フォレンジック調査とは、サイバーセキュリティインシデ
Venmo(ベンモ)とは、アメリカを中心に使われているモバイル決済アプリで、主に友人間や家族間、時には代金支払いなどの送金をメインに使われます。
Venmoは一般的に安全ですが、モバイル決済アプリを使用する際にはリスクが伴います。主なリスクには、Venmo詐欺、アカウントの侵害、データ漏洩などがあります。Venmoは友達にお金を返したり、レストランで割り勘をする際に使われることが多いですが、個人間送金にも利用できます。ただし、Venmoを使用する際は、信頼できる相手と取引をする方が、より安全です。
ここでは、Venmoの安全機能、使用時のリスク、安全にお金をやり取りする方法について詳しく説明します。
Venmoは安全に使用できるか?
Venmoアプリは、ユーザーを保護するセキュリティの予防措置が搭載されているため、基本的に安全なモバイル決済プラットフォームです。
- 暗号化: Venmo上の取引はすべて暗号化されており、ユーザーのお金に関する情報の安全性が保たれます。これにより、ハッカーからの個人情報やデータの盗難が防止されます。
- 購入保護: Venmoは追加料金なしで購入保護を提供。商品が届かない場合や配送中に破損した場合、返金されることが保証されます。対象となる支払いでは、支払う前に購入保護機能を使うと、商品やサービスが異なる場合に返金されます。
- アクティビティ監視: Venmoアカウントのアクティビティは監視され、不正取引や不審な行為が検知されます。不正アクセス時のサポートも提供されています。
- 多要素認証 (MFA): VenmoはMFAに対応しており、ユーザー名とパスワードに加え、追加のセキュリティ層を提供。SMSでコードを受け取る形でMFAを有効にすることで、アカウントを強力に保護できます。さらに、PIN設定や生体認証も利用可能です。
- デバイス無効化: Venmoアカウントからデバイスを無効にすることができ、アカウント全体を削除する必要はありません。例えば、携帯電話が盗まれた場合、別のデバイスからログインして盗まれた携帯電話のアクセス権を取り消せます。
Venmoを使用することに伴うリスク
Venmoは、通常は安全に個人間送金を行えるものですが、アプリを使用する際に直面する可能性のあるセキュリティ上のリスクがいくつかあります。
- Venmoのようなモバイル決済アプリでの詐欺は頻発しており、被害者は金銭を失ったり、デバイスがマルウェアに感染したり、アカウントが侵害されたりすることがあります。 最も一般的な詐欺には、フィッシング、偽の賞品詐欺、なりすまし詐欺などがあります。
- Venmoアカウントは、強力なパスワードとMFAが設定されていなければ侵害される可能性があります。 Venmoアカウントに強力でユニークなパスワードを使用すると、第三者がハッキングしてお金を盗みづらくなるのです。
- 個人識別情報 (PII) を保管するいかなる企業と同様に、Venmoがデータ漏洩の被害に遭い、データが流出する危険性があります。 Venmoの取引はデフォルトですべて公開の設定になっており、Venmoは近年、公開取引に関わるプライバシーの問題に直面しています。
Venmoを安全に使用するための8つのヒント
潜在的なセキュリティリスクはありますが、Venmoを使用して友人や家族とお金のやり取りをする方法は数多くあります。 以下に、Venmoを安全に使用するための8つのヒントを紹介します。
1. 強力なパスワードとMFAでVenmoアカウントを保護する
Venmoアカウントには強力なパスワードを使用し、MFAを有効にして、その安全性を確保しましょう。 強力なパスワードは、少なくとも16文字で構成されており、大文字と小文字、数字、記号を組み合わせたものです。 Venmoアカウントのパスワードを強力でユニークなものにすることに加えて、MFAも有効にすることが推奨されます。これにより、アカウントにセキュリティ層が追加されて、不正アクセスからアカウントを保護することができます。
Venmoアカウントに新たに設定した強力なパスワードとMFAを保管する優れた方法は、Keeper®のようなパスワードマネージャーを使用することです。 パスワードマネージャーを使用すると、パスワードの作成、更新、保存、共有を安全なデジタルボルトで実行することができます。 Keeperのような優れたパスワードマネージャーは、ゼロトラストとゼロ知識のセキュリティフレームワークに基づいて構築されており、データが暗号化されてユーザーだけがアクセスできることを保証するものです。 Keeperはパスワードだけではなく、MFA方法も保管することが可能で、認証情報をVenmoに自動入力することでログインを容易にします。
2. VenmoアプリにPINまたは生体認証を設定する
Venmoアプリでは、MFAの形式としてPINまたは生体認証を設定できるため、このようなセキュリティ機能を有効にして、Venmoアカウントの安全性を高めることが推奨されます。 PINを設定せずにVenmoを使用していると、あなたの携帯電話を手にした第三者がVenmoアプリを開き、あなたのVenmoアカウントから取引を行うことが可能になるのです。 しかし、VenmoアプリにPINを設定している場合、あなたのアカウントへのアクセスを試みる不正ユーザーが、そのPINを知っている必要があるのです。
同様に、Venmoアプリで生体認証を有効にすることは、アカウントを不正アクセスから守る強力な方法です。 例えば、お子様があなたの携帯電話で遊んでいるとしましょう。Venmoアプリがあなたの生体認証情報で保護されていない場合、お子様が誤ってVenmoアプリにアクセスし、取引をしてしまう可能性があります。 VenmoアプリをPINと生体認証で保護することで、あなたのVenmoアカウントや資金の安全性が高まります。
VenmoアプリにPINまたは生体認証を設定するには、プロフィール写真をクリックして「Me (私)」タブに移動します。 iPhoneの場合は、画面の上部にある「Setting (設定)」をタップし、「Enable Face ID & PIN (Face IDとパスコードを有効化)」を選択します。Androidの場合は「Preferences (設定)」で「PIN Code & Biometric Unlock (PINコードと生体認証ロック解除)」を選択します。 このトグルをタップして機能を有効化し、PINを作成すると、Venmoアカウントの安全性が強化されます。
3. 銀行口座ではなくクレジットカードをリンクする
デビットカードをVenmoアカウントにリンクするのではなく、クレジットカードをリンクすることをお勧めします。クレジットカードは保護機能が強化されており、オンラインで安全に使用できるためです。 デビットカードとクレジットカードはどちらも詐欺防止機能を備えていますが、クレジットカード発行者は詐欺を調査して不正請求額を支払う義務があるため、クレジットカードを使用した方が安全なのです。 デビットカードを使用して支払い責任を負う羽目になるよりも、Venmoアカウントにはクレジットカードを使用すると、万が一アカウントが漏洩したりハッキングされたりしても、銀行口座の預金が危険に晒されることはありません。 Venmoの取引にクレジットカードを使用すると、3%の追加手数料が課金されます。ただし、正規の販売店から商品を購入した場合、その取引手数料は発生しません。
4. Venmoアカウントを非公開に設定する
Venmoアカウントは、必ず非公開に設定しましょう。これには、さまざまな理由があります。 Venmoのアカウントを公開にすると、あなたが誰とお金のやり取りをしているのか、何にお金を使っているのか、いつ取引をするのか、そしてどこで取引をしているのかについてが他のユーザーに表示されます。 Venmoのアカウントを公開にしているユーザーが、家族に多額のお金を送金したとしましょう。 この取引を友人や他の家族、あるいは見知らぬ人が見ると、そのユーザーのライフスタイルや経済状況についてあれこれと憶測するかもしれません。このために、人間関係が気まずくなったり、詐欺に発展したりする可能性もあるのです。
Venmoアカウントのデフォルトのプライバシー設定を変更するには、プロフィール写真をクリックして「Me」タブに移動し、「Setting」をタップします。 「Privacy(プライバシー)」をクリックし、Venmoアプリでの今後の送金を「Public(公開)」、「Friends(友達)」あるいは「Private(非公開)」にするかを選びます。 この変更は、今後の支払いに対してのみ更新されることにご注意ください。過去の取引を非表示にしたい場合は、「Privacy」の「Past Transactions(過去の取引)」をタップして、先述と同じ手順を踏んで、必要な変更をすることができます。
5. 自分が知っていて信頼できる相手とのみお金のやり取りをする
Venmoは、自分が知っていて、信頼できる相手と取引をする場合にのみ使用すべきです。見知らぬ人と取引をすると、お金を失うことになる可能性があるためです。 自分が知っている相手とお金のやり取りをすることで、詐欺に遭う可能性は格段に低くなります。見知らぬ人との取引では、騙されて、ありもしない商品やサービスにお金を払うことになる場合があるためです。 販売者から商品を購入する際にVenmoで支払う場合は、その会社がVenmoの公式ビジネス用アカウントを使用していることを確認しましょう。 そうでなければ、その購入はVenmoの購入保護機能では保護されません。この機能は、商品やサービスが説明とは異なる場合、またはそのような商品やサービスを一切受け取らなかった場合に返金するものです。
6. Venmoアカウントに多額の残高を保有するのは避ける
Venmoアカウントには多額の残高を保有しない方が良いでしょう。アプリに保管されたお金は、データ漏洩が発生した場合に盗まれるリスクが高まるためです。 Venmoアカウントにある資金は、すぐに支払いに必要ではない場合は、銀行口座に移した方が安全です。 例えば、Venmoアカウントに500ドルの残高があったことを単に忘れていたり、あるいは何かを購入するために残しておいたとします。もしVenmoでデータ漏洩が発生した場合、その500ドルは消滅してしまう可能性があるのです。 残高をVenmoアプリに保存するのではなく銀行口座に移しておくことで、お金が保護されるのです。
7. セキュリティ通知に注意を払う
Venmoアプリからのセキュリティ通知には注意してください。これらは、不正取引が発生した場合や、その他の不審なアクティビティが検出された場合に通知されるものだからです。 Venmoアカウントが第三者にハッキングされた場合、これらの通知はリアルタイムでユーザーに警告を発します。これにより、ユーザーはパスワードをすばやく変更して不正請求を取り消すことができます。
8. 詐欺に注意する
最近よく発生しているVenmo詐欺を常に把握し、被害に遭わないようにする方法を熟知することで、Venmoを安全に使用することができます。 Venmoで詐欺に遭いやすい手口は、フィッシング攻撃、不正な現金報酬、偽の支払い、アカウントの漏洩などです。 Venmoアカウントを詐欺師から保護するためにできることは、強力なパスワードを使用すること、MFAを有効にすること、取引履歴を非公開にすること、そして自分が信頼できる相手とのみお金のやり取りをすることなど、複数の方法があります。
Venmoアカウントの安全を保ちましょう
あなたのお金に関する情報を保存するいかなるアプリやサービスと同様に、利用可能なセキュリティ機能を有効にし、強力なパスワード衛生を実践することで、Venmoアカウントを安全に保つことは重要です。 Venmoを安全に使用する最善の方法の1つは、アカウントを強力なパスワードで保護することです。Keeperパスワードマネージャーを使用すると、強力なパスワードを作成して保存することができます。 パスワードジェネレーターが内蔵されたKeeperパスワードマネージャーを利用することで、パスワードを簡単に更新し、それらを安全で暗号化されたボルトに保管することができます。
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