Keeper®とTeleportの比較: Teleportに代わる最適な選択肢
KeeperとTeleportは、どちらもインフラへのアクセスを保護するソリューションですが、対象とするユーザー層やアプローチは大きく異なります。プラットフォームの機能、コンプライアンス、導入方法、エンタープライズ向け機能の観点から、両者の違いを比較します。
KeeperとTeleportは、どちらもインフラへのアクセスを保護するソリューションですが、対象とするユーザー層やアプローチは大きく異なります。プラットフォームの機能、コンプライアンス、導入方法、エンタープライズ向け機能の観点から、両者の違いを比較します。

Keeperは、企業向けパスワード管理、特権セッション管理、シークレット管理、リモートブラウザ分離 (RBI)、エンドポイント特権管理、AIを活用した脅威検知、安全なデータベースアクセスなど、企業のセキュリティに必要な機能を幅広くカバーする統合型アイデンティティセキュリティプラットフォームです。単一のクラウドネイティブプラットフォーム上で、1つのボルト、1つの管理コンソール、1つのポリシーエンジンからすべてを管理できます。
Teleportは、ソフトウェアエンジニア、DevOps、セキュリティチーム向けに構築されたインフラアクセスプラットフォームです。SSHキーやVPNの代わりに有効期間の短い暗号証明書を使用し、サーバー、データベース、Kubernetesクラスター、社内ウェブアプリケーション、Gitリポジトリへの証明書ベースのアクセスを実現します。
公開されているドキュメントによると、Teleportは幅広いエンタープライズPAMではなく、インフラアクセスに特化して設計されています。企業向けパスワード管理、エンドユーザー向けの認証情報のボルト保管、エンドポイント特権管理、リモートブラウザ分離、ダークウェブモニタリングには対応していません。
Keeperの特権セッション管理は、100%エージェントレスかつクライアントレスで利用できます。対象環境に軽量なコンテナ型Keeperゲートウェイを導入するだけで、個々のエンドポイントへのソフトウェアのインストールや、各サーバーへのエージェントの導入、受信トラフィックのためのファイアウォール設定変更は必要ありません。
ゲートウェイは、設計上アウトバウンド通信のみを使用します。既存システムを再構成することなく、ユーザーはKeeperボルトからインフラへ直接アクセスできます
Teleportでは、一部のリソースタイプでエージェントレスモードを利用できますが、基本的にはアクセス対象となる各エンドポイントにエージェントソフトウェア (Teleportデーモン) をインストールする必要があります。セルフホスト型で導入する場合は、Auth ServiceとProxy Serviceの運用も必要です。
特にRDPアクセスは、セットアップの負担が最も大きくなります。Teleportでは仮想スマートカードを使用してRDP認証を行うため、ドメインコントローラーへのアクセス、GPOの変更、Windowsの信頼された証明書ストアへのTeleport CAのインポート、AD NTAuthストアへのCAの登録が必要です。
Teleportのドキュメントでも、Windows PKIの設定が難しい場合があることや、スマートカード認証に対応するために環境によっては大幅な変更が必要になることが説明されています。
Teleport Enterprise Cloudでは、Auth Serverを自社で運用したくないチームの負担を軽減できます。クラスターはTeleport側で管理されるため、ユーザー側ではエージェントを導入するだけで利用できます。
Keeperは、ゼロ知識およびゼロトラストアーキテクチャに基づいて構築されています。すべての暗号化は、データがKeeperのサーバーに送信される前にクライアント側で行われるため、Keeperが顧客のボルトデータ、認証情報、シークレットにアクセスすることはできません。各レコードは、ユーザーのデバイス上でローカルに生成される固有のAES-256暗号鍵によって保護されます。
Keeperの暗号モジュールは、NISTの暗号モジュール検証プログラム (CMVP) によるFIPS 140-3認証を取得しています。
公開されているドキュメントによると、Teleportの証明書ベースのモデルでは、長期間使用されるパスワードやSSHキーが不要になります。一方、Auth ServerにはUser CAの署名鍵が保持されており、流出すると攻撃者がTeleport管理下のホスト向け証明書を不正に発行するおそれがあります。Teleportでは、このリスクへの対策としてHSMやクラウドKMS (AWS、GCP) への鍵の保存に対応しており、秘密鍵をハードウェアのセキュリティ境界の外に出すことなく管理できます。ただし、この構成には追加の設定が必要です。
KeeperはFedRAMP High認証およびGovRAMP High認可を取得しており、AWS GovCloud上でホストされています。データは米国内にのみ保存され、サポートは米国人のみで構成された専任チームが担当します。
さらに、FIPS 140-3認証、SOC 2 Type II、SOC 3認証、ISO 27001、27017、27018の各認証を取得しており、ITARおよびFDA 21 CFR Part 11への準拠にも対応しています。また、CRYSTALS-Kyberを使用した耐量子暗号を実装し、将来の量子コンピューターによる脅威から顧客データを保護します。
公開情報によると、TeleportはSOC 2 Type IIおよびISO 27001の認証を取得しており、FedRAMPに準拠した導入にも対応しています。Teleportのドキュメントでは、FedRAMPの管理策を満たすためのセルフホスト環境の設定方法が案内されています。
TeleportはFedRAMP MarketplaceにFedRAMP認証済み製品として掲載されておらず、暗号モジュールとしてFIPS 140-3の独立した認証も取得していません。FIPS対応ビルドでは、FIPS 140-3認証を取得したGoogleのBoringCrypto (CMVP認証番号4735) を使用しています。
Keeperは、SSH、RDP、VNC、データベース、リモートブラウザの各セッションに対応した包括的な特権セッション管理機能を備えており、対象システムにエージェントを導入することなく、Keeperボルトから一元的に管理できます。すべてのセッションは最初から最後まで記録され、セッションごとに固有の鍵で暗号化されたうえで、顧客が管理するボルトに保存されます。
記録はユーザーのボルト内でローカルに復号されるため、厳格なゼロ知識アクセス制御が維持されます。管理者はボルトからセッション内容の検索、キーストロークログの確認、記録の再生を行うことができ、すべてのイベントをセキュリティ情報とイベント管理 (SIEM) と連携できます。
公開ドキュメントによると、TeleportはSSH、Kubernetes、データベース、ウェブアプリケーションのセッション記録に対応しています。RDPセッションも記録できますが、より複雑なセットアップが必要です。
すべての接続はTeleportのインフラを経由してプロキシされ、セッション記録はAuth Serverまたは設定されたストレージバックエンドに保存されます。Teleport Enterprise (v18.2以降) では、HSMまたはKMSを使用してアップロード前に記録を暗号化できるほか、記録を閲覧できるユーザーをロールベースで制御できます。記録へのアクセスは、エンドユーザー自身のボルト内でのみ復号するゼロ知識モデルとは異なり、Teleportの管理者権限と設定された鍵管理によって制御されます。
Keeperは、KeeperPAM®に組み込まれたエージェント型AIエンジンKeeperAIを搭載しています。SSH、RDP、VNC、RBI、データベース接続、KeeperDBの特権セッションをリアルタイムで監視し、キーストロークログやコマンド実行を分析して、操作をリスクレベル別に分類します。脅威を検知すると、人の介入なしでセッションを自動的に終了します。
Sovereign AIフレームワークを基盤としており、各組織がデータの完全な所有権を維持しながら、LLMをオンプレミスまたはクラウドに柔軟に導入できます。
Teleportは、2025年9月リリースのバージョン18.2でAIによるセッション要約を導入しました。LLMを使用して、SSH、Kubernetes、データベースのセッションログを自然言語で要約する機能です。利用にはIdentity Securityを有効にしたTeleport Enterpriseが必要で、この機能はデフォルトでは無効になっています。また、外部の推論サービス (OpenAIまたはAmazon Bedrock)、もしくはTeleport Cloud上でTeleportが管理するモデルを使用します。
Teleportはさらに、AIエージェントによるインフラへのアクセスを管理するAgentic Identity Frameworkも展開しています。人間やマシンのアイデンティティに使用している証明書ベースのモデルを、LLM、MCPサーバー、エージェント型ワークフローにも適用する仕組みです。
Keeperシークレットマネージャーは、オンプレミス環境のコンポーネントを必要としない、完全クラウド型のゼロ知識シークレット管理ソリューションです。APIキー、SSHキー、証明書、データベースパスワード、CI/CDパイプラインの認証情報を安全に保護し、自動ローテーションにも対応しています。
Terraform、Kubernetes、GitHub Actions、Jenkinsをはじめとする100以上のDevOpsツールとネイティブに連携します。また、モデルコンテキストプロトコル (MCP) にも対応しており、AIツールやエージェントがシークレットを安全に取得できます。
Teleportは、シークレット管理に根本的に異なるアプローチを採用しています。認証情報をボルトに保管してローテーションするのではなく、必要に応じて短期間のみ有効な証明書を発行することで、長期間使用する認証情報そのものを不要にします。
一方、Teleportには認証情報を保管するボルトや、組織が管理するさまざまなシークレットに対応するシークレット管理ソリューションはありません。APIキー、サードパーティサービスの認証情報、証明書など、短期間のみ有効な証明書では代替できない機密情報は、その対象外となります。
Keeperの企業向けパスワードマネージャーは、エンジニアリングチームだけでなく、組織内のすべてのユーザーを対象としています。主要なプラットフォームに対応し、ウェブボルト、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、ブラウザ拡張機能から利用できます。
Keeperは、特権管理者から一般従業員まで、一貫した操作環境を実現します。KeeperFillはパスワード、パスキー、2FAコードを自動入力し、BreachWatch®はダークウェブを監視して漏洩した認証情報を検出します。
Teleportはインフラエンジニア向けに設計されており、一般のビジネスユーザー向けの企業向けパスワード管理には対応していません。エンドユーザーの認証情報を保存するボルト、SaaSアプリへの自動入力、ダークウェブモニタリング、従業員向けのモバイルボルトアプリもありません。
そのため、エンジニアリングチームにTeleportを導入している組織でも、その他の従業員には別途パスワード管理ソリューションが必要です。
Keeperは、Keeperボルトに組み込まれたデータベース管理機能KeeperDBを利用できます。特権ユーザーは、認証情報をローカルデバイスに保存することなく、MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Serverに安全に接続し、クエリの実行やデータベースの管理を行えます。また、サードパーティ製のデータベースツールから接続することもできます。
すべてのセッションはKeeperのリモートブラウザ分離環境内で実行・記録され、一元化された最小権限ポリシーによって制御されます。また、完全な監査証跡が残されます。管理者は、単一のコンソールから読み取り専用セッション、時間制限付きアクセス、データのエクスポート制御を適用できます。
Teleportは、MySQL、PostgreSQL、MongoDB、Redis、Oracleなどに対応したデータベースアクセスプロキシ機能を備えています。接続をTeleportのプロキシ経由でルーティングし、データベースの認証情報の代わりに有効期間の短い証明書を使用します。セッションの操作内容はログに記録されます。
Teleportには、ブラウザ上で直接クエリを実行できる環境はありません。ユーザーはpgAdminやMySQL Workbenchなどの外部GUIクライアントを使用し、Teleportのローカルプロキシを介して接続します。Teleportのウェブ管理画面には、統合されたビジュアルクエリ機能はありません。
Keeperのレポート・アラートモジュール (ARAM) では、ボルト内の操作、特権セッション、シークレットへのアクセス、ポリシー変更など、300種類以上の監査対象イベントを追跡できます。リアルタイムアラートに加え、CrowdStrike Falcon、Microsoft Sentinel、Google Security Operations、SplunkなどのSIEMと直接連携できます。
Keeperのコンプライアンスレポート機能では、SOC 2、HIPAA、PCI DSS、ISO 27001に対応した監査用レポートを、一元化された管理コンソールで作成できます。
Teleportでは、セッション、ログイン、アクセスリクエスト、ポリシー変更など、インフラへのアクセスに関するすべてのイベントを監査ログに記録します。また、Events APIを介したSIEM連携に加え、ElasticやSplunkなどとのネイティブ連携にも対応しています。
Teleportにはパスワードボルトやエンドユーザーの認証情報を管理する機能がないため、監査対象はインフラアクセスに限定されます。パスワード関連のイベント、ボルト内の操作、エンドユーザーによる認証情報の利用状況、組織全体のセキュリティ態勢は追跡対象となりません。
KeeperPAMはTeleportの枠を超え、組織全体のあらゆるユーザー、認証情報、特権セッション、シークレットを、単一のゼロ知識・ゼロトラストプラットフォームで包括的に保護します。
Teleportは、サーバー、データベース、Kubernetesクラスター、社内ウェブアプリケーションへの証明書ベースのアクセスを可能にする、オープンソースのインフラアクセスプラットフォームです。長期間使用するSSHキーやパスワードの代わりに、有効期間の短い暗号証明書を使用します。クラウドネイティブ環境のソフトウェアエンジニア、DevOpsチーム、プラットフォームエンジニアに広く利用されています。
Teleportは、認証情報に依存したインフラアクセスをなくしたい、エンジニアリング主導の組織に適したツールです。一方、包括的な特権アクセス管理プラットフォームではありません。企業向けパスワード管理、エンドユーザー向けの認証情報のボルト保管、エンドポイント特権管理、リモートブラウザ分離には対応しておらず、政府機関や規制の厳しい業界で求められるコンプライアンス認証も取得していません。
最も大きな違いは、対応範囲です。Teleportはエンジニアリングチーム向けのインフラアクセスツールで、サーバー、データベース、Kubernetesクラスターにアクセスする際、SSHキーやVPNの代わりに証明書ベースのアクセスを使用できることが特長です。
KeeperPAMは、組織全体をカバーする統合型アイデンティティセキュリティプラットフォームです。すべてのユーザーを対象とした企業向けパスワード管理をはじめ、特権セッション管理、シークレット管理、リモートブラウザ分離、エンドポイント特権管理、KeeperAIによるAIを活用した脅威検知、KeeperDBによる安全なデータベースアクセスを、単一のゼロ知識アーキテクチャで実現します。また、FedRAMP High認証を取得し、FIPS 140-3認証済みの暗号技術を採用しています。Teleportをエンジニアリングチームに導入している組織でも、パスワード管理、エンドユーザーの認証情報の保護、コンプライアンスレポート、エンドポイント特権管理には別のソリューションが必要です。Keeperなら、これらすべてを単一のプラットフォームでカバーできます。
両者では導入方法が異なります。Keeperの特権セッション管理はエージェントレスかつクライアントレスで、対象環境に軽量なコンテナ型ゲートウェイを導入するだけで利用できます。個々のエンドポイントへのソフトウェアのインストールは不要です。ゲートウェイはアウトバウンド通信のみを使用するため、受信トラフィックのためのファイアウォール設定変更や既存システムの再構成も必要ありません。
Teleportでは、一部のリソースタイプでエージェントレスモードを利用できますが、基本的にはアクセス対象となる各エンドポイントへのエージェントソフトウェアのインストールに加え、Auth ServiceとProxy Serviceが必要です。RDPアクセスには、ドメインコントローラーへのアクセス、GPOの変更、スマートカードの設定などの追加作業も必要です。Teleport Enterprise CloudではAuth Serviceの運用をTeleport側に任せられますが、セルフホスト型では、これらのサービスを利用者側で運用する必要があります。
はい。KeeperはFedRAMP High認証およびGovRAMP High認定を取得しているほか、FIPS 140-3、SOC 2 Type II、SOC 3、ISO 27001、27017、27018の各認証を取得し、ITARおよびFDA 21 CFR Part 11への準拠にも対応しています。また、CRYSTALS-Kyberを使用した耐量子暗号も実装しています。
TeleportはSOC 2 Type IIおよびISO 27001の認証を取得しており、FedRAMPの管理策を満たすためのセルフホスト環境の設定方法をドキュメントで案内しています。ただし、Teleportのクラウドサービス自体は、FedRAMP MarketplaceにFedRAMP認証済みとして掲載されていません。FedRAMP認証が導入・調達の必須要件となる政府機関や規制対象企業の場合、Teleportはその要件を満たしませんが、Keeperは満たしています。
はい。両者は併用可能で、組織によっては両方を利用する場合もあります。Teleportのシークレットレスな証明書ベースのモデルは、クラウドインフラにアクセスするエンジニアリングチームに適しています。一方、Keeperは、エンドユーザーのパスワード管理、シークレットの保管、エンジニアリング部門以外のユーザー向け特権セッション管理、コンプライアンスレポート、エンドポイント特権管理など、組織全体の幅広いアイデンティティセキュリティニーズに対応します。
また、KeeperPAMは、SSH、RDP、データベースプロトコルを使用したエージェントレスのリモートアクセスなど、Teleportと共通するインフラアクセスのユースケースにも対応し、セッションの完全な記録とゼロ知識セキュリティを実現します。両製品を比較検討している組織では、Keeperならこうしたインフラアクセスに対応しながら、組織内のすべてのユーザーと認証情報まで保護範囲を広げることができます。さらに、単一のプラットフォームでFedRAMP High認証とFIPS 140-3認証済みの暗号技術に対応しており、これらはTeleportのクラウドサービス自体にはない特長です。
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