2024年に頻発する6種類の WhatsApp 詐欺とそれらを避ける方法

WhatsApp は、ユーザーが他の WhatsApp ユーザーにメッセージの送信や音声通話をすることができるメッセージアプリです。 世界中の多くの人々が WhatsApp を使用して連絡を取り合っています。 このため、WhatsApp は詐欺師が人々を標的にする共通のプラットフォームとなっています。 WhatsApp で最もよく発生する詐欺には、「WhatsApp Gold」への招待、なりすまし詐欺、WhatsApp 技術サポート詐欺、そして慈善団体詐欺や恋愛詐欺などがあります。 WhatsApp のユーザーは、現在多発している詐欺を認識し、自分自身や家族、友人を保護することが重要です。

ここでは、ユーザーを標的とした最もよく発生している WhatsApp 詐欺と、被害に遭わないようにする方法について、さらに詳しく説明します。

1. 「WhatsApp Gold」を使用するように招待される詐欺

WhatsApp Gold 詐欺では、WhatsApp Gold を使用するようにユーザーを招待する内容のメッセージが、知らない送信者から一方的に送られます。 メッセージでは、これは新機能を備え改良されたアプリだとアピールされています。 この「改良されたアプリ」は存在しないため、それに招待する人は詐欺師だ認識することが重要です。 メッセージにはリンクが含まれていますが、届いたリンクをクリックするとなりすましウェブサイトに誘導されます。これは、被害者の個人情報を盗んだり、使用するデバイスを即座にマルウェアに感染させたりするために設計されたものです。

2. なりすまし詐欺

なりすまし詐欺とは、詐欺師がユーザーの知り合い（家族や友人など）のふりをして、指示に従わせようとすることです。 詐欺師がなりすまし詐欺を実行する際、架空の話をでっち上げて、ユーザーに考える時間を与えず素早く行動するように仕向けようとします。 例えば、緊急事態に直面している家族のふりをして、すぐにお金を送って助けるよう求めてくることなどです。

3. WhatsApp 技術サポート詐欺

詐欺師は、正規のサポート担当者を装って、WhatsApp 技術サポート詐欺を仕掛けることがよくあります。 詐欺師はユーザーにメッセージを送信し、メッセージで受け取った認証コードを提供して、本人確認するよう求めてきます。 SMSやメールで受け取った認証コードは、受け取った本人が自分のアカウントにアクセスするために使用するものです。そのため、絶対に誰にも教えないようにしてください。 詐欺師は、認証コードを教えるよう求めるだけでなく、クレジットカード番号などの機微情報をさらに要求してくることさえあります。

4. 「当選しました」詐欺

「当選しました」詐欺では、ユーザーは旅行や200ドルのギフトカードといった賞品を獲得したという一方的なメッセージを受け取ります。 通常、そのようなメッセージには、賞品を受け取るにはメッセージに記載されたリンクをクリックする必要があると書かれています。 リンクをクリックすると、なりすましウェブサイトに誘導されて個人情報の入力を促されるか、デバイスにマルウェアが即座にダウンロードされてしまいます。 この種のメッセージをプラットフォームに受信した場合、特に懸賞に応募していない場合は、詐欺の可能性が高いと言えます。

5. 慈善事業詐欺

WhatsApp でよく発生する詐欺のひとつに、慈善団体詐欺があります。 この詐欺では、詐欺師は慈善団体のふりをしてユーザーを説得し、送金するように仕向けます。 ユーザーは慈善団体に所属していると言い張る人物を信じて送金してしまうかもしれませんが、慈善団体が WhatsApp で無作為にメッセージを送信して寄付を求める可能性は、非常に低いです。 詐欺師があなたに罪悪感を抱かせて寄付させようとした場合でも、知らない人には決して送金しないことが最善です。

6. ロマンス詐欺

WhatsApp のロマンス詐欺は、ユーザーの感情を餌食にする、より高度な詐欺です。 ロマンス詐欺では、詐欺師は数日、数ヶ月、さらには数年にわたってユーザーとロマンチックな関係を築き、信頼を得ようとします。 最終的に、詐欺師は被害者に金銭を要求したり、個人情報の共有を求めたりするようになります。 被害者は相手を信頼しているように感じるかもしれませんが、もし相手の本当の意図がわからず、相手に直接会ったことがない場合には、決してその相手に送金したり機微情報を明かしたりしてはなりません。

WhatsApp 詐欺の被害に遭わないようにするには

一般的な WhatsApp 詐欺の被害に遭わないためのヒントをいくつかご紹介します。

WhatsApp アカウントのセキュリティを強化する

他のオンラインアカウントと同様に、WhatsApp アカウントのセキュリティを強化することは非常に大切です。 WhatsApp ではログインの際にパスワードを必要としませんが、アカウントのセキュリティを強化するためのパスキーを有効にする新機能が追加されました。 パスキーを有効にすると、デバイスにログインするのと同じ方法で本人確認を行ってから WhatsApp アカウントにアクセスできるようになります。 WhatsApp アカウントでパスキーを有効にする方法は、以下の通りです。

不明な番号からのメッセージに返信しない

WhatsApp 詐欺の被害に遭わないためのもうひとつの方法は、不明な番号からのメッセージには決して返信しないことです。 家族を名乗るメッセージを受け取った場合は、別の連絡手段で本人に連絡してください。 あるいは、家族全員をオンライン詐欺から保護したいとお考えなら、実際に緊急事態に直面した場合に備えて、誰もが使える合言葉を考えましょう。 これは、家族を名乗る詐欺師を素早く特定するのに役立ちます。

メッセージに含まれている不審なリンクや添付ファイルは絶対にクリックしない

サイバーセキュリティのベストプラクティスとして、安全性が確信できない場合は、リンクや添付ファイルを決してクリックしないことが最善策です。 これは、WhatsApp を通じて受け取るメッセージだけでなく、SNSやSMSメッセージ、メール、その他のメッセージングプラットフォームを介して受け取るメッセージにも適用されます。

知らない人にお金を無心されても送金しない

何かに対する支払いや寄付を促すメッセージを一方的に受け取った場合、送金してはいけません。 それは、お金を失うことになる詐欺の可能性が非常に高いと言えます。 言うまでもありませんが、それが実際に詐欺であなたがお金を送ってしまったら、詐欺師はあなたを騙すことができるとわかったために再びあなたを標的にすることでしょう。

WhatsApp 詐欺から身を守りましょう

WhatsApp 詐欺は、それを認識する方法がわからない場合、ユーザーを個人情報やお金を盗まれる危険にさらす場合があります。 しかし、パスキーで WhatsApp アカウントを保護するための措置を講じ、よくある詐欺についての知識を身につけることは、詐欺師から身を守る上で大きな違いをもたらすのです。