報が入力されたまま修正できないケースがありました。この新しい設定を使えば、Keeperに保存された正しい値で、既存の内容を意図的に上書きすることが可能になります(レコードごとに設定可能です)。
この機能は次のような場面で役立ちます:
- 他のサービスなどにより入力された誤った自動入力データの修正
- 複雑または複数ステップに分かれたフォームでの情報の一貫性の確保
- アプリケーションごとにフォーム動作が異なる企業環境での運用
この設定は、対象のレコードの右上にあるメニュー(三点アイコン)から「詳細設定」を選択することで有効にできます。

2. 「後続ページ」での自動入力設定機能
この設定では、Keeperがログインページの次に表示されるページでも自動入力を行うかどうかを管理できます。特に、類似したフィールドが複数ページにわたって表示されるようなウェブサイトでは、意図しない自動入力の動作を防ぐのに有効です。
この機能を無効にすることで、ログイン後の不要なページで自動的に情報が入力されることを防ぎ、混乱を避けることができます。

この2つの改善により、ウェブフォームにおいて、カスタムフィールドが既存のデータを上書きするかどうかや、ログイン後のページでも自動入力を行うかどうかを、自分の使い方に合わせて細かく設定できるようになりました。
特権アクセス管理(PAM)レコードをブラウザでさらにスムーズに操作可能に
Keeperは現在、リモートブラウザ、ディレクトリ、データベース、マシン、ユーザーといった複数のPAM(特権アクセス管理)レコードタイプに対応しており、これらをブラウザ上で直接操作できるようになりました。この機能強化により、IT管理者やセキュリティチームは、機密性の高いレコード情報をブラウザー拡張機能内でより簡単に確認・管理できるようになります。

KeeperPAMは、サーバー、Webアプリ、データベース、ワークロードなどの重要なリソースへのアクセスを安全に管理する、次世代の特権アクセス管理(PAM)ソリューションです。
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進化し続けるプラットフォームを目指して
今回の機能強化は、常に変化する市場のニーズに対応しながら、最高水準のセキュリティを維持するというKeeperの継続的な取り組みを反映しています。スナップショットツールは、AIや機械学習を活用して自動入力技術を継続的に改善し、問題を迅速に解決するための大きな一歩となります。また、レコード単位での改善によって、ユーザーは自分の使い方に合わせて柔軟にカスタマイズでき、必要な情報にいつでも簡単にアクセスできるようになりました。
ぜひ、ブラウザー拡張機能のバージョン17.1にアップデートして、これらの強力な新機能をご活用ください。今後も皆さまからのフィードバックをもとに、Keeperはさらなる進化を続けてまいります。
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